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アルマイトと塩基の反応について
こんばんは。 アルマイト加工を施した板は、塩基と反応するのでしょうか? アルカリ溶液中でアルミ板が使えるかどうかの検討をしています。 ただのアルミだと、溶けてしまうと思うのですが、アルマイト加工をした 板ならどうでしょうか? また、アルミ板の他に、チタンの板も検討しています。 こちらはどうでしょうか? ご存じの方、書き込みをお願いします。
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こんばんは。しがない工場作業員です。 アルミニウムの表面処理といえばアルマイト(別名:陽極酸化皮膜)と言うぐらい、 今日ではすっかり定番になった処理ですが、一般に陽極酸化皮膜はアルミニウムのみに析出する、 と思われがちですが、厳密にはアルミ以外のバルブ金属(Ti,Ta,Nb,Si)にも皮膜を形成させることは可能です。 しかし、アルミの場合は他の素材に比べ特に形成される皮膜が厚く、防食性に優れるので、 陽極酸化処理の中でも実用的なものとして広く用いられるようになったそうです。 複数あるアルマイト処理方法の中でも硫酸法が、現在最も普及して広く行なわれています。 希硫酸を電解液として製品を陽極酸化するもので、アルミの陽極酸化皮膜の代表的な存在です。 例えば、強酸である濃硝酸に、アルミニウムを入れてみても全く変化しません。 濃硝酸は酸化作用が強く、アルミニウムを入れるとすぐに表面に酸化被膜をつくります。 それで、反応しなくなったのです。この状態を、不動態といいます。 不動態では、酸化被膜によって、中のアルミニウムが守られる形になります。 この性質を利用している、これこそが、アルマイト加工です。 (アルミニウムの表面を酸化被膜でおおい、さびなどを防ぐこと) アルマイトにしたものは酸化アルミニウムで不動態になっているので塩酸につけても殆ど反応は無いはずです。 電気分解と違うところは直流でなく交流を使うことだったと記憶しています。 直流では陽極になった方の極板しかアルマイトになりませんが、交流では電気の向きが変わるので 両方の極板がアルマイトになると聞きました。 以上、業務上知り得た雑学的・断片的な知識です。(苦笑)
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- DexMachina
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> ただのアルミだと、溶けてしまうと思うのですが、アルマイト加工をした > 板ならどうでしょうか? アルミニウムは両性金属、酸化アルミニウム(アルマイトの表面成分)は両性酸化物のため、 酸・アルカリのどちらに対しても、溶解してしまうと思います。 (但し、Wikipediaによればアルカリが薄い場合は皮膜が発生して止まるとのことです) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0 (「1.1 化学的性質」の段を参照) > チタンの板も検討しています。 酸化チタンも両性酸化物なのですが、こちらはチタン酸塩の溶解性が低いことから、 アルカリへの耐性は高かったように思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%BF%E3%83%B3 (「1 チタンの特徴」の段を参照)