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小麦と米の流通経路上の価格動向
シカゴ市場の小麦価格をキロ当たりに換算すると50円もしないみたいですが、スーパーで小麦粉の値段を見ると200円台でした。 政府が価格調整をしているそうでよくわからないのですが、米や小麦の値段が流通過程でどのように変わっていくのかを、生産者価格から末端商品価格まで平均的なところをお教え下さい。
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●コムギの価格調整の仕組み● コムギの価格調整についてだけ書きます。 日本の主要輸入国である、アメリカ、カナダ、オーストラリアでの小麦(外麦)価格、いわゆる国際価格は、1トン当たり、3万円台であるのに対し、国内生産(内麦)価格は15万円台。国際価格の4倍の価格なので、一般消費者・加工業者は輸入小麦を買うことになる。 これだけ価格差がありながら、それでも内麦が売れている。何故だろう?それは農水省が価格調整しているからだ。どのような価格調整か、と言うと、農水省は3万円/トンで外国から外麦を買い、これを5万円/トンで製粉会社に売る。そして、内麦は15万円/トンで国内生産者から買い、これを製粉会社に4万円/トン程度で売る。こうして国内生産者を保護していることになる。 輸入食材の価格については農水省の資料「農林水産物輸出入概況」に詳しく出ています。 http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/yusyutugai2006/yusyutugai2006.pdf 多くの食材の輸入価格と日本での小売市場価格とを比べると大体この程度の流通経費が掛かるような気がします。
お礼
とてもためになるご回答をいただきありがとうございました