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比吸光係数の計算方法について

濃度5μg/mℓ 透過率70 1cmのセル この時の比吸光係数はどのようにすれば計算できますか?教えてください。

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  • koz7291
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回答No.1

 「比吸光係数」と習われましたか。普通、「モル吸光係数」と言われます。ここではそう呼ぶことにします。  さて、結論から言いますと、情報が一つ足りないため、計算できません。足りないのは、溶けている物質の分子量または式量、正確に言うとモル質量です。  計算に必要な関係式は、次の通りです。 A=εcl …(1) A…吸光度 ε…モル吸光係数 c…モル濃度 l…光路長  また、吸光度Aと透過率Tは、次の関係にあります。 A=-log10 T (“10”は下付き) …(2) T=I/I0 …(3) I…透過光の強度 I0…入射光の強度  式(1)より、 ε=A/cl …(1')  ここで、式(2)より、 A=-log10 (70×10^(-2)) =2-log10 70 ≒0.155 l=1 cm  あと、cが分かれば計算できるのですが、問題文に与えられている濃度は、5 μg/mL、すなわち、単位体積当たりの質量です。cすなわちモル濃度は、単位体積当たりの物質量(いわゆる「モル数」)ですので、質量を物質量に変換する必要があります。そのときに必要になるのが、モル質量、または分子量・式量です。  分子量・式量は、単位のない無名数、モル質量は、それらに「g/mol」という単位をつけた(掛けた)ものです。水(H2O)と塩化ナトリウム(NaCl)を例に取ると、以下のようになります。 水(H2O)  モル質量:18.02 g/mol、分子量:18.02 塩化ナトリウム(NaCl)  モル質量:58.44 g/mol、式量:58.44  質量mと物質量nは、モル質量Mと次の式で関係付けられます。 M=m/n …(4) すなわち、 n=m/M …(4')  この問題の場合、溶けているものが何か分かりませんが、例えばベンゼン(モル質量:78.11 g/mol、分子量78.11)だとすると、式(4')より、次のように質量を物質量に変換できます。 n=5 μg/(78.11 g/mol) =5×10^(-6)/78.11 mol =6.401×10^(-8) mol  このようにして、溶けている物質の分子量または式量が分かれば、質量を物質量に変換できますので、ご質問の濃度5 μg/mLをモル濃度cに変換できます。そうすれば、上の式(1')にcの値を代入して計算すれば、モル吸光係数εが求められます。  また、モル吸光係数を求める際の注意ですが、単位をどうすればいいかを考えなくてはなりません。本来は、「物理量=数値×単位」という自然法則にしたがってさえいれば、どんな単位で表しても間違いではないのですが、モル吸光係数の場合には、「L/(mol・cm)」または「dm^3/(mol・cm)」という単位で表されることが多いようです。問題文で、濃度が「5 μg/mL」と、体積の単位にmLが使われていますので、Lに変換するには、 mL=10^(-3) L の関係が必要です。  以上のように、この問題には、溶けている物質のモル質量または分子量・式量の情報が足りません。溶けている物質の構造式などが分かれば、そこから分子量が求められますので、おそらくそれをも計算させる問題かと推察されます。頑張って計算してください。

noname#60818
質問者

補足

すいません。分子量は456って書いてありました。

その他の回答 (3)

回答No.4

ちなみに、比吸光係数とはいいません。比吸光度かモル吸光係数のどちらかです。

  • koz7291
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回答No.3

 No.1です。回答してから、重大なことに気付きました。問題文は、「比吸光係数を求めよ」ということだったのですね。No.1では、「それは『モル吸光係数』のことだろう」と解釈して、モル吸光係数を求める方法を答えましたが、そうではないかもしれない、ということに気付きました。  よくあるのですが、「比~」と「モル~」という言葉が、次のように使い分けられることがあります。「比~」の方は、「単位質量当たりの」という意味で、「モル~」は、「単位物質量当たりの」という意味を表すということです。もし、この問題がその意味ならば、No.1で述べたのとは違い、溶けている物質の分子量は必要なく、与えられた値だけで計算する事ができます。  No.1と同じく、吸光度との関係式を書きます。「比吸光係数」が上記のように単位質量当たりの量を表すのであれば、次のようになります。 A=αml …(1) A…吸光度 α…比吸光係数 m…質量濃度(単位体積当たりの質量。No.1の質量mと同じ記号ですが、違う意味です) l…光路長  すると、 α=A/ml …(1') となります。No.1と同じく、 A≒0.155 m=5 μg/mL l=1 cm これらを式(1')に代入すると、 α=0.155/(5 μg/mL×1 cm)  =(0.155×10^(-3) L)/(5×10^(-6) g×1 cm) となります。  比吸光係数の単位も、おそらく「L/(g・cm)」がよく使われることと思います。頑張って計算してください。  私たちはご質問文に書かれたことから想像するのみですが、問題文に書かれたこと、それ以外の情報(授業で習ったことや、どこかの過去問ならば、どこかで同様の言葉が定義されていないかどうかなど)を総合的にとらえて、判断してください。

回答No.2

比吸光度を求めたいのかな? 比吸光度とは、光路長1cm 、溶液の濃度1w/V%(溶液100mL中に溶質1g含まれるということ)のときの吸光度をあらわします。 透過率=I/I。×100=70 したがって、透過度=I/I。=0.7 吸光度=A=-log(I/I。)より     A=-log(0.7) ランベルト ベールの式より A=ECl ただし、 A吸光度 E比吸光度 C溶液の濃度             l光路長 とする。 C=0.5×10^(-3)w/v% l=1cm より、  -log(0.7)=E×0.5×10^(-3)  をEについてとけば比吸光度を求めることが出来ます。

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