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療育手帳申請の非該当通知についての審査請求方法と可能性について
- 精神科通院歴9年目の者が療育手帳の申請をしたが、非該当通知が来た。審査請求にはお金がかかるか、非該当が該当に変更される可能性はあるか不安。
- 審査請求をするに際して、元主治医にバレるか心配。知的障害でも年金の診断書を書いてもらえるか気になる。また、手帳の申請や障害年金の増額の可能性についても質問。
- 加えて、半回神経麻痺の身体障害者手帳の影響も不明。音声・言語障害の程度と共に障害年金が増える可能性はあるかもしれないか悩んでいる。
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こんにちは。 回答すべき内容が多いので、以下、簡単にまとめます。 ■ 広汎性発達障害、適応障害 ○ IQが54でも、原則として「療育手帳不該当」になってしまいます。 ○ このとき、IQの数値は、純粋な知的障害とは違い、障害の状態を反映したものではない、とされてしまいます。 (純粋な知的障害‥‥広汎性発達障害、適応障害、精神障害のいずれにも該当せず、ただ単に精神発達遅滞だけであること) ○ 学説的にも、広汎性発達障害や適応障害、学習障害(LD)の場合には、IQの数値が不当に低く算出されてしまうことが確認されています。 (そのため、IQの数値だけで「知的障害」と認定することはしません。) ○ 知的障害児・者施設職員だった経験上、IQ54の知的障害の方が、これほど複雑で意味の通ずる文章を書けることは、まずありません。 ○ したがって、「知的障害とは認められない」という認定は、しごく妥当なものです。 ○ つまり、ただ単にIQの数値だけで「療育手帳不該当」に対して抗議する(不服審査請求をする)、ということはできません。 ○ 不服審査請求をしたとしても、あなたの例では、療育手帳の交付が認定されることはまずないと思います。 ■ 不服審査請求 ○ 役所への手続き自体には、一切お金はかかりません。 ○ 但し、診断書を初めとするすべての書類は、最初からそっくりすべて作成し直してもらったりする必要が生じます。 ○ 同時に、不服を申し立てる根拠となるものをきちんと揃えなければいけません(別の専門家の見解などや法令、判例<裁判の例>などを含めて。)。非常に手間ひまがかかりますよ。 ○ 役所は、あなたがいままでにかかった病院などに診察経過などを確認したりする必要がありますので、不服審査請求をすることは知られてしまいます。 ■ 現在の障害年金の級が上がる可能性はあるか? ○ 知的障害関係は、まず認められないと思います。 ○ 療育手帳の基準よりも、障害年金における知的障害の基準のほうがずっと厳しいためです。 ○ したがって、知的障害による障害年金を受けられる可能性(年金の級が上がる可能性)は、まずありません。療育手帳が交付されていない場合は、ほとんど無理だと考えて下さい。 ○ 半回神経麻痺による音声・言語障害についても全く同様で、身体障害者手帳の基準よりも、障害年金における基準のほうがずっと厳しくなっています。 ○ 断言はできませんが、音声・言語障害が加味されて障害年金の級が上がる、という可能性はあまり考えられません。但し、申請そのものはできます。
お礼
おはようございます。 いつもいつも分かりやすいご解説をありがとうございます。 >知的障害児・者施設職員だった経験上、IQ54の知的障害の方が、これほど複雑で意味の通ずる文章を書けることは、まずありません。 IQ検査は過去4回やっていますが、いずれも50台で評価されます。 文章を書くのが上手だということは、人によく言われます。 幼少期から、母と会話することができず、いつも手紙で渡していたせいかな? ……私は発達障害ではなく、統合失調症なんでしょうか? ご回答、本当にありがとうございました。