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木材自給率の低さが国土を疲弊させませんか
カテゴリー間違いならすみません。日本の木材需要は80%以上外材で 賄われているという2004年の統計を見ました。日本列島の森林荒廃が深刻な自然環境問題引き起こし、かつ海外の不法伐採が問題になっているのに なぜ日本はもっと林業に力を入れないのでしょうか。ちなみに木材の価格は国産も輸入品も輸送費を入れると殆ど変わらないと聞いています。 1.山林の豊かな地方経済が衰退しているのになぜ林業奨励の政策が 出せないのでしょうか。 2.海外の不法伐採を間接的に引き起こし地球温暖化につながるかも 知れないのになぜ輸入を続けるのでしょうか。 3.国産品は安定供給できないからと言われているようですが地方の重 点振興策となっていないのではと思いますが本質的原因はあるの でしょうか。 4.そうは思いたくありませんが、若い人が魅力を感じる仕事ではない のでしょうか。 今家の立替えを計画しながら大工さんとお話していますが外材の名前ばかり出てくるので聞くと日本の木は手に入らないそうです。日本の木を使った家で育っただけの期間は大事に住みたいと思うのですがぜひご意見を頂ければ有難いと思います。
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#4です。 確かに米や牛肉などは差別化しています。ただ、米は輸入自由化されていませんし、牛肉は38.5%の関税がかけられています。 この違いは大きいですよ。先に回答した林業における収穫時の販売価格は1ha当たり200万円程度ですので、純益では100万円が170万円に上がりますから。 また、食料と単なる素材(原料)という違いも大きいですね。 それはともかく、差別化はいろいろやっていますよ。産地証明なども含めて。 ただ、日本の木材業界の悪しき慣習と林業・木材業界全体のPR下手なのが影響して 消費者に「木材は高い」という観念が植えつけられているので復権には苦労していますね。 おそらく、ほとんどの国民は、普通の木造住宅の建設費に占める木材代金の割合は 10%程度しか無いということは知らないでしょう。非木造住宅のハウスメーカーさんが 木造は高いと大宣伝をしていますし・・・ もっとも、田舎の豪邸のように、無節の柾目材などを多用すれば非常に高いですが。 山や国土保全の観点からの差別化もいろいろやってはいるのですが、全ては消費者の 理解にかかっているので難しいですね。食料なら身近なんでしょうが。 質問者さんのような意識を持った方が増えれば変るのでしょうね。
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- adkori
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国土の疲弊云々は、人工林でも1000年もほったらかして置けばそれなりの天然林になりますが、それはさておき。 1 林業奨励の政策は昔からありますよ。今現在でも「個人に対して」平均で必要な費用の60%程度は補助されています。 ただ、これだけ手厚い助成をしても、1haの森林を造成するために森林所有者が負担する費用は60万円程度になり 50年以上育成した後に伐採時期が来て得られる純益は100万円くらいでしょうか。 もちろん条件により差はありますが、だいたいこんなものだと思います。 今の低金利時代でも、60万円を50年利殖するといくらくらいに増えるかを考えれば 経営意欲を無くす事業だということが理解できるでしょうか。 2 これは、商社が儲けるためですが、現在木材の輸入に関しては基本的に関税はかかっていません。 日本の輸出産業を振興するために国際貿易交渉の中で木材が生贄にされたと言えばイメージできるでしょうか。 まぁ、当時の通産省と林野庁の力関係の反映ですね。今もですが。 3 国産材の安定供給はその気になれば可能ですが、1で書いたような状況の中で 安定供給に協力してくれるような林業経営者ってどれだけいるでしょうね。 4 勘違いしている人が多いのですが、確かに林業労働は3K職場ですが、いわば建設現場のようなものです。 仕事があればそれなりの給料も払われますし、人も集まります。要は仕事が無いだけです。 林業労働自体は、自然の中で働けるということで、最近は若者にも注目されていますよ。 外材しか扱わない大工さんって、単に大手ハウスメーカーさんというだけでは? ま、別に外材だから悪いということはありませんが。
補足
ご回答ありがとうございました。お答えを拝見してほんとに林業は絶望的だなと感じました。2の国際貿易の中で木材が生贄にされたという 事は大変基本的な理由だと感じました。市場原理の中では絶対生き残れない悲しさを感じました。 ところでお米の問題も牛肉、果物などの問題も似たような状況にあったのではと思います。それでも結構善戦しているのではと感じます。品質面でかなり輸入品と差別化できたのではないでしょうか。確かに現状では外材でも何の不都合はありませんが、山や国土保全の観点から林業を何か差別化する方法は無いものでしょうか。コメント頂ければ幸いです。
- Us-Timoo
- ベストアンサー率25% (914/3620)
一番の問題は、林業の担い手がいないことでしょうね。 いないことによって、国内で林業が廃れ、のこる供給に需要が集中し価格が上がる 価格が高いから、消費者の願いをかなえるために、外国からの安い輸入材に傾く そうすると、さらに国内の林業が振るわなくなる、また担い手が減っていく・・・ この悪循環だろうなと思います。 はっきりって、林業は3Kと呼ばれる仕事です。それにプラス危険性も伴います。 今の体力のある20~30代の人たちでその職業に魅力を感じる人はどれだけいらっしゃるでしょうか? 1. 現状では費用対効果が余りにもなさ過ぎるのでしょうね。 2. 輸入業者(大手商社になると思いますが)にしてみればお金になれば何でもいいんですよ、結局。 地球温暖化になったとしても、直接自分たちの仕事に関係ないと、これまでやってきたつけでしょうね。 まぁ、これからはそういうことにも目を向けていくでしょうが、所詮金儲けです。 3. 上記1・2の理由からそうなってしまっているのでしょうね 4. あなた自身は、いくら環境問題に関心があっても、自ら林業に就いてでも 現状を変えていきたいと思うほどの 職業として魅力を感じますか? あなたが感じなければきっと貴方より若い世代の方はもっと感じないと思いますよ。
- myeyesonly
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こんにちは。 第2次大戦後の歴代政権は、日本の伝統産業、伝統技術を全て放棄し外国のものを取り入れる事に血眼になってきました。 林業の現実もその一環でしかありません。 伝統産業・技術には日本の風土に適した物が沢山ありますが、それらは「ダサく」「遅れた」物とされてしまいました。 当然、地方行政もそういう方向には支出しません。 林業は木を切って構造材料を提供するだけでなく、自然や土地、風土の保全という重要な役目も担ってますがそんなものには見向きもしないわけです。 きっと山林よりはリゾート開発、ゴルフ場にしたかったのでしょう。
- taikon3
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海外産の木材は日本産木材の約1/10の価格です。 輸送費を入れても1/5でやっぱり海外産のほーが安いです。 1.安い海外産に押されてますから 2.安く買えるから、安く売ってくるから 3.国産は高いから 4.そうです、給料安いですから。月給12万円の重労働、あなたはやりますか?
お礼
いろんな角度から林業の特質を教えていただきましてありがとうございました。確かに食べ物と素材を直接比較して差別化をすればいいなんて 軽率な事を言ってしまいましたが難易度が全然違いますね。 食品の自給率が40%未満で輸入に頼る現在、この自給率を上げなければ地球規模で見た場合食料確保が困難になるとわが国や我々自身が実感した場合、林業の重要性が再び認識されるかも知れないと思いました。 そういう意味では林業と食品をセットで考え政策に反映してもらう必要があると考えるようになりました。食料自給率向上が第一課題、その手段として林業振興ですね。だいぶ頭の中が整理できました。ありがとうございました。問題を整理して再度質問させてください。そのときはよろしくお願いします