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円高?円安?

非常に初歩的な質問ですみません。よく「最近は円高が続いてる」とか「円安が進んでる」とか報道されてますが、その基準はなんなのでしょうか?基準があるなら1USドルは何円なのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.5

貿易をアメリカにて営む者です。 円安・円高は直接には一般人には影響しない時が多いですが,貿易業者(輸入・輸出業者)にとっては,頭の痛いところです。 というのは、日本では日本円,アメリカ(外国)ではドルで生活しているからです。 つまり,どうやっても,一種の貨幣で取引をしなくてはならなくなるのです。 つまり,円高になると,たとえば,1000円で輸入できた物が(商談無しで,ただ単に為替レートが変わるだけで)、800円で輸入できるとなれば,輸入業者は20%安く変える事が出来るわけです。 その代わり,アメリカの輸出業者には,まったく同じ金額のドルが手に入るわけです。 これを業界では,差益といって、為替の変動が激しくなかった時代では,格好の利益だったのです。 ただ、輸入業者から買っていた会社は,この差益の事に気がつき、輸入業者にディスカウントを要求してきたのです。 (つまり,その,買ってあげてるんだから,利益を俺たちにも渡せと)。 結果として,この差益が消費者にまで還元できるようになれば(還元する業者が出てくれば),店頭の値段も下がるわけです。 つまり,私たち(当社)にとっては,円高は自分たちの懐を痛めることなく,又,売る値段を高くしなくても,又,仕入先から安く買わなくとも,利益が上がります。 (えっ,何で? 同じ数のドルが入ってくるわけでしょう?って言いますよね) 買う価格が安くなれば,買う量も増えてくれるだろうと期待すると同時に、買い手の「足元を見て(笑)」、こちらの売値を上げることが出来るわけです。 20%の差益が出るようだったら,10%の値上げをすることができるわけですね,だって,買い手のほうは,何もしなくても10%安く買えるのですから。 (意地が汚いね、私たちは。(笑) その逆は,日本の輸入業者にとっては大変です。 何もしなくて,円安状況になったというだけで,高い値段で買わなくてはならないわけです。 つまり、1000円で買えた物が,今度は1200円出さなくてはならなくなってきたわけです。 つまり,それを売る時に,その分だけ、買い手に出してもらわないと、利益が減ってしまいます。 分かりますよね。 こんどは,これを差損といいます。 じゃ,差益を要求した買い手から、今度は、差損が出たから、売る値段が上がりましたといいたいところですが、それが,日本の売り手・買い手の関係が不平等なところでして,こんどは,買い手は知らん振りしてしまいます。 日本市場では,あくまでも、買ってあげているんであって、売っているんじゃないという関係ができてるんですね。 じゃ,輸入会社はどうするかというと、自分たちで,ドルの平均価格を作ってしまうのです。 つまり,売値を作る時に,諸経費・儲けを足した上に,差損があるかもしれないという理由で,決まった円額を足すのです。会社によって,10円かもしれないし,波動が厳しくなったとなれば,40円足すとかです。 これで,差損が起こる懸念が数字上でなくなったわけです。もちろん,売値は上がったわけですけど。 ですので、この円高,円安は,業者にとって,敏感になってくるわけです。 当社のような小規模のところでは,さほど問題は大きくなりませんが,穀物,原油,コーヒー・大豆など,1%の価格の変動で,買うか,買わないかが決まってしまう市場では,130円が120円にあがるという事は非常に厳しい事になります。 数年前,1ドル=80円台まで、上がったときは,輸入業者にとってはうれしいいことでした。 今は120台ですから,その頃と比べ,輸入業は50%も高い値段で買っているということです。 もっとも,3け月前の130円台と比べれば,10%ほど有利になっているわけですけど。 もし,分からない点がありましたら,又聞いてください。

savoy
質問者

お礼

現場の方のご回答ありがとうございます。

savoy
質問者

補足

ようやく為替の基準になりそうな「ドルの平均価格」という言葉がでてきてほっとしました。やっぱりそういうのがあるのですね。その平均価格の決め方はそれぞれの会社や得意先との話し合いで決定されるということでしょうか。そうなりますと、最終的な利益と直結するので相手の会社との駆け引きがかなり熾烈なものであると推測されます。その平均価格の決め方は、やっぱりある期間の平均価格となるのでしょうか?

その他の回答 (5)

回答No.6

平均価格というものは、あくまでも、日本の売り手が、売値を計算しやすくするためにあるので、買い手には普通いいません。 もちろん,「ガラス張り」という言い方をして、全部あけてしまい、「この価格がでていますので,xx%いただきますね」という具合に商談するところもあります。 20年も前では,1ドル=360円と決まっていたので,この頭痛の種はなかったですね。 それにしても,360円では,今では,誰もアメリカの物を買えないですね。 3倍ですから。 平均を出す(基する)には、貴兄がおっしゃったように,ある期間を基準にしなくてはなりません。 ファッション関係では,1シーズンごとに,商談が変わり、また、下手すると一年前から価格を決めなくてはならないので, 厳しいですね。 それに反して,工業・産業部品などは,それほど敏感ではなく,6カ月ー一年ことくらいで見直すようですが,面倒くさいと思うところや,売り手市場などでは,かなり高い掛け率をかけておいて,為替の変動を気にしないところが多い様に思われます。 原価計算になるわけですから,厳しくやればやるほど、リスクが出てくることにもなり、それだけの計算の手間,又,売り値の変動というデメリットが出てきてしまいます。 頭の痛いところでしょうね,日本の輸入業者にとっては。

savoy
質問者

お礼

再度のご回答ありがとうございます。もともと何気なく質問したつもりでしたが、面白い話が聞け、とても勉強になりました。また機会がございましたら、よろしくお願いします。

  • Mell-Lily
  • ベストアンサー率27% (258/936)
回答No.4

経済は、日々動いています。日本の輸出入業者は、毎日、外国の業者と商品のやり取りをしています。現在のように、巨大な国際マーケットが成立している時代では、1ドル何十銭の円高や円安によって、相当数の商品を扱う企業の受ける影響は、非常に大きいのです。

参考URL:
http://allabout.co.jp/career/economyabc/subject/msub_forex.htm
savoy
質問者

お礼

ありがとうございます。たくさんありますので、ゆっくり勉強します。

  • satou03
  • ベストアンサー率34% (23/66)
回答No.3

昨日、または先週、または先月の値段と比べて、円高か、円安かを言います。 具体的な基準になる価格はありません。 数ヶ月、数年の間、安定した価格だと、その価格を言う場合があります。 アメリカ人が米ドルを円に両替そして、日本製の10万円(税込み・送料込み)のパソコンを買おうとした場合。 1ドル=120円の場合、 100,000円÷120円=およそ833.3ドルです。(両替手数料は考えない) しかし、 120円→118円→116円→114円と円高が進み 1ドル=110円になった場合 100,000円÷110円=909.1ドル必要になります。 (アメリカ人から見た場合) 833ドルから、909ドルに値段が高くなりましたね。 米ドルを持ってる人から、日本円(商品)を見ると、 「日本の商品は先月と比べて高くなった」「円は高い」=円高です。

savoy
質問者

お礼

ありがとうございました。

savoy
質問者

補足

皆さんの解答を拝見し、基準になる価格はない、ということが分かりました。でもなにかすっきりしません。「最近は円高で・・・」というのは余り意味のないことなのかも知れないということでしょうか。ある程度の期間の平均が基準といえるのでしょうか。それにより、企業が黒字になったり赤字になったりすると思いますが、やっぱり基準があるような気がするのですが・・・締め切りはもう少し待ってみます。

回答No.2

こんにちは。 簡単に説明します。 円に価値がある場合は「円高」 円に価値がない場合は「円安」 つまりアメリカドル“1$”に対し、日本円がどれだけの価値なのか? 例えば1本1USDのが合ったとします。 この時、日本円に価値があり、1USD=80円レートだとすれば円高。 逆に日本円に価値がなく、1USD=300円レートだとすれば円安。 つまり、円が高いか安いかで1USDのジュースの値段も変動します。 その基準は経済ですね。 日本の経済が発展すれば日本円の価値があがります。360円とか。 日本の経済が低迷化すれば日本円の価値が下がります。80円とか。 しかし、1USDに日本円で360円も価値があれば日本は潤いますが、逆に360円ないと1USDの物は買えません。 対外貿易では強くなりますが、海外旅行は高くなりますねぇ。

savoy
質問者

お礼

どうもありがとうございます!

  • Mell-Lily
  • ベストアンサー率27% (258/936)
回答No.1

昔は、1$=360円の固定為替相場制でしたが、現在は、変動為替相場制ですから、基準はありません。つまり、相対的に、円安と言ったり、円高と言ったりするわけです。NHKニュースのアナウンサーは、「前日の終値に比べ、1ドル当たり〇十〇銭の円高(あるいは、円安)です。」と言いますね。「円安が進んでいる」なら、1ドル110円、115円、120円と、毎日円安に進んでいるということです。

savoy
質問者

お礼

どうもありがとうございます!

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