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将来について
今大学1年で物理学科にいます。 受験のとき、漠然と宇宙論を勉強してみたいと思いこの学科に入ったのですが、宇宙論をもし将来の職業としてやるなら限られた研究職しかなく、覚悟をしたほうがいいと知り合いや先輩方に言われました。 親からは4年の卒業研究までに違う分野に興味がいくかもしれないし、4年で好きな研究室に配属できるように今は勉強しろ、と言われました。 僕は宇宙論を勉強したいのですが、教授の話なんかを聞いてると博士をとっても研究室に配属されなく大変な人もいるなんていうのを聞いたり、上記のようなことを聞くとこれから大丈夫なのかすごく不安になります。 こんな漠然とした聞き方は変かもしれませんが、どうしたらいいでしょう??やっぱり、今はしっかり勉強することなんですかね??
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No.3です。 >院試でその有力大学大学院に行くのはどうなんでしょうか??自分の中で大学を卒業してからそのことも一つの道として考えても大丈夫でしょうか?? 「大丈夫」とは何がでしょうか? 東大大学院などに行けば理論系の研究をずっとそのまま続けて行くようなポスト(アカデミックポスト)につけるかどうかでしょうか? もしそうだとしたら、答えはYes & Noです。確かに大学などの研究職につける可能性は広がりますが、それでもかなり狭き門です。 大学・大学院で勉強・研究した分野に必ずしもこだわらない職業なら、どこの大学院に行ってもたぶん変わらないと思います。アカデミックポストでないなら学閥はあまり関係ないです。企業の採用は大学・国立研究所の採用と違って、コネより実力です(アカデミックポストはほぼ100%コネ=師事した教授の口利きなどですが)。企業などでは大学で研究した分野の知識・技術をそのまま求められるわけではないので、どの分野というより本人がどれだけ勉強・研究したか、企業に入ってからどれだけ伸びるか(つぶしが利くか)が問われます。 ほかの回答者への質問にも横レスで回答します。 >やっぱり教授と仲良くするのが結構いいことなんですね。 それはそうなんですが、学部1・2年生レベルで仲良くしてもそれほど教授は覚えていないものです。むしろ研究室に入って(3~4年次、さらに大学院で)そのとき教授に気に入られると就職に絶対有利です。アカデミックポストにしろ、そうでないにしろ。 >僕の大学の教授で博士をとって2年間フリーターをやっていたという人もいたので、とりあえず希望を捨てずに今の勉強に頑張っていこうと思います。 昔はそういう人で教授になれた人はかなりいました。しかし、今はさっさとアカデミックポストに就けない人はずっとフリーターの可能性が高いです(大小の塾・予備校の講師や大学模試の採点員というのが非常に多い)。 『絶対に変に希望を持ってはいけません。』 >活発に活動してる先生ですか・・・やっぱり、色々な情報収集が必要なんですね。 これは私が書いた「教授によってはいろいろとクチ聞きが得意な人と、まったく就職の斡旋をしない人がいます。」に通じるものがあります。すなわち活発に活動している教授はアカデミックソサイエティや企業との関連でも活発なので、アカデミックポストを獲得したり、企業に就職するのに圧倒的に有利になります。しっかり情報収集して「良い研究室」に入ることはかなり重要です。繰り返しになりますが、希望の研究室に入る条件として成績が重要なら勉強してください。なお、ここで言う「良い研究室」とは必ずしも自分の興味のある分野の研究室ではないかもしれません。 >このことなんですが、学究の道に行きたいのならやっぱり博士号まで取りますよね??大学院までは、企業は大丈夫と聞いたことがあるんですが、博士までいくと就職は厳しいと聞きますがそこらへんはどうなんでしょう?? アカデミックポストで博士号は当然のことです。というか博士号は最低の身分保障です。企業への就職では修士(大学院2年間)ならごく普通に就職できます。というより今どき理工系で企業の研究関係に就職する人は修士がかなり多いです。企業側も大卒は営業や工場に回すけれど、修士卒は企画・販促や研究所に回す感じになります。 博士まで行くとある程度即戦力の何らかの技術・知識を要求されての就職になります。したがって企業への就職の門戸はかなり狭くなります。誤解を恐れずに具体的な企業名を挙げると、修士卒なら東芝・日立などの中央研究所に採用されたりします(何をやらされるかはわかりません)が、博士卒なら浜松ホトニクスに就職して光電子増倍管の研究員として採用されたりします。調べればすぐ分かりますが、浜松ホトニクスはカミオカンデのニュートリノ検出器を作った会社で東証一部上場の優良企業です。給与面でも必ずしも東芝・日立の方が上というわけではありません。 >博士でも問題ありません。私のところには素粒子の理論で博士を取った人を採用しています。問題は本人の実力です。博士だからといって実力がなかったらお荷物ですから,さすが博士といわせるだけの実力が必要です。 No.4さんのおっしゃるのはまさに私が言いたいことです。博士で就職とは即戦力かそれに近い実力を要求されます。普通、お荷物になるような博士を企業は採用したりしません。
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- chiezo2005
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#2です。 >>企業も物理学出身であれば,電気電子メーカ,材料メーカなど多数就職先があると思いますので,そちらの心配は無用です。 >このことなんですが、学究の道に行きたいのならやっぱり博士号まで取りますよね??大学院までは、企業は大丈夫と聞いたことがあるんですが、博士までいくと就職は厳しいと聞きますがそこらへんはどうなんでしょう?? 博士でも問題ありません。私のところには素粒子の理論で博士を取った人を採用しています。 問題は本人の実力です。博士だからといって実力がなかったらお荷物ですから,さすが博士といわせるだけの実力が必要です。
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なるほど、そうですか。 親切に答えていただきどうもありがとうございました。
- shun0914
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確かに物理学科の宇宙論だと、その分野を続けられるような就職先はまずありません。 大学・国立研究所はほぼ東大などの有力大学大学院出身者(博士)で占められていると思います。これは宇宙論に限った話ではありません。ほかの分野でもほぼ同様で、就職先としての大学のポストが東大などだけでなくその大学の出身者もいるというくらいです。 しかし、宇宙論を勉強したが、宇宙論を続けずに就職するならいろいろありうると思います。たとえば、コンピュータ会社、物理計測メーカー、光学機器メーカーなどです。少し変わったところでは、宇宙物理出身の知り合いは博物館に就職しました。 学生時代に勉強したことをそのままずっと続けて仕事にしたいなら、他の分野のほうが有利です。物理でつぶしが利くのは実験系かコンピュータ系です。宇宙論、素粒子論、原子核理論、物性理論などの理論系はほぼ無理です。 しかし、学生時代の勉強がいかほどのものかを考えれば、それほど考えなくてもいいと思います。大学や大学院での勉強・研究から方向が変わることが嫌でないなら、いろいろと就職口はあります。したがってある程度、就職を考えながら好きな勉強をしっかりした方が絶対いいですよ。(好きでもないことを就職のためだけに勉強するのは嫌でしょう?) あとは就職が気になるなら、どの研究室が就職に有利かを調べて研究室選び(たぶん3年終了時点)をして下さい。教授によってはいろいろとクチ聞きが得意な人と、まったく就職の斡旋をしない人がいます。希望の研究室に入る条件として成績が重要なら勉強してください。くじ引きなどで決まるなら、自分の好きなことを3年間勉強して、研究室だけは就職に有利な研究室を選んでください。
お礼
回答ありがとうございます。 >>大学や大学院での勉強・研究から方向が変わることが嫌でないなら、いろいろと就職口はあります。したがってある程度、就職を考えながら好きな勉強をしっかりした方が絶対いいですよ。 親に、好きな学問として趣味程度にするのと実際の職業にするのかは大きく違う。特に理論系を学びたいなら前者のほうを考えとけ・・・というような感じなことをいわれました。確かに就職を考えた上で好きな学問をやったほうがいいのかもしれませんね。 >>大学・国立研究所はほぼ東大などの有力大学大学院出身者(博士)で占められていると思います。 このことについてなのですが、院試でその有力大学大学院に行くのはどうなんでしょうか??自分の中で大学を卒業してからそのことも一つの道として考えても大丈夫でしょうか??
- chiezo2005
- ベストアンサー率41% (634/1537)
私も物理学科の出身で,入学したときは素粒子を勉強して学者になろうとしてたのですが,なぜか途中で興味が変り卒業のときは統計力学をやって,就職のときにいくつか公立の研究機関などからも誘いがあったのですが,結局公的機関の雰囲気がなんとなく自分に合っていない気がして,一般企業に就職しました。 一般企業にいても学会などで,それなりの評価ももらっていますので,いまでも選択は間違ってなかったと思います。 将来,学究の道を進まれる志は大切です。 勉強を続けるうちに興味の対象も変るかもしれませんが,それはいまからあれこれ考えていても仕方が無いことです。 宇宙論の研究ができるところというと国内にもかなり数が少ないですから,就職などは厳しいとおもいますが,それはチャンス次第です。 チャンスをつかむには,できるだけ活発に活動している先生の研究室に入ることが大切です。 ただ,大学に教えに来ているだけみたいな先生の研究室に入っても評価されません。 ともあれ,今はいろいろなことに目を向けることと,しっかり学んだことを理解することが大切だと思います。 また,たとえ学究の道から外れて,会社に入っても,大学で学んだことは結構役に立つものです。特に宇宙論などというものは非常にベーシックな部分を理解できますので(ちゃんと勉強していればですよ・・)なんにでも応用が利きます。 企業も物理学出身であれば,電気電子メーカ,材料メーカなど多数就職先があると思いますので,そちらの心配は無用です。
お礼
回答ありがとうございます。 やっぱり、興味が変わることっていうのはあるんですね。 活発に活動してる先生ですか・・・やっぱり、色々な情報収集が必要なんですね。 >>企業も物理学出身であれば,電気電子メーカ,材料メーカなど多数就職先があると思いますので,そちらの心配は無用です。 このことなんですが、学究の道に行きたいのならやっぱり博士号まで取りますよね??大学院までは、企業は大丈夫と聞いたことがあるんですが、博士までいくと就職は厳しいと聞きますがそこらへんはどうなんでしょう??
- kamisama1
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医療職と異なり、物理、理学は オーバードクターが多いです。博士をとっても 研究者としてポストを得ることは、いまやポスト縮小 の中では難しいでしょう。 いいことといえば、以前のように教授になったからといって 教授でいれるかどうか?成果主義の導入です。 早い人は、30代で教授にもなれます。 国立天文台 宇宙センター等の学閥もありますが、 すばらしい研究者になってくださいね。 上に上がる為には、逆算とノウハウ、引き上げてくれる 教授につくことです。退官年齢も計算しましょう。 指導教官が退官、海外転出で博士、論文、が宙に浮いた人もいます。 当然勉強も必要です。 大学組織は仲良しクラブです。誰につくか、、、、、、
お礼
オーバードクターのこともあり親はあんたいの道に進んで欲しいという思いがあるのでしょうか、最近「他の分野はどう??」みたいに聞いてくることが多くなりました・・・。まあ、親としてはそう思うのは仕方ないんでしょうが。 やっぱり教授と仲良くするのが結構いいことなんですね。僕は少ししか話したことが無いのでこれから積極的に質問等でいってみたいと思います。僕の大学の教授で博士をとって2年間フリーターをやっていたという人もいたので、とりあえず希望を捨てずに今の勉強に頑張っていこうと思います。 ありがとうございました。
お礼
現実的な回答ありがとうございます・・・。 とても参考になりました。まずは今の勉強を頑張り入りたい研究室に入れるように頑張ろうと思います。