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マクロ経済について

LM曲線の『投機的動機』の意味が良く分かりません・・・ 簡単に教えて頂けませんか?

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  • cdsdasds
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回答No.1

端的に言って、今さしあたって使わないお金を持っていた時に、現金という形で持っているのがいいのかということですね。 例えば、あなたの年収が手取り1000万あり、着任時に一括で1000万もらったとします。 あなたの月々の生活費が30万で、お盆と年末年始には海外にバカンスに行き一回120万使うつもりだとしましょう。 あなたが支払いに必要とするお金は30*12+120*2=600万ということになります。 この600万は使う必要があるから現金として、あるいはすぐに現金に換えられる銀行預金として持っていることになるでしょう。(取引のために現金で持っているということで、この分は取引動機) また、なにかあった時のために100万円はすぐに現金にできるように手元に置いておきたいとあなたは考えるかもしれません。これは使う予定はないのだけど、例えば、国債とか株券にしてしまうと、親友が結婚したとか、交通事故に巻き込まれて入院しなくてはいけないといった、すぐに現金が必要な時に現金が用意できなかったり、あるいは現金にするために資産を目減りさせなければいけないという問題を発生させないための予め用意する備えということになるでしょう。(この分は予備的な動機) さて、あなたの年収から700万についてはあなたは現金ないし、即座に現金として引き出せる預金として持つことにしました。 残り300万について、考えましょう。 この300万はいわば使う予定のない現金で、また突発的なトラブルなどに備えて、現金かが容易な形で準備する必要性もない金額ということになります。 通常考えれば現金として持つことにあまり意味はなく、何らかの形で運用して運用益を副収入にしたいところです。 最近の実際の話であれば、あなたはこの300万を株式や信託投資、場合によっては為替証拠金取引とかに運用したいかもしれませんが、いずれも分析が面倒なので、今回は運用は1年間返済は一切要求しないけど、一年後には確実に利子をプラスして返してくれる個人や企業に貸すことを考えましょう(つまり債券での運用のみを考える。)。 あなたが、安心して貸すことができるのは今現在次の3つの相手先で、 A社   100万円 利子率20% 1年後のリターン120万円 Bさん  100万円 利子率15% 1年後のリターン115万円 日本国  100万円 利子率0.02% 1年後のリターン100万200円 ということにしたときに、あなたはこの3者にそれぞれ100万づづ計300万を投資して、一年後35万200円を副収入として手に入れられることで満足するでしょうか。 A者やBさんはいいとして、日本国の利子200円はちょっと考えたくなるかもしれませんね。 もしかすると、もうちょっと待てば100万円に数%位でも利子をつけてくれるという借り手が現れるかも知れません。 でも、100万円を日本国に貸してしまうと、期中での取り立ては一切しないという約束ですから、そうした貸し先にかして利子を得ることはできません。 ならばもうしばらく現金で持っていた方が有利だという結論を持つかもしれません。 この100万は投資(投機)用の資金ですが、現在提示されているの利子率0.02%があまりに定率なので現金のまま持つという運用を現時点では決定している資金ということになります(これが投機的動機です)。 この現金がいつ債券に変わるかはあなたの考えとその時の状況次第ですが、一般的に考えて、提示される利子率が高いほど、この100万円は現金から債券にその姿を変えやすくなると思われます。 また、一般的に考えて、個別の債券の利子率は銀行の貸出金利の動向をうけ、銀行の貸出金利の動向は、中央銀行の公定歩合(基準金利)に依存しますから、マクロ的に見れば、あなたの100万円が現金であるのか、債券になるのかは中央銀行の公定歩合の影響を受けることになります。 つまり、公定歩合が高くなれば、銀行はより高い金利で貸しつけをするでしょうから、それまでに比べて多少高い利子率の債券でも、それを発行して相対的に安く資金を調達しようとする企業は増えるでしょう、結果としてそうした債券へ投機的動機によって保有されていた現金は流れるため、市中の現金は減ることになります。逆に公定歩合が低くなれば、銀行の貸し付ける金利も安くなり、わざわざ債券を発行する意味は薄れるかもしれません。そうなれば、投機的動機によって保有されていた現金は持ち続けることになり、今までなら債券になっていた現金も、適当な債券がないことからそのまま持ち続けられる場合が増えるでしょうから、投機的動機による現金はむしろ増え、結果市中の現金も増えることになります。 おわかりいただけますでしょうか.

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