繁華街でのトラブル：侮辱罪として成立する可能性は？

質問

• 繁華街の金融機関支店に併設のATMを利用するため訪れた際、男性2人から駐輪場利用について注意されました。
• 注意に対して説明をしようとしたが、相手は聞く耳を持たず、支店長も対応せずでした。
• 侮辱的な態度をとられ、失礼に感じたため、侮辱罪での告訴を検討しています。

回答No.3

World_loves_you · ベストアンサー

名誉毀損も侮辱罪もいずれも法益は同じ。第三者からあなたが受ける評価です。これは具体的に評価が下がる必要はなく、下がるおそれが抽象的にあればいいだけ。
　店舗利用者でもないのにバイクを駐車していたような人間だと他者から思われる→そんな人間か・・・と見られることから保護しようというのが名誉毀損・侮辱罪です。他の方は間違えているが、摘示された事実は、犯罪にあたる事実でなくともいいのです。いずれに当たるかは、両罪の区別の基準に関係し、細かな議論もありますが、判例の立場であれば、具体的な事実を摘示したかどうかです。
　今回は、侮辱ではなく名誉毀損として考えるべきです。
なお、公然性はいずれの罪でも要件。これは、実際に他者が聞いているかどうかは関係ありません。不特定または多数の第三者が、認識できる「状況があるかどうか」なのです。したがって、人通りのある繁華街の一隅で、質問者と行員ふたりだけが話しているという状況でも、公然性は肯定されます。公然性なしというのは間違い。

　今説明しているのは、名誉毀損罪の成否ですが、２３０条の犯罪に当たるとしても、行員二人が「誤解していた」ことが記帳時間、あなたが出てきた時間その他から立証できた場合、事実の錯誤として名誉毀損罪の故意が阻却される場合があります。今回の支店長・副支店長の行為は、行為の際の付随的状況について二人の動機・誤解したことに相当の理由があったのかどうかなど、さらに検討しなければならない点はありますが、たぶん(たぶんです)警察に告訴しても、事件性は認めてもらえないと思います。錯誤につき、相当の理由ありとされる可能性が高いと言えるでしょう。支店長副支店長がわざわざ張っていたのは、正規利用者でない人が不正利用して困っていたからしていたのでしょう。ただ、もちろん、正当な利用者に対してよく調べもしない段階で、○○扱いするのは大の大人のすることではありません。したがって、本店頭取に宛てて、厳重注意を申し入れすればいいのでは。正規のお客様に恥をかかせ、○○扱いしたとなれば、行員にとっての最大限の落ち度となります。それは今後の査定で、マイナス評価を受けることですから。
　あるいは、「それをするよ」と伝えて、ふたりを呼びつけ、土下座でもさせますか？気持ちは晴れるが、遺恨も残る。銀行としての謝罪の言葉とお見舞いの品でももらって矛先を納めるのが妥当でしょう。

　あと、コストパフォーマンスを考える。警察も裁判も考えない方がいいです。せいぜい本店頭取に手紙を書き送るレベルです。つかれますよ。怒りで疲れが感じない場合もありますが。

　行政の３０分無料相談に行ってはどうですか。だいたい同じこと言われます。

お礼

詳しく解説していただき、ありがとうございます。

「事実の摘示」でどちらになるのか判断がつきませんでした。
「バイクを止めている」事実はあるが、
長時間止めている事実は無い。
一部が述べられていれば名誉毀損という事のなるのでしょうか。

社会的地位のある方の行為なので厳格に対応していきたいと思います。

ありがとうございました。