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『役』『事変』『動乱』が、なぜ『戦争』に?
西南戦争、日中戦争、朝鮮戦争について、以前は『西南の役』、『シナ事変(シナの漢字が出ない、欠陥ソフトだ!)』、『朝鮮動乱』と呼んでいました。 その当時『私は宣戦布告のないものや国内のものは、戦争と呼ばないのだな』と理解していました。 そこで教えていただきたいのですが、『いつ頃から、どういう理由で、誰の主導で』みんな『戦争』という呼び方になったのでしょうか。
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ま、基本的には古い呼び方という一言で片付く問題なのですが、 事変に関しては、宣戦布告無き戦争という定義があります。 しかし現在は、事変ではなく紛争という呼び方が多いです。 それと事変は、正規の戦争ではないのでハーグ陸戦協定の規定外だという 屁理屈にも利用されたので、現在ではダイレクトな国際法違反という 認識があるのは一般的です。 だから印象がとても悪い。 ちなみにハーグ陸戦協定には捕虜の人道的取り扱いなどが定められているのですが 戦争じゃなくて事変なら捕虜の虐待も拷問、処刑も合法・・ということなんです。 ま、戦争を裁く法はないというのが実情なんで、この協定も 論理自体が空論に近いのですが。 役とか変とかは、もはや歴史的な用法でしかありません。 そもそも日本に関してだけで、日本だけで使われた言葉なので、 普遍性がないので廃れたというが実のところでしょう。 我々も、もはや古語は使わないわけで、古語辞典にのっているような 言葉でしゃべるのも変というもの。 一般に、日本の前近代までは、役などは使えると思うので 西南の役までは有効だと思います。ま、ここらへんの境界は 言い手、書き手の裁量でどうとでも。 朝鮮動乱については、その表現は新聞の見出しなどですよね。 当時、リアルタイムでは開戦動機とか、経緯が一般には不明だったので そういう曖昧な表現になっただけでしょう。 コンゴ動乱とか、動乱はまだ使いますが、朝鮮の場合は朝鮮戦争が一般的。 ま、呼び方というのは、徐々に共通認識ができてきまってくるところがありますから、 それはしょうがないでしょう。
お礼
わざわざ長文のご回答ありがとうございました。