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『日出処の天子』を読んだことのある方

聖徳太子に詳しい人や歴史研究家、飛鳥寺にもかなりけちょんけちょんに言われた『日出処の天子』 日本書紀にある『一晩で何里も移動』『一度に何人もの話を聞く』『未来を予見できる』...等 神格化された太子の逸話を随分大胆に物語にしているな、と以前読んだときマンガとして感銘を受けました。 猪の首の話など、実際語られている事を織り込んでいるところも多く見受けられますが、 『いくらなんでもそれはめちゃくちゃ』とおもわれるところ、 逆に『しっかり歴史的背景をつかんでるじゃないか』 と思われる処を幾つかお聞かせ願いますか? ホモと超能力は抜きにして。

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  • sydneyh
  • ベストアンサー率34% (664/1947)
回答No.1

私も読みましたよ~。 そして「日出処の天子」では、やはり苦い経験が(T_T)。 箇所はもうさっぱり思い出せませんが、高校生の時に私は日本史のテストで、すっかり信じ込んでいたこの漫画の歴史的記述をそのまま回答にしたところ、結果的にバッテンが付いて返ってきたことです。 (アホやな・・・) 先生には抗議しましたが、「そういう漫画の記述を鵜呑みにする方がおかしい。授業ではしっかり説明したぞ!」と逆に怒られてしまいました。 ところで、歴史的に素晴らしい表現じゃないかと思ったのは、厩戸皇子(あえてこう呼びます)が、豪族から覇権を取り戻し、朝廷が親政をひくことができるよう、仏教を通じてあらゆる画策をしたことでしょうか。 そのための仏教推進派の蘇我馬子との合力であったろうし、一方の神道派の最大勢力であった物部氏の征伐ではなかったかなとも思います。 厩戸皇子にとっては宗教などどうでもよかった気がします。 yukarikiharaさんはどう思います? こんなことを考えながら読むと、「『日出処の天子』はやっぱり面白い!」なんてトリップしちゃうんですけどね~。 それにしても、聖徳太子は10人の言うことが同時に理解できた、なんて昔からいわれていることを考えると、超能力じたい「もしや事実だったりして」なんて思ってしまいます。 それに馬子や入鹿と比べて、存在じたい薄い毛子を主人公の一人にもってきた、作者の山岸涼子さんはすごいと思います。 有名で史実がしっかりとした二人に比べて、毛子の行動はいくらでも想像できますよね。

yukarikihara
質問者

お礼

なるほど~恐るべし山岸ですよね。 ともかくテレビで歴史研究の学者が『日出処の天子』について 「あれはまぁ~~てんでおはなしにならないですよ。所詮漫画と言うか...云々」 とぬかしていやがったので質問してみたしだいです。 どうもありがとうございました。

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回答No.2

全巻持っておりますみみりんです。 「歴史的背景」については、No.1の方のお言葉に尽きるでしょうね。 仏教の布教、十七条憲法、遣隋使・・・等々、歴史的意義や皇室の変化などしっかり描かれておられるようですし。蘇我と物部のやりとりはすごくリアルで、「マンガ日本の歴史」でみっちり勉強した私でもびっくり!でした。蝦夷(マンガでは毛人)と布都姫が結婚してるのは確か本当だったと思いますが、あれを一大恋愛悲劇に仕立て上げてなかなか面白くしたのも、作者の腕ですよね。 「めちゃくちゃ」は、ホモ・超能力以外ではまず「近親相姦」があげられますよね。厩戸王子がホモである設定上、刀自古との子・山背は毛人との罪の子であるという設定・・・マンガ的には面白いですけどね。彼女のとった作戦も凄まじい兄への執念が感じられて、読んでる方はぞっとしました(笑)。あとは、最後に出た膳美郎女。彼女が知恵遅れだというのは本当なのかどうかわかりませんが・・・(事実だったらすみません)。結局、彼はホモではなくて極度のマザコンであったというオチ。 まあ、これを読んで、「彼も普通の一人間だったのだな」と思いましたけど。これくらい色々な愛憎劇があったほうが人間性を却って感じてしまうものなんですねえ・・・。

yukarikihara
質問者

お礼

>これくらい色々な愛憎劇があったほうが人間性を却って感じてしまうものなんですねえ・・・。 ですよね。そのめちゃめちゃさが大ヒットの要因だったとも私は思うのです。 あの人大ヒット作が少ないですから、このお話は珍しくパンチがきいていると思います。 歴史と関係ない話で済みません。 回答ありがとうございました。

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