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脂溶性化合物の細胞への添加方法
こんにちは!大学4年の学生です^^ 皆様のお知恵を貸していただきたく、質問させていただきました。 大学院に進学するにあたり、今後、植物から抽出した成分に関して、そのマスト細胞からのヒスタミン遊離抑制効果を調べようと考えております。 細胞への添加実験において様々な文献を調べましたが、対象となる化合物は水溶性のものが多く、これらを、細胞を懸濁するために用いるバッファーに溶解して細胞に添加しております。 しかし、今回扱おうとする化合物は、ヘキサンにしか溶けないような高脂溶性の化合物 (セスキテルペン類) です。 そのため、脂溶性化合物のバッファーへの溶解は困難です。 現在も様々な文献を調べているところですが、このような脂溶性化合物の効果を検定する場合、どのような方法で細胞へ添加しているのでしょうか? 皆様方のご意見をお聞かせください^^ 宜しくお願いいたします。
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天然物化学屋です。 お書きのヒスタミン遊離抑制効果はアッセイした事はありませんので一般論ですが・・・・ 植物成分の水に溶け難い化合物をアッセイする場合,次の様な方法が一般的だと思います。 1)メタノールやエタノールに溶かして加える。 2)DMSO(ジメチルスルフォキシド)に溶かして加える。 3)適当な界面活性剤を加えた水溶液にして加える。 4)酸性又はアルカリ性の溶液(バッファー溶液)にして加える。 5)懸濁状態で加える。 もちろん,1,2の場合にはアッセイ溶液中のメタノール,エタノール,DMSOの量は少なくなるようにし,その量の溶媒がアッセイ結果に影響しない事を確かめておく必要があります。 3,4の場合も,加える界面活性剤や酸・アルカリが影響しない事を確認しておく必要があるのは言うまでもありません。 天然物のマスト細胞に対する作用なら幾つか報告があると思います。例えば,京都薬科大学の吉川先生のグループ等も報告していたと思います。それらの文献を検索してみれば,適当な参考例が見付かると思います。
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植物細胞ですと細胞壁があり脂溶性物質は添加困難ですが、動物細胞ですと細胞膜が脂質二重膜ですので穏やかに撹拌すればかなり吸収されるはずです。
お礼
確かにおっしゃる通りですよね! 動物細胞は脂質膜に覆われていて、細胞へは吸収されますよね。 この度は大変ご丁寧にありがとうございました。
お礼
大変ご丁寧にありがとうございました! マスト細胞への効果についての論文もみつかりました。 この度はありがとうございました^0^