• ベストアンサー

色盲の生き物と、色が分かる生き物

犬猫をはじめ、動体視力は良いけれど、近視で色盲とされている哺乳類は結構多いです。 人間は非常に色々な色を判別できますが、これは何故でしょうか? カラフルな生き物の多くは、繁殖に関わることもあり、色の識別が出来る種が多いようです。 色に好みまである鳥類だけでなく、魚類でも色を識別できると考えられているようです。 人間はカラフルな生き物ではなく、皮膚は透明で、基本的に地味な肌色毛色をしていますが、 地球上の一生物として、どういう必要があって色が分かるのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.1

ほ乳類の先祖は恐竜たちとともに中生代を生き抜く中、夜に活動する能力を獲得しました。外温性のは虫類が夜間は体温が下がってしまい、活動できないのに対し、体毛の獲得や効率的な呼吸システムの確立により内温性を獲得して、夜間でも体温を維持できるようになったのです。目に関しては、網膜の視細胞として、暗所で明暗を見分ける桿体細胞を発達させ、網膜の裏に輝板(反射板です)という組織を発達させ、少ない光を有効活用できるようになりました(だからネコだけでなく、ほとんどのほ乳類は夜に光を当てると目が光ります)。 錘体細胞はロドプシンという感度の高い光受容物質をもちますが、色を識別できる錘体細胞は弱い光に対して感度が低いのです。また、輝板があると、瞳孔から入ってきた光と輝板で反射した光の両方が網膜を通過するため、像はぼやけた物になります(暗視カメラの像を想像してください。色がなく、像はぼやけるけど、弱い光を増幅して、とにかく「見る」ことができるのです)。 昼間の世界では、たとえば植物と昆虫や鳥は、色による交信をしています。植物は、実が熟したら赤や黄色や黒に色を変え、教える代わりに、果実を食べたあとの種を運んでもらいます。このように色には様々な有用な情報がありますが、ほ乳類は嗅覚や聴覚を発達させることでこれをおぎない、夜間での活動に生活をシフトさせたのです。 夜の世界を脱して昼の世界に戻ってきた人類は、体温維持のための体毛を捨て、クリアな像をみるために輝板も捨てました。そして、錘体細胞にとんだ網膜をもつことでカラフルな世界に戻ってきたのです。

platina-angel
質問者

お礼

生活時間に合わせて発達していったのですね。 白人の明るい色の目が光って見えるというのは、いくら何でも嘘ですよね? どんな生き物でも、行き続ける為に進化適応していきますが、人間の色彩を判別できる能力も そういう理由で発達していったのが、よく分かりました。 どうもありがとうございました。

その他の回答 (2)

noname#30100
noname#30100
回答No.3

色の必要性はいろいろありますが、 木になっている果物を食べる生き物は、青い(緑)か赤いか黄色いかを区別できたほうが生き延びやすく子孫を残しやすいというのが必要性のひとつです。 サルやヒトの手が、木になっている果物を片手でつかめるように親指の位置が進化したことからも説得力があるかと思います。 ヒトはとくに緑色に敏感で、いろいろな緑色を区別することができるそうです。ヒトは野菜も大好きですから。 それから、ヒトは知恵と道具を使って草原、海岸、森林などあらゆる環境へ、どういうわけか新境地を探して旅に出る・・・開拓・殖民という冒険心を本能を持っています。 生き延びるにはあらゆる有毒生物や病気を識別する必要があると思います。 ひとつの生体機能をほかの目的に流用することはよくあることで、 色がわかるようになると繁殖にも応用されていったのだと考えられます。 ヒトの繁殖ではピンク色の唇なんかが本能に訴えるかもしれませんが、視覚的には乳のふくらみや丸い尻、すべすべした質感の肌のほうが効果的な気もします。なぜヒトはメスのほうが派手なのかは知りません。 ヒトの目はものの質感を非常に敏感に感知でき、見ただけで触りごごちや触った温度、重さまで予想できるくらいですが、ほかの生物はどうなのか、気になります。

platina-angel
質問者

お礼

ご回答、どうもありがとうございます。 私は人間は男性の方が派手だと思います。 私の、愛玩動物飼養管理士としての認識ですが、人それぞれですけど、すっぴんでは男性の方が眉が濃く、 お化粧しなくても目立つ顔立ちをしています。 他の動物が人間を見た時、「人間はメスよりオスの方が派手だ」と思う気がします。 ただ、他の動物みたいに必死で生きないと生き残れないような環境に生きているわけではなく、 徐々に、生命力がありそうな体格の人よりも、繊細な感じの方が好まれる、 とか、種が生き残る上では重要でない要素も、魅力と感じるようになったのかもしれません。 人間も含めた様々な種で、これ以上殖えない方が良いという時には、 繁殖重視ではなくなるそうです。 (性欲が減退し、繁殖行動を取らなる) 種によっては、エサが少ないシーズンには集団自殺をしますし、太古の昔から近代までの、 「埋めよ殖やせよ」という本能が衰えてきていることが、繁殖重視ではない嗜好の増加に繋がっているような気がします。 人間は色々なものを食べるように進化したのは、火を使えるようになってからだそうです。 それまでは食べなかった野菜やキノコなども加熱して食べるようになりましたので、 もしかしましたら、太古の昔の人類は、今ほど色彩判別能力がなかったのかもしれませんね。

  • ANASTASIAK
  • ベストアンサー率19% (658/3306)
回答No.2

それは、人間だけが生殖行動を刺激によって行なうからです。 もしこれの発達が弱いと、種の保存に影響を与えます。

platina-angel
質問者

お礼

どうもありがとうございました。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう