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メタンガスの温室効果について
anima-mundiの回答
- anima-mundi
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分光学的には、地球放射に対するメタンによる吸収は1.2%と見積もられています(100mの大気による光学密度より)。これは吸収の重なりを加味した温室効果ガス全体の吸収率(73%)に占める割合としては1.6%ほどになります(0.016≒1.2/73)。吸収の重なりを無視した場合は1.4%となります(0.014≒1.2/87) 参考資料 http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf メタンによる温室効果は分光学的にはほとんど無視できると思いますが、なぜ問題になるかというと「大気の窓」領域に吸収が重なるからだと言われているためかもしれません。地球放射に対する吸収は水蒸気や二酸化炭素によってほぼ飽和していますが、「大気の窓」に重なる吸収帯があると温室効果がより強く現れると考えられているようです。そういえば、一昔前に、牛のゲップによるメタンの放出が問題にもなりましたね。 各温室効果ガスによる赤外スペクトルを示した資料を以下に示しますが、これを見ると「大気の窓」領域以外の吸収帯はほぼ飽和していることが分かります。 http://www.sundogpublishing.com/fig7-6.pdf すでに飽和している二酸化炭素の増加よりも「大気の窓」が塞がるような温室効果ガスの方が影響が強いということになるのだと思います。それが20倍以上の温室効果といわれるゆえんだと思います。 逆に言えば、大気の窓領域から外れた二酸化炭素がこれ以上いくら増えても余り影響がないということでもあるので、分光学的な知識を備えた人たちからは二酸化炭素による温暖化説に疑問を呈する声も多いようです。たとえば、参考までに以下のようなサイトが挙げられると思います。補足で紹介されていた伊藤公紀さんも光技術を用いた化学センサーの日本の第一人者のひとりということのようですね。 The Climate Catastrophe - A Spectroscopic Artifact? by Dr. Heinz Hug http://www.john-daly.com/artifact.htm Hug & Barrett versus IPCC by Heinz Hug and Jack Barrett http://www.john-daly.com/forcing/hug-barrett.htm Estimation of the Radiative Forcing for CO2 Doubling by Peter Dietze http://www.john-daly.com/forcing/forcing.htm hug barrett paper host: http://www.earthplatform.com/hug/barrett/paper?Terms=hug%20barrett%20paper%20host:www.john-daly.com
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