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陰魄はささらえをとこ、と読むのでしょうか?

岸惠子の「ベラルーシの林檎」の本の中に陰魄をささらえをとこと読むと父から教わったと書いてありましたが広辞苑には細好男と出ていました。月の異称として陰魄を「ささらえをとこ」と読むのでしょうか?

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回答No.1

あれあれ。 私の手元にある「国語大辞典」には、 「ささらえおとこ(細愛男)」となっていましたよ。 「ささら」は「小さい」、「え」は「愛らしい」の意味とありましたから、「細好男」あるいは「細愛男」とした方が原義に忠実な表記ということにはなるでしょう。 「陰」は「影」に通じて「月」の意味を表すと考えられ、また「魄」も「月」の意を表すので、「陰魄」で「月」を表すのは問題がないと思います。ただ、「陰魄」という熟語は手元の辞書、大小あわせて数冊には載っていませんでした。よって「ささらえお(を)とこ」が先にあって、それに後から日本で「陰魄」をあてた、あるいはその熟語自体日本で作られた、と考えられなくもありません。もちろんこれは推測に過ぎませんが。 ただ、「ささらえおとこ」という語も、「陰魄」「細好男」「細愛男」という表記も初めて知りましたが、いずれもいい言葉ですね。 私の方から感謝申し上げたく思います。

ramcesmexico
質問者

お礼

彼の時代花鳥風月を男に例えたものでしょうか?かすかな三日月を男に例える彼の時代はまさしく趣きある時代でしたね。ありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.3

ANo.2と大同小異ですが、小学館 新選漢和辞典 小林信明編 では 「いんぱく」と半濁音になっていて、「月のこと。魄は月の黒い部分。」とあります。 現代では月を異称として「ささらえおとこ(細好男、細愛男、小愛男)」と呼んだり「陰魄」と呼ぶことはあっても、陰魄と書いて「ささらえおとこ」と読むことは公式には無理なのではないでしょうか。 事情通同士の非公式な場であれば、通用するのかもしれません。

ramcesmexico
質問者

お礼

さあ、今の時代岸惠子さんの御父上が仰った本当の意味でのささらえをとこは現代で見つかるでしょうか?ありがとうございました。

回答No.2

「学研・漢和大字典」で「陰魄」は「インハク・月のこと」となっていました。 元々漢文で使われていた言葉を教養豊かなお父上が大和言葉に置き換えたのではないでしょうか。

ramcesmexico
質問者

お礼

彼の時代花を女性に月を男に見立てたものでしょうか?西行の「ゆくへなく月に心のすみすみて果はいかにかならむとすらむ」月を詠う事は彼の時代心を照らしてくれたものでしょうか?ありがとうございました。

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