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単為発生マウス「かぐや」について

2002年に東京農業大学の教授が雌マウスの卵子と遺伝子操作された雌マウスの卵母細胞から単為発生マウス「かぐや」を作り出す事に成功しました。 教授は当時、「人への応用は考えられない」と話していたと思いますが、この技術は将来何の役に立つのでしょうか。 一般人の私にとっては、優良な家畜を作り出す為にはクローン技術の方が適切だと考えてしまいます。 もしご存じでしたら教えて下さい。

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  • suiran2
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回答No.1

geneticist12さんが回答してくださるのが一番良いのではと思いますが,素人が時間つなぎで… 河野教授は,ゲノムインプリンティングの研究を精力的に行っている方です。ゲノムインプリンティングとは,ゲノム刷り込みともいいますが,哺乳類では全遺伝子のうち数%が,母親由来と父親由来の遺伝子が異なる発現レベル(一方が働きません)を示す現象です。 簡単に言うと,卵や精子といった生殖細胞が出来る際に,「この遺伝子は相手が働くから,あんた働いちゃだめよ。」と雌雄それぞれ数%の遺伝子(ゲノム)に一代限りの印をつけます。ですから今までは雌の染色体を倍にしても,全く働かない遺伝子が出ることになりますから単為生殖させることは出来ませんでした。 河野教授は,雌のゲノムインプリンティングされた染色体を使って雄のゲノムインプリンティングに成功したわけです。 ヒトを初めとした哺乳類は,このような仕組みを持つためにゲノムインプリンティングされて本来働かないはずの遺伝子が発現することによって生ずる多くの病気が知られています。これらの解決に役立つことと思います。 また,個体発生はその過程の中で特定の遺伝子を働かなくしたり,反対に働くようにしたりしながら進行します。個体発生の制御等にも必要な知識と思います。何かの参考になりましたなら… ○ゲノムインプリンティング http://www.nig.ac.jp/museum/genetic/D/index-imprint.html

warudori
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 「ゲノムインプリンティング」という言葉を知ることができてとても参考になりました。 教えて頂いたキーワードを手がかりに、自分でも調べてみようと思います。ありがとうございました。

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