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IS-LM曲線
経済学を勉強しているんですが、IS-LM曲線って経済学の基本ですよね。 しかし、IS-LM曲線の利点ってなんなのでしょうか?そして、欠点は無いのでしょうか? 是非何かご存知でしたら教えてください。お願いします。
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IS-LMモデルは現実の経済を最も上手く描写することができると考えられていたので、現在でもマクロ経済学の一番最初に学ぶことになっています。 特にIS-LM曲線を使った分析は、財政政策や金融政策の効果を直観的に分かりやすく説明できます。 また、それらの効果がどれくらいあるのかという定量的な分析も計量経済学を用いて行われてきました。 ただ一方で30年ほど前からそのような分析の欠点が指摘され始めました。 その一番大きな問題は、経済主体の最適化行動をモデルに組み込んでいない(ミクロ経済学では、消費者は効用を最大化するために消費水準・労働供給を決定し、企業は利潤を最大化するために投入・産出を決めますよね。IS-LMモデルではこれが考慮されていません。)ということです。 もっと砕けて言うと、例えば政府が減税すると消費が増えてIS曲線は右に移動すると教科書にはあります。 でも、一年後に増税されることが分かっていれば本当に消費は増えるでしょうか。 減税分だけ貯蓄するという行動はさもありそうで、このとき消費は増えずIS曲線は移動しないことになります。 このようにIS-LMモデルでは、人々の行動を過去の経験からあるいはアドホックな仮定によって規定してしまっており、定量的な分析も以前より正確ではなくなってきてしまいました。 現在ではこのような欠点を補うために様々な工夫がなされていますが、それについては学部上級や大学院で勉強することになるでしょう。
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- mamajiji
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「IS-LM曲線って経済学の基本ですよね。」 といっているように、IS-LM曲線は、経済を大きく捕らえるのに有効です。 IS曲線は財市場を、LM曲線は金融市場を描写していますが、どちらも精密度で言えば、大変低いものではないでしょうか?例えば、財政政策の効果を考える際、IS曲線のシフトで表現されますが、その財源はどこから来るのでしょうか? 税を課税するためには、消費者の行動も考慮しなくてはなりません。消費者の行動の描写はどうなっているでしょうか?すごく微々たる物という印象はありませんか? つまり、世の中を大まかに考えるのには向いているが、細かく見る事には向いていないといえるのではないでしょうか?
お礼
なるほど!確かにそう思います!! 参考にさせていただきます。ありがとうございます!
お礼
なるほど! 詳しいご説明ありがとうございます。参考にさせていただきます!