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ジェネリック薬を調剤するコストや手間について、院外薬局の本音を教えてください
私は現在1錠薬価30円位の薬を月あたり3種類100錠程度処方されています。自己負担1割のこともあり全てをジェネリックに替えてもあまり金銭的なメリットはないと思うのですが、医療財政のことを考えると小なりと言えど替えてみるべきか、と考えています。 まず上記の私の考えが正しいかどうか、次に質問タイトルの問いに回答をお願いします。 *ジェネリック薬の安全性等については結構です。
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私は病院勤務ですが、手間とコストはかかるでしょうね。本音をいえばあまり歓迎しません(笑) まず、手間。 今回の法改正で処方箋に「後発品への変更可能」と一文あれば薬剤師の判断で後発品に変更できる事になりました。しかし後発医薬品というのはメーカーの数だけ存在するといっても過言で無いくらい(つまりある薬をジェネリックにしようとすると候補が何十品目もある)です。値段も微妙に異なります。 それを患者さんと相談しながら決めていくのですが、「私は一番安いのがいい」という方や「少々高くても名の知れたジェネリックメーカーのがいい」という方がいた場合。2種類の在庫を抱えなければなりません。そこそこ回転すればいいですが、1回処方してその後来なかった場合かなりの損失です。 手間に関しては、承認の取れている用法がメーカー毎に異なる場合があるという事です。 成分は一応先発と同じですが、使ってよい疾患はメーカーごとに異なる場合があります。 もし、承認の取れていない疾患に使ってしまった場合、保険が通りませんから薬局の丸損です。 それを防ぐためにいちいち後発薬の適応症を調べなければなりません。 #1さんが調べるのが時間がかかるとおっしゃっていますが、ジェネリックの性質上止むを得ない事でもあります。 あとは流通の問題。 特に一番安いジェネリックなど三流メーカーの物は、普通問屋でも扱っていませんから取り寄せに1週間くらい平気でかかります。また、そんなメーカーに限って採算取れないとすぐ製造中止します(勝手に!!発注したあとで、あぁあの薬辞めましたwwみたいなことも…) あとは安全性。 国が承認しているから大丈夫だと思ったら大間違いですよ。なんせ、同等性試験といって物質的に同じかどうか調べているだけですから人間の身体で実験してないんですよ…。とある抗生剤の点滴でショックが数例続いたりと、話せばきりが無いくらい。 このような事情をよく知る医療従事者は自分が後発を処方される事を嫌がります(笑)でも他人には平気で処方しますけど。 病院でもマルメ(1日の料金が決まっていて薬代も含まれる)の場合コスト削減にジェネリック使っています。でもある程度回転するものだけにして、めったにでないものは先発です。 使わず捨てるコストがもったいないですから。
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- nissy1
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私は、形だけでも”ジェネリックを希望しますか?” と患者様にお聞きしていた医師です。しかし、最近はもうやめました。その理由は、 1)ジェネリックなどという普段使わない言葉を患者様に説明するのに、最低10分はかかり、時間的に困難、 2)きちんとジェネリックの長所・短所を説明すると、ジェネリックに変更希望者は1割以下であったこと、 3)もともと身体障害認定を受けている患者様には無関係。お金を払わなくてもいいので必ず先発品を希望される、 4)ジェネリックのある薬を最近はあまり処方する機会がない。最近のエビデンスに基づいた処方をすると、ジェネリック品がないものとなってしまう。 5)ジェネリックOKの書名をしているのに、数ヶ月経っても薬局から変更しましたという通知がないため患者様に尋ねると、調剤薬局からジェネリックに変更してもあまり変わらないので・・・と言われているとのこと。ちゃかりジェネリック使用代金のみ薬局が着服しているかどうかは不明。 6)ジェネリックに変更していても、何となく以前と異なるという患者様が急増している。結局以前の先発品に戻している。 7)ジェネリック品で起こった副作用などの有害事象の責任はジェネリックを出した薬局側ではなく、後で連絡を受けた医師側にあること。 医療財政のことを考えると小なりと言えど替えてみるべきか、とありますが、抜本的に無理な話のように感じます。S井製薬や、??臓器などジェネリックを扱う製薬会社の責任も大きいと思います。
お礼
丁寧にありがとうございます。変更は見送りたいと思います。
@薬剤師です ジェネリック薬の安全性の問題は抜きと言うことですので次の様に考えます。まず質問者様に処方されている薬にジェネリック薬があるかどうかを確認してください。次に院外処方ですから、処方医がジェネリック薬を処方してくれるかどうかが問題になりますが、これもOkだとします。 この2つの条件がクリアされて始めて今回のご質問が成り立つと思います。 そこで次に考えるのは経済性ですが、ジェネリック薬が在ったとしてどの位安価になるかですが、薬価表上存在しても市中にどの程度流通しているかが問題です。 安価であり、しかも流通しており容易く手に入れば調剤する院外薬局でも心安く手配してくれるでしょうが、価格だけを問題にして薬品選定を行いこれを用意して欲しいと言われても、手配するのに日数がかかりしかも大場合は包装しかない場合は準備に躊躇するでしょう。 私が住んでいる県ではネット検索が可能で、その場で対象薬に対してジェネリック薬が存在するかどうか、そしてその薬がどの程度流通していて、どの位の時間で準備できるかお答えできる体制をとっています。 確かに医療財政を考えればジェネリックを使用した方が医療費の伸びを抑制する事は出来ると思いますが、現在のような準備態勢ではTVで言う様には安価に成る場合とそうではない場合が現実に在ります。 調剤を行う薬局にとっては準備してあげようにも手配方法さえ直ぐにはわからない物さえあります。まずはかかりつけの薬局へ行き、事情を話しどの程度の価格の物が準備出来るのか話してみるのが良いのではと思います。 当薬局(田舎の何処からの処方せんでも受け付け)では患者さんと相談して、県下で流通していて安価な物を(最低価格ではない物)をまず飲んでもらい様子をみて、更に安価な物を希望されれば探すようにしています。 既に#1の方が答えておられますが、経済的に儲かるからと言う理由で薬を選定する様な事は在りません。消費税を取ってみても、患者さんにお渡しする段階では非課税ですが、メーカー、問屋、医療機関までに流通する場合は消費税がかかります。仕入れ価格+消費税で薬価を超える物さえ存在します。
お礼
今の状況は得をするのは国だけ、医療従事者(卸も)は労力を削り、私は少し安いからといって信頼性に疑問のある薬を使う、そういうことでしょうか・・。
- sionn123
- ベストアンサー率53% (1910/3592)
san-nomaruさん こんにちは 薬局を経営している薬剤師です。 「ジェネリック薬の安全性等については結構です。」と言う記載がありますが、この質問内容に答えるためには避けて通れない内容ですから、その点を含めて記載する事をお許し下さい。 10年・20年叉はそれ以上以前の事を今から言っても仕方がない事なのですが、老人が自己負担割合0割だった頃本当にその老人の患者さんに対して治療上必要が無くても病気でなくて誰でも感じる疲れ等に対して患者の言うがままにでビタミン剤を処方していた医師もいました。これも1つの例で、今現在保険はパンク寸前です。もし保険がパンク寸前でなければ、多分ジェネリック医薬品の話なんて出なかったと思います。ですから、san-nomaruさんの考え式の医療政策通りにした方が良いと言う考えは良いと思います。 ただしジェネリック医薬品は要注意の所も有ります。ジェネリック医薬品は、先発品と成分は全く同じでもそれ以外の部分までは同じではないわけです。錠剤を例にすると、圧力を掛けて錠剤として整形するのですがその錠剤化する圧力が個々に違っていてズバリ溶け具合が違う物も有ります。したがってジェネリック医薬品は先発品と成分だけが同じで違う薬と考えると良いとおもいます。ですから年齢や症状によっては効き目に差が出る場合があります。そう言う点を考えた上の処方量を考えられる医師の診察を受けられれば、ジェネリック医薬品でも十分な効果が得られます。 それと、ジェネリック医薬品は概ね中小のメーカーしか作っておらず流通の問題が有る場合があります。問屋に注文出しても、問屋でも取り寄せと言う場合があり、薬局の手元に届くのに1週間掛かってしまう場合も有ります。患者さんは、即服用して症状を少しでも早く改善したいと考えているのにそれに反する流通状態では困る訳です。したがって政府の政策でジェネリック医薬品を積極的に使うと言う方針なら、現場の流通を政府も考えて欲しいと思います。ですから、私はジェネリック医薬品の記載のある処方箋を見たらゾッとします。 以上取り留めのない話になってしまいましたが、以上がジェネリック医薬品に対しての私の考えです。
お礼
流通の問題、いったいどうしたものでしょう。(期限の過ぎた)薬の種類とメーカーの数だけジェネリックも存在できるわけですよね。
補足
薬局経営ということで教えてください。 大抵の服用薬は1箱100錠単位で仕入れるのではないかと思うのですが、最初14錠だけ調剤してその後出番なしという場合、残りをメーカーなり卸なりが引き取ってくれるというシステムがあるのでしょうか。それとも生鮮食料品同様廃棄処分にしてしまうのですか。
- DuLim
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私はジェネリック薬品にしてもらった患者で、そこから見えた薬局の様子です。 現在28日分の処方で投薬を受けています。 4月は薬局でジェネリックにするにはと聞いた所、担当医師の署名が必要とのことで、やめました。 5月にジェネリックとオーダーした所、いつもより長く待たされました。 つまり薬局ではどれがジェネリックがあるかを調べていたようです。 一部ジェネリックになりました。 その際にもう1種ジェネリックがあるが在庫がないということで、次月までにはそろえるという返事でした。 6月は5月と同じ程度に待たされました。再度調べたようです。 5月になかったジェネリックもあり、ジェネリックにできるものはすべて替えました。 7月はどうなることでしょうか。 薬局の姿勢がきっちりとしていれば、3月以前と同じ程度の待ち時間で処方がされるでしょうが、 またまた長く待たされるようであれば、薬局の対応に問題があると考えます。 以上のことから次がいえます。 【ジェネリックにする際には、いちいち調べなくてはいけない。】 【ジェネリックの在庫を持っていなくてはいけない。】 (院外薬局で仮に処方された薬剤が無い場合でも、至急取り寄せるなどしなくてはならないシステムです。 ただジェネリックがこれに該当するかは私は知りません。) つまり患者の目から見ると、「手間がかかり」、「在庫が増える」というデメリットが見えてしまいます。 ただ薬価と薬の購入価格のからくりでジェネリックのほうが儲けは多いのかもしれませんが、分かりません。
お礼
書き忘れましたが既に一部はジェネリックに変更済みです。 「手間がかかり、在庫が増える」。まったくその通りだと思います。
お礼
私は10日待たされたことがあります。「あぁあの薬辞めました」、定食屋のメニューじゃないつーの(笑)。全部先発品に戻したくなってきました・・。