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加温条件VSルシャトリエの法則

いつもお世話になっております。 重合反応などでは、少しでも活性化エネルギーに近づけるため、もしくは分子間の衝突頻度を上げるために、加温条件下で反応を行うことは良く知られています。 しかし先日本を読んでいたら、「平衡反応の場合、反応系に物質や圧力、温度を加えるとそれらが減少する方向に反応が進行する(ルシャトリエの法則)」とあるのを見つけました。 この法則に則ると、発熱反応であれば温度を下げた方が反応が進行することになりますよね? しかし発熱反応であっても、加温して反応を促進させることがが往々にして見られると思います(例えばエステル化反応)。 上記の理解としては、ルシャトリエの法則の影響<加温による反応促進の影響、という感じでよろしいのでしょうか?

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noname#62864
noname#62864
回答No.3

補足します。 >平衡反応系の温度を上げると、平衡に達するまでの時間が短くなると言う理解でよろしいでしょうか? そのとおりです。 >また、A+B⇔C+Qcalという反応を仮定して、早く反応させるために加温していったん平衡に達した系を、よりCの生成量を増やそうと思ったら、逆に温度を下げるとCへの反応が進行するのでしょうか? 可逆反応(平衡反応)であればそうなるはずですが、不可逆反応であれば(=平衡反応でなければ)そのままです。 No.2のご回答にもありますように、重合反応は通常、不可逆反応ですので、冷やしてもできたものは変化しないと思います。

lespaul
質問者

お礼

続けてのご回答ありがとうございます。 よく理解できました!

その他の回答 (2)

noname#160321
noname#160321
回答No.2

>ルシャトリエの法則の影響<加温による反応促進の影響 ルシャトリエの法則はあくまで「平衡」を前提にしています。 lespaul様が行っておられる重合反応はモノマーに解離する可能性のある反応でしょうか? どの様な重合でも生成系が充分安定な発熱反応ですと解離は通常起こりません。起こったとしても末端の一モノマー分です。 しかも停止反応がいったん起きてしまうと出来た物は二度とモノマーには戻れません。 m(_ _)m

lespaul
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 ということは、重合反応系ではルシャトリエの法則が成り立たないということなんですね。

noname#62864
noname#62864
回答No.1

化学平衡と反応速度は別の問題です。 温度を高くすれば無条件で反応は速くなります。 ルシャトリエの法則で議論の対象になるのは化学平衡のみであり、反応速度は無関係です。仮に反応が進んで、平衡状態になったとすればどうなるかという話がルシャトリエの法則です。実際に反応が進むかどうかは議論の対象外です。 また、化学平衡の議論が必要なのは、主として平衡反応の場合であって、非可逆反応とか、平衡が一方的にどちらかに偏っている場合には、事実上、平衡を議論する意味はないと思います。

lespaul
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。 平衡反応系の温度を上げると、平衡に達するまでの時間が短くなると言う理解でよろしいでしょうか? また、A+B⇔C+Qcalという反応を仮定して、早く反応させるために加温していったん平衡に達した系を、よりCの生成量を増やそうと思ったら、逆に温度を下げるとCへの反応が進行するのでしょうか?

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