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原子吸光でのセレン分析

ゼーマン偏光原子吸光のグラファイト法で植物中のセレンの測定を行っています。 前処理は硝酸・過酸化水素の湿式分解を行っているのですが、サンプルに内部標準としてセレンスタンダードを添加すると添加しないものよりも吸光度が下がってしまいます。 スタンダードだけの場合では回収率が90%以上あるのですが、どうしてサンプルに添加した場合このようなことが生じるのでしょうか? どなたか教えてください。宜しくお願いします。

  • 化学
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みんなの回答

  • XZ400
  • ベストアンサー率50% (42/84)
回答No.2

#1です。 「Se溶液、サンプル、サンプル+Se溶液の3点を湿式分解(脂質についてはパスツールで除去)していますが、同じように分解作業をしてサンプル+Se溶液の吸光度だけが低くなりますので分解不足、飛散ということは考えにくいのですが、、、。」 との事ですが”サンプル”<”サンプル+Se”で”Se溶液”から計算して”サンプル+Se”の液濃度がスパイク分だけONされていないと言うことであれば、以下のように考えられませんでしょうか? ”サンプル”に”サンプル+Se”に添加したのと同じ量のSe溶液を添加してください。このときの測定値が”サンプル+Se”と似通った値になるなら分解途中のロスはないと考えられます。恐らく分解液中のマトリックスの影響で低めに値が出ていると考えられます。 この状態で、測定する方法は標準添加法で測定するのが良いと考えられます。 また”サンプル”に”サンプル+Se”に添加したのと同じ量のSe溶液を添加して”サンプル+Se”の値が低いようでしたら、分解中のロス又はロス+上記のマトリックスの影響が複合している可能性が考えられますので分解操作も見直すべきだと思います。Seについての分解条件の知見は余り無いのですが似通った元素のAsなどは塩酸存在下で還元状態になると気散したと思います。 判りにくい文章ですいません。

motosei
質問者

お礼

度々有難う御座います。 吸光度は「サンプル」、「Se溶液」>「サンプル+Se」となっており、実数で示すと「サンプル」が0.04、「Se溶液」が0.02、「サンプル+Se」が0.01でなのです。 サンプル単体だと測定できるのに、他から添加した場合に測定できなくなるメカニズムがさっぱりです。 ひとまず、「サンプル」に「Se溶液」を添加したものを測定してみます。 こちらこそ説明が拙くてすいません。

motosei
質問者

補足

その後、”サンプル”に”サンプル+Se”に添加したのと同じ量のSe溶液を添加してみたところ”サンプル+Se”とさほど変わらない値となりました。やはり、”サンプル+Se”の”Se"部分はキャンセルされてしまっている感じです。標準添加法での定量も行って見たのですが、やはり共存物質の影響が大きいのか”サンプル”にSeを添加した場合でも濃度が大きくなることがありませんでした。 原子吸光法では無理みたいなので蛍光法を探ってみます。

  • XZ400
  • ベストアンサー率50% (42/84)
回答No.1

測定対象元素はセレンですよね・・・内標にセレンスタンダードを使用・・・?標準添加と考えて良いでしょうか?その場合にスタンダードのみの場合の回収率とサンプルを分解して得られた分解液にセレンスタンダードを添加した場合の回収率が低いと言うことでよいでしょうか? とりあえず思い当たることは分解不足で有機物がサンプル中に残存していると回収率が低下する一因になります。 分解時は硝酸でよく分解して、分解液が透明もしくは微褐色まで分解してから過酸化水素で仕上げましょう。・・・と書きつつこの条件で分解してセレンは飛びませんでしたっけ?似た挙動を示す砒素なんかは硫酸存在下で硝酸分解でないと回収率が低かったような気が・・・。スパイクして分解中時の回収率を確認してください。(余談でした) その他に分解溶液中セレン以外の元素がマトリックスとして大量に存在していると、原子化が妨害されることがあり、モディファイヤーや原子化条件の変更が必要になります。 ICPが有れば、ざっと定性して原子化の条件を検討するのも手ではないかと思います。 あとは、溶液の酸マトリックスが合っていないと回収率に差が生じることもあります。スタンダードの酸のマトリックスを分解液のマトリックスに合わせてみましょう。 と色々書きましたが、これらの差をキャンセルするために標準添加法がありますので、良くご検討ください。 最後に、セレンは毒物ですし、分解時は急激な反応が伴う可能性があり安全には十分注意して実験を行ってください。 がんばってください。

motosei
質問者

お礼

早速回答頂きありがとう御座います。 >内標にセレンスタンダードを使用・・・? >セレンスタンダードを添加した場合の回収率が低いと言うことでよいでしょうか? 前処理の評価という観点で実験をしています。スタンダードの添加も分解前に行っています。 Se溶液、サンプル、サンプル+Se溶液の3点を湿式分解(脂質についてはパスツールで除去)していますが、同じように分解作業をしてサンプル+Se溶液の吸光度だけが低くなりますので分解不足、飛散ということは考えにくいのですが、、、。 マトリックスについても同じものを使っていますしマトリックスが原因ではないと思います。 共存原子がなんらかの原因なのかなと思ってはいるのですが、やっぱりよく分からないです。

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