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ゆとり教育

前からゆとり教育のことについてはたくさん議論されてきていますが、そもそも「ゆとり教育」とはどんなことなんですか? 具体的な措置を教えてください。 週休2日は知っています。 よろしくお願いします。

みんなの回答

回答No.8

 小学生の時わたしは大正自由教育改革とゆとり教育の両方について学びました。特徴を挙げますと、(1)教師の負担削減を目的とした学校週5日制の導入。授業内容の削減、(2)教育事業の民間(塾等)への規制緩和(以外とこれについては議論の対象となっていません)(3)生活科の導入(家庭教育の一部を学校の授業で行う例えば家庭科などはその一例)、総合学習の導入です。  本来ゆとり教育の議論は大正自由教育改革と戦後のゆとり教育の両方を比較して議論するのが望ましいです。問題点となったのは(1)国のエリート教育のあり方、(2)国の教育予算の使われ方、(3)国の財政難の3つです。  ゆとり教育は沖縄で戦後すぐに行われてから本土で本格的に行われた経緯があります。つまり戦後、学校週5日制導入を導入したのは沖縄です。  ゆとり教育の見直しが始まったのは1980年代。議論が活発化したのは2002年の総合学習導入と 学校週5日制の導入です。教育費の家計負担が増したのが1990年代、バブル崩壊によって就職難が相次いだことです。  1960年代までの「統合学習」への批判からはじまったゆとり教育ですが、書籍調査では文献だけで 270冊、論文はある検索サイトでは507本あると出てきました。理由は学力の国際比較と教育予算の比較が進んだことです。詳しくは平成21年文部科学白書にでてきます。  戦前は行政の立場から学校外教育を見直す社会教育の時代でしたが、1970年代ポール・ラングラン が生涯教育をユネスコで提唱し始めてからイギリス・アメリカの成人教育・継続教育、日本の生涯学習の研究が進み、学習者の立場から学校教育と学校外教育のあり方について議論が進んだこともゆとり教育見直しの一因です。  補足していただきたい部分がありましたらよく調べて回答します。

  • ao-golden
  • ベストアンサー率38% (12/31)
回答No.7

<ゆとり教育の論理> =ゆとり路線前(1960~70年代中)の特徴= 「経済発展」という国家目標 ⇒ 進学率の上昇 ⇒ 加熱する受験競争 =ゆとり路線(1977~)= <現状の見方> (1)「子どもの学びたい欲求を無視した、点数を競い合う教育」が、いじめ・学級崩壊・暴力等の問題を生み出した。 (2)「過度の受験競争」のために、現代の子どもには「ゆとり」が欠如している。 (3)「七五三」(小学生で3割、中学生で5割、高校生で7割の子が「授業がわからない」)という現状がある。 (4)授業理解度の欠如に加え「意欲の欠如」もまた問題である。 (5)今は変化の激しい社会で「知識」の陳腐化が早まる時代である。 <目的> (1)現代の子どもに「ゆとり」をもたせる。 (2)どの子どもにも基礎学力をつけさせる。全員100点をめざす。 (3)子どもが意欲的に学べるようにする。(「内在的モチベーション」を持たせる。) (4)「知識(内容知)」よりも「問題解決能力(方法知)」が必要である。 <手段> (1)「3割削減」・・・教える内容を減らす ⇒ ゆとり ⇒ 授業以外の時間で反復できる ⇒「授業理解度」が高まる (2)「子ども中心主義」・・・子どもたちの興味・関心に応じた教育を行う ⇒ 子どもたちは主体的に学ぶ。 (3)「総合的な学習の時間」・・・ⅰ)子どもの主体的な学び ⅱ)「知」の活用能力を育成 をめざす。 (4)「新学力観」・・・知識の詰め込み(知識・技能)よりも、子どもの「興味・関心」を高めることをめざす。 (5)「生きる力」・・・確かな学力(知識の活用力まで)・豊かな人間性・健やかな体 といった「全人的な力」を育てる。 (6)「週5日制」・・・土曜・日曜で個性に合わせて「生きる力」を高めてほしい。 以下、私の個人的な疑問点(論点)です。 ・いじめ・学級崩壊・暴力等の問題の原因は、「子どもの学びたい欲求を無視した、点数を競い合う教育」にあるのか。 ・私たちは「知識(内容知)」が多いほど、物事を重層的・複眼的にとらえられるのではないか。 ・教える内容を減らすことは、授業理解度を高めるのか。 ・「子ども中心主義」によって、学習意欲が改善されるのか。

  • overtone
  • ベストアンサー率22% (191/833)
回答No.6

日本の学校教育といえば まず 文部科学省で基本的な部分をおさえましょう!! 文部科学省のサイト http://www.mext.go.jp/ で、上部の検索で ゆとり教育 で検索してみましょう。 中教審の議事録なんかがあるので、メディアに書かれているよりも詳しく 更に 国(行政)が何を考えているのかわかります。 http://www.mext.go.jp/ のページの下のほうには ・より良い教育を目指して や ・小・中・高校教育に関すること がありますので その中も ご参考になると思います。 あと 学力低下は PISAやTIMMSなどを基準にしているようです。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2006966 のNo.1を ご参考下さい。 ======= メディアは きっかけです。 興味を持ったら 調べましょう!! 私は 教育関係者ではありません。 ただの 40代のオヤジですぅ。 ========= あと 「週休2日」ではなくて、「週5日制」ですぅ。 これは、教員(地方公務員)の 労働時間の見直しも含まれていたりして 複雑ですぅぅぅぅ。

noname#38655
noname#38655
回答No.5

ゆとり教育ですが、ここでは現在の学習指導要領の特徴を述べたいと思います。 現行の学習指導要領での目的は、児童生徒に生きる力(自ら学び、自ら考える力etc)をつけさせるのをテーマとしているようです。 そこで、生きる力をつけるためには問題を自分で見つけ、自分で解決する力を育てようとしたのです。 そのために総合的な学習の時間を創設し、その力をつけさせようとしたのです。 ただ、これは最初から思うように行くと思いませんが、文部科学省以外、今賛成する人は少ないと思います。(特に現場教師) 次に、週休二日制で教師のゆとりも作り、児童生徒にはその休みに色々な体験をしてほしいという願いみたいです。 しかし、教師は週休二日制になり、授業時数や内容の削減で、授業確保や計画の時間+事務処理が多くなり、かえって余裕がないようです。 そして、内容削減により、保護者の不安が募り、塾へ行かせる子供が増え、学力格差や学力低下といった問題へと発展したわけです。 また、週休二日制にしたため、二学期制にすることで、終業式等の時間や行事削減により、授業時数として確保する学校が増えています。最近では、夏休みの日数を減らし、授業をするところもあります。(特に進学の高校) 私立は、多少自分の学校で設定ができるため、週休二日制を取り入れず、昔のように土曜日も通常にしているところもあります。 このように、現在の学習指導要領は批判的意見が多く、先日報道がありましたが、もう学習指導要領の改訂に関して動いているようです。 その中に、国語・数学・理科の授業時数の確保をし、また総合的な学習の時間に関してどうするか、議論しているようです。 近いうち、またどうなるか報道があるでしょう。

noname#80537
noname#80537
回答No.4

●週休二日    ↓ 新しくできた休日に金持ちの子供は塾に通う    ↓ 貧乏な家の子供との格差が生じる ●内容が3割減る    ↓ その減らした内容が問題で、円周率を「およそ3」というようにかえってわかりにくくなる また、文部省は3割減といっているが、先ほどの円周率の例のように実際に勉強する量は変わってはいない    ↓ 週休2日となった分平日の勉強量は増加    ↓ 子供にとってはかえって疲れることに 教師も授業の準備を多めにすることとなり、かえって負担 ●子供の遊ぶ時間を増やすための「ゆとり教育」のはずがかえって学習時間の増加を招く(先ほどの塾に行く子供) ●勉強ができない子供にできるまで教えるという方針    ↓ しかし少人数教育というわけではないため、行き届かない    ↓ できる子供が退屈してしまう 教師の力量によっては、どんなに時間を使ってもできない子供はできるようにならないので、結局子供たち全体のレベルが低下してしまう ●総合学習の問題 本来はこどもの創造力養成を目的    ↓ 学校側に創造力のある教師がいないと、結局学校の雑用などに使われてしまう

noname#21570
noname#21570
回答No.3

週休二日で時間数が減ったのに加えて内容も3割削減されています。 no.2さんのおっしゃるように学力の格差を生み、一部のエリートとそれ以外の労働者を育てるための教育です。 時間数が減ったので実質的には詰め込みに変わりなく、それでいて学力格差が生まれるので習熟度別学習も取り入れています。 習熟度別学習は結局は効果が上がらない事は世界の教育学者の間で周知の事実なのに、あたかも子供のためを考えたプログラムのように提示されています。 本当の意味のゆとり教育は30人、25人学級の実現に他なりません。 しかし国は経済的理由をつけて教職員を増員しようとはしません。 一部のエリートのために豪華すぎるほど恵まれた学校を作っておいてです。

noname#19799
noname#19799
回答No.2

元予備校講師です。 以前 NHK ラジオで放送されていた内容ですので間違いはありません。 ゆとり教育の真意は、意図的な学力低下にあります。 教育が大衆化した結果いわゆるエリート層が消失しそうになったので、一般向けの教育カリキュラムは水準を低下させる一方、教育に時間的金銭的余裕のある階層にはエリート教育を選択してもらう狙いがあるのです。 そのあたりの本音を現場の教師たちにも隠して「ゆとり」ということだけを前面に押し出しているので、実態が把握しにくいのだと思います。

  • ipa222
  • ベストアンサー率20% (903/4455)
回答No.1

ゆとり教育は、二種類あります。 本家のゆとり教育は、団塊二世たちに行われた教育で、昭和60年代から約20年間行われました。 ゆとりの時間というものがあったのが特徴です。 団塊世代が強烈な受験戦争で、詰め込み教育を行ったことを反省し、ゆとりを与えたら、創造性豊かな子供が育つだろうという甘い予想に基づくものでした。 結果は大失敗でした。 その層が、ニートやフリーター、堀江などを量産し、教育水準は大幅に低下しました。 直ちに改められなかったのは、ゆとり教育を推進した官僚に遠慮したからです。 数年前に、教育指導要領が大幅に書き換えられました。 ゆとり教育を反省し、自立的で主体性のある子供を育てようというのがコンセプトでした。 しかし、教師を週休二日にしたことと、低レベルの子供に今日行く範囲を合わせたことで、なぜかマスコミに「ゆとり教育」と名付けられてしまいました。 実質的には、反ゆとり教育のはずなのですが。 総合学習の時間をつくったのが、特徴ですが、本来は教科の壁を越えて総合的に学習すべきなのに、学校によっては学校の周りの掃除をするという珍現象も生じています。教師に自由度を与えると言うことが趣旨だったのですが、成功例は少ないようです。 日本人に自由を与えると失敗するということが、二つのゆとり教育からわかります。 最初に子供に自由を与えて失敗。 次に教師に自由(と休日)を与えて失敗。

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