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空手道の型の分解について

最近出版された空手の本で「隠されていた空手」と言う物があります。空手道を本格的に修行された方の感想が聞きたいのです。よろしくお願いします。

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回答No.1

アメリカで使える伝統空手と護身術を教えている者です。 今の日本で型は昇級昇段試験と試合のために順序を覚えダンスとしてしか教えていない現状では、教える自称師範が型においての理解がなかったということでしかありません。 つまり、型に限らず教えることすべての中に含まれていることは、当然教えなくてはならない事柄なのです。 しかし教えてくれなければ教えられないわけですね。 教えられないから教えるべき物を知らない、と言う悪循環が積もり積もって来たにすぎないのです。 私がこのカテで書いてきた回答を読んでいただければ分かるともいますが、今の日本での武道、特に空手への理解の浅さはあまりにも低いと思う私です。  隠されていた、と言う表題は宣伝文句であり、今の日本の状況の足元を見ながら注目を持たせる表現の仕方だと私個人は思いますが、誰かがこの点において「空手改革」をすべ記するものなのです。 型とは何か、と自称師範の方に聞いてみてください。 初心者のための説明ではなく黒帯が知らなくてはならないレベルの知識を聞いてみてください。 奇麗事に過ぎない説明だけしかできない自称師範の方があまりにも多すぎることが分かるはずです。 型の分解が単に防御と反撃だけの理解しかなければ何を教えると言うのでしょうか。 型に限らず、わざと言う名前をついたものは何であるのかは黒帯であれば当然知らなくてはならないことです。 前屈立ちはこうするもの、としか教えられないのではダンス教師にすぎません。 前屈立ちの持つ数え切れない要素をすべて教えるためにまず前屈立ちをするかを教えるわけです。 すべての技と型は幼稚園で数字を教え「あいうえお」を教えるのと同じことなのです。 これらを知らないとこれから教えるすべてのことを教えることが出来ないからまずこれらを教えるわけですね。 お分かりですね。 つまり、技と型をうまく出来るようになれば幼稚園のレベルのことは出来るようになった、と言うことにすぎないわけです。 平安初段にしろ、これは「初心者の型」ではないのです。 黒帯であれば黒帯に教えることは平安初段にも含まれているのです。 これを黒帯に教えられなければ自称師範は結局、幼稚園の優等生に過ぎないというあまりにもひどい意見がでてもおかしくないのです。 これら教えられていないようなことを本にした、と言うことなのですね。 ですかた、隠されていた、と言ういかにも意識的に教えないようにしていたわけではなく教えられない師範の元に教えられてきた人たちが多すぎると言うことにすぎないわけです。 言ってみれば表面的知識だけでは武道の言葉の深い意味を教えられてきていなかったわけです。 先手無し、が単に先に攻撃するな、先に手を出すな、だけの教えでは「もったいない」と言う事が分からないし、これを言われた弟子たちが「疑問」や「疑惑」を持つような機会を与えられないでいる、と言うことですね。 手刀と言う技を習っていながら使うのは型中でつかるだけで「技」としてだけで昇級試験のために覚えるだけで、組み手でも使わない、と言うことに疑問を持たないのは、疑問を持たせないのはおかしいと私は言うわけです。 これはすべての技に言える事ですね。  重心を低くすることを重要視して騎馬立ち・四股立ちで腰を落とすだけのことを教えるけど、これをすれば、相手にとっては良い的を作ってくれただけの事になることを疑問に持たせないですね。 疑問を持たせながら教えることの重要性をまったく無視してきた現代武道なのです。 これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。 

kazumako
質問者

補足

いつもご丁寧なご回答ありがとうございます。大変参考になりました。Gさんは「隠されていた空手」をお読みになられましたか?また、著者の桧垣氏のHP 武道技術上達論を見られましたか?もし宜しければ感想をお聞かせ下さい。

その他の回答 (2)

回答No.3

Gです。 補足質問を読ませてもらいました。 >秘密協定についてはどのようにお考えでしょうか? 15年ほど前に沖縄からの知念先生とお話をしたとき(私は沖縄語が分からないため通訳を通しての対談でしたが)私の考え方をお知りになってかこの件について少しつぶやいておられました。 鹿児島藩に「分からないように」素手の武術の練習を型でやったと言うのは本土で作り上げられた話だ、スポーツとして教えたほうが教えやすいしそれで良いというのであればそうしようと決めた、と言う事をお話になっておられました。 これが次のご質問につながるのです。 >本のほうには相対での体捌きや投げ技などが多く載っていたのですが、見られていないとのこと、またの機会にご意見をお聞かせ下さい。 もちろんです。 武道と呼ばれるには、なんでもありの攻撃に何でもありの反撃を無視することは決して出来ないなのです。 それが武道の前提でなくてはならないのです。  はじめ本土に伝えられたとき、嘉納先生の柔道の下で列に並ばなくてはいけなかったことをご存知ですね。 空手と言うものはあたかも柔道界の一部としてしか認められなかったわけです。 もちろんそれが布石になったわけですし、嘉納先生のご援助であったわけです。 しかし、体捌きや投げ技、関節技を「得意」としていた柔術や合気道には入り込めなかったわけですね。つまり、それらを「強調」するわけにはいかない状況だったのでしょう。 しかし、武道である以上、体裁きや投げ技、関節技を無視することがどこの「武道」にあるでしょうか。 身を守るための、また、相手を殺すための武道なのです。 身を守らない、相手を殺せる実力を持たせない武道はありえないのです。 これは基本中の基本です。 その実力を持たずに、人は殺すものではない、と言う奇麗事は決して通用しないのです。 なぜ級がありなぜ段があるのか。 なぜ、一級が初段(初段補)の前にあるのか。 そして、一級と言う表現があるにもかかわらず一段ではなく初段なのか。 すべて、人の命は取るものではあっては人の道にそむく、と言う観念があるからなんです。 なぜ、一撃必殺の実力が必要なのか、 一撃必殺ができると言うことは何なのか。 自分をコントロールし相手をもコントロールできて始めて一撃必殺なのです。 つまり、一撃必殺ができると言うことは、殺人から活人(人を殺さず生かす)できる実力の基礎ができたと言うことなのです。 人を助ける実力無しで、人を助けることは出来ません。 どうやって助けるつもりでしょう。 武道とは、人を助けるための訓練なのです。 人を殺せるだけの実力を出せるスピード、パワー、バランス、(275,000項目)などが身につけているから相手を殺さなくても自分のみを守れ周りの人も守れるわけです。 急所を間違いなく打てるということは半急所を間違いなく打てるということなのです。 殺さずにすむ半急所をどれだけ正確に打てるかは急所をどれだけ正確に打てるかと言うことなのです。 それには体裁き、投げ技、関節技は必要なのです。 これらを教えない今の空手がどうやって自称武道だと言えるのでしょう。 そしてこれらは武道のほんの一部でしかないのです。  また新しく質問を建ててみてください。

kazumako
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 Gさんの回答で問題が解決できそうです。 これからも宜しくお願いします。

回答No.2

Gです。 補足を読ませてもらいました。 >Gさんは「隠されていた空手」をお読みになられましたか?また、著者の桧垣氏のHP 武道技術上達論を見られましたか?もし宜しければ感想をお聞かせ下さい。 いいえ、観ても読んでもいませんがこの本に関してちょっと観てみました。 著者のHPへ今ちょっと行ってみますね。 http://higaki.info/page004.html だけちょっと読ませてもらいました。 多分このページを読んだ人は「あれっ、Gが今まで書いてきたと極端に似ている!」と感じた人がこのカテでいると思います。 いましたら、左側の「参考になった」ボタンをクリックして置いてください。 隠れ武士のところでも、1,4,6,11,13はうちの流派では普段のことですし、特に17については英語のカテでも私が教えることへの考え方だと言うことがお分かりになると思います。 私のプロフィールを見ていただけばお分かりになると思いますが、この17はなぜ私がモチベーションの講義をしているか、モチベーションとは、ぶどうがなぜ精神的なものの実力が基本となっているか、などの根本的なものがこの17なのです。 武道を生きるために、また、自分を(社会で)生かすために、17が生きると言う意味だと言うことを教えない空手は、もぐりだと私は言うわけです。 そのもぐりが今の日本のほとんどになっているわけです。 ですから、この本等は教えなくてはならないことが教えられていないために、隠された、と言うざるを得ない(マーケティング商法)のは私には心から残念としか言えないのです。 そうまでしなくてはやはり日本の空手が目を開かないのだろうとも私は思います。  また書いてみてください。 また、そんなには書いていませんが、私の武道に関する回答をこのカテで3年半書いていますので、ぜひ読んでみて下さい。 参考になればうれしいです。 また書いてください。

kazumako
質問者

補足

いつもご丁寧な回答ありがとうございます。Gさんのご回答にはいつも考えさせられる事が多く非常に勉強になります。 HPを見られたのこと、秘密協定についてはどのようにお考えでしょうか?また、本のほうには相対での体捌きや投げ技などが多く載っていたのですが、見られていないとのこと、またの機会にご意見をお聞かせ下さい。

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