- ベストアンサー
劣性遺伝子の転写調節
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>ということでよろしいでしょうか・・・。 おおむね、よろしいかと思います。 >ヘテロ接合体の形質= 1geneあたりの転写、翻訳量が同じだとすると、(劣性遺伝子もgeneとして数えるということは)優性ホモの半分の発現量になる。しかしそれが形質において「半分の状態」に見えるかというのは別問題。 劣性遺伝子でも、完全に機能を失っている場合(amorph, null)の場合はそうですが、機能が低下している場合(hypomorph)は半分というのはあたらないでしょう。 >劣性ホモの形質= 翻訳されない、または翻訳されたタンパクは機能しないから、KOと同じ意味合いを持つ!? これも、完全に機能を失っているものばかりではありません。 KOは完全に機能を失ったmutantを作る手段の一つです。 >あと、SNPは常に劣性ということになりますよね? これも、そうとは限りません。 一塩基置換で、ミスセンスやナンセンス変異が生じていればそうですが、SNPは機能に差のない中立的なもの、機能に量的な差のあるものも含めてSNPです。 SNPの意味するところは、単なる「一塩基多型」であって、遺伝子機能や表現型にどういう影響を与えるかということは考えに入りません。 SNPは遺伝子をマップするときの単なるマーカーとして使われるほか、遺伝子機能の個体差を生み出すものとして研究されています(ある薬の効きやすさの個人差とSNPタイプの相関関係など)。
その他の回答 (2)
- TCA
- ベストアンサー率49% (115/231)
劣性遺伝子の発現制御領域でDNAがメチル化されて、発現が抑制される現象が見つかったそうです。
お礼
エピジェネティックにも制御されているということですね。 しかしDNAのメチル化が誘発される機構まではわからないんですよね・・・。 ホットなニュースをありがとうございました。
- geneticist12
- ベストアンサー率67% (701/1045)
まずはこれを参考に、 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1751663 大体、以下の3つのパターンのどれかに落ちると考えて良いでしょう。 転写調節配列(プロモータやエンハンサ)の機能を損なう変異により転写量が低下するか全くなくなる。 転写領域(RNAをコードしている領域)の一部または全域が欠失して機能を失う。 塩基置換(点突然変異)によりアミノ酸が別のものに置き換わる、または停止コドンが生じ翻訳が途中で終わってしまうために、タンパク質の機能が損なわれる。 塩基の欠失、挿入によってコドンの枠がずれてしまう場合(フレームシフト)も同様。
補足
まずはじめに、過去ログ検索から行うべきでした。申し訳ないです。 以下のように考えてよろしいでしょうか。 劣性遺伝子= (1)転写調節領域の変異により転写量が落ちてコードしたタンパクをほとんど生成できない遺伝子 (2)エクソンの変異のため、コードしたタンパク生成されるが機能がなく消去系に回されてしまう遺伝子 ヘテロ接合体の形質= 1geneあたりの転写、翻訳量が同じだとすると、(劣性遺伝子もgeneとして数えるということは)優性ホモの半分の発現量になる。しかしそれが形質において「半分の状態」に見えるかというのは別問題。 劣性ホモの形質= 翻訳されない、または翻訳されたタンパクは機能しないから、KOと同じ意味合いを持つ!? ということでよろしいでしょうか・・・。 あと、SNPは常に劣性ということになりますよね?
関連するQ&A
- 遺伝子の転写制御について
遺伝子の転写制御には発現を促進する形式と発現を抑制する形式があるということは習ったのですが、その一般的なメカニズムが分かりません。また難しい質問ですが、回答をよろしくお願いします。
- 締切済み
- 生物学
- 優性遺伝、劣性遺伝の由来
血液型や特定の身体的特徴の遺伝には、優性と劣性のものがあります。 これら遺伝子発現における優劣は、どのような由来を持つのでしょうか? ・遺伝子上の単なる化学的なメカニズム ・そもそも優勢/劣勢自体が優勢遺伝している ・優勢遺伝は、あとから遺伝子に書き加えられたため優勢 などなど考えていたのですが、分からないので、おしえてください。 よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 生物学
- 生化学に詳しい方、教えてください
生化学の問題なのですが・・・ 問題文としては「魚介類遺伝子の発現調節メカニズムについて説明しなさい」とあります。 私は全く知識がなくて、調べてみたのですが、発現調節メカニズムについては原核生物と真核生物についてしか分かりませんでした。。 魚介類は真核生物なので真核生物の発現調節メカニズムについて記せば良いのでしょうか?調べたところによると、転写調節(つまり発現調節のことでしょうか?)には4種類あり、 (1)アクチベーター+リガンドで転写を促進するケース (2)アクチベーターが転写を促進し、アクチベーター+リガンドで阻害するケース (3)リプレッサーが転写を抑制し、リプレッサー+誘導因子で転写が誘導されるケース (4)リプレッサー+コリプレッサーで転写を抑制するケース ここまでは分かったのですが、この問いの場合はどれを記述したら良いのでしょうか?どうかお力をお貸しください(>_<)
- ベストアンサー
- 生物学
- 転写後発現調節について
性ホルモンによるある物質の発現量変化を細胞実験で見ています。 タンパク質レベルでは濃度依存的変化が見られたものの、mRNAレベルで一切変化が見られず解釈に困っています。 転写後調節や翻訳段階での影響、あるいはタンパク質そのものへの影響が考えられるとは思うのですが、性ホルモンのそのような作用を調べてもうまく検索できません。 性ホルモンが核内受容体を介した転写調節因子としてでなく、タンパク質への直接的な作用、あるいはスプライシング、核外輸送、翻訳段階に対する作用を示す報告、文献、書籍等ありましたらお教えください。
- 締切済み
- 生物学
- 転写の調節について(ホルモンの作用・・なぜ?)
ペプチドやアミノ酸誘導体、カテコールアミンなどは親水性のため細胞膜を通過できず、細胞膜上のレセプターに結合しcAMPなどのセカンドメッセンジャーが種々のタンパクをリン酸化し、核内に入りmRNAに転写が調節されます。 一方、ステロイドなどの脂溶性のホルモンは細胞膜を通過し核内のレセプターと結合しmRNAに結合し転写が調節されます。 今まで何の疑いもなく学んできましたが、なんと前者の方が作用の発現が速いことを知りました。大変疑問に思います。ステロイドのほうがダイレクトに入るため作用の発現が速いのかと思っていましたが・・。 この点についてご教授願います。
- ベストアンサー
- 生物学
- 遺伝子とその転写
細胞内のゲノムDNAのある部分がそれぞれ、決まったタイミングや場所で転写されることが、細胞、器官の形や機能を作り上げる主要因と理解しています。タイミングや場所に関するシグナルが、プロモーターに伝わり、転写が開始されると考えるのですが、うまくイメージできません。 プロモーターはシス配列としてゲノム中にあるとして、そのトランス因子はどこから来るのでしょうか?転写因子がありますが、それはゲノムの別の位置にコードされているのだとしたら、転写因子のプロモーターがあるはずで、ということは転写因子の転写因子があって・・・のようにこんがらがってきます。 さらに例えばタンパク質の翻訳はATGから終止コドンまでという制御がされていて非常に分かりやすいのですが(転写は決まったときしか起きないけど、転写されたmRNAは基本的に全部タンパク質に翻訳される?)、mRNAとなる転写領域とはどこからどこまでなのでしょうか。遺伝子とはどの範囲のことをいうのでしょうか。(スプライスされた後のATG~終止コドンまで?それともその上流、下流を含めるなら端はどこ?) つまり細胞があって、それがそれぞれ役割をもつ過程が不思議だということと、「遺伝子」という定義がわからないということです。分かりにくい質問ですが、どなたか教えていただけないでしょうか。お願いします。
- ベストアンサー
- 生物学
お礼
非常によくわかりました。ありがとうございました。