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ロービームの照射について(リフレクターとプロジェクター)
30セルシオ前期型なのですが、この純正ロービームは「リフレクタータイプ」で、後期型から「プロジェクター」タイプに変わりました。 リフレクターからプロジェクターに変わるメリットは何なのでしょうか?意匠的なもの以外で、機能・効率的に差があるのでしょうか? リフレクターと比べてプロジェクターのメリット・デメリットを教えてください。
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まず、ヘッドライトの構造として、プロジェクターは、配光特性がよいので、照らす部分と、照らさない部分が明確に分けれます。 リフレクタータイプは、発光する部分から出た光を、リフレクターの「上」に当て、下向きに反射させる事でロービームとしていますが、リフレクター内の反射で、どうしてもリフレクターの「下」にも光があたり、上方向の光が漏れてしまいます。 プロジェクターにもリフレクターがあるのですが、そのリフレクターが反射した光を、前にあるレンズで集光して(光の屈折を利用して)、全て下向きの光として前に照射しますので、スパッと切れた配光が可能です。 特に、最近の標準装備されるHIDはかなり明るいですので、光が上に漏れるとまぶしいですからプロジェクターが良いと思います。 また、プロジェクタータイプは、リフレクターとレンズの組み合わせで照射しますので、ヘッドライトを小型化できます。 (リフレクタータイプはある程度の大きさがないと、照射範囲を確保できません) 昔は、この小型化は、軽量化という意味合いもありましたが、ほとんどフロント部分の見た目で使用されていましたが、今は、もっと大きな理由があります。 それは。。。 AFA(ヘッドライトコントロールシステム)です。 セルシオにも装備されていますが、ハンドルの切る量、向きにあわせて、ヘッドライトの照射も変える機能です。 http://toyota.jp/celsior/safety/active/index.html これをするためには、ヘッドライトの中で、ヘッドライトを動かさなければならないため、小型化出来るプロジェークタータイプのヘッドライトにして、プロジェクター自体を動かしています。 ヘッドライトの中に、ヘッドライトがあるでしょ。 プロジェクターのデメリットは。。。 まずは、コストです。 リフレクタータイプに比べると、部品も多くなり、コストが高くなりますので、高級車などでないと使われていません。 もう一つは、小型化による発熱です。 プロジェクターは、小型化により放熱性が悪くなります。結果、プロジェクターのリフレクターの焼けやハロゲンの切れなどが発生していました。 しかし、最近主流のHIDは、このデメリットが発生しません。 HIDは明るさはハロゲンの1.5倍くらいありますが、消費電力は35w程度ですので、あまり発熱しないからです。 (リフレクタータイプのHIDでもヘッドライトを触ってみれば熱くないのが分かります。) 若干、プロジェクタータイプは、配光がスポット的になるのですが、それも、光源がハロゲンからHIDに変わった事により、光源の発光も、「線」から「点」にかわり、かなり改善されています。 ですから、HIDでプロジェクタータイプにするデメリットはコストの問題だけですので、「セルシオ」で考えると、全くデメリットはありません。(プロジェクターのコストをどうのこうの言う車ではないでしょ
お礼
なんとも丁寧なご回答ありがとうございます。 確かにリフレクターは「漏れ」が出ますよね。 発光面積が多いので、明るいと思いましたが、 プロジェクターの方が、効率は良さそうですね部品点数が多いので確かにコストは高そうです。 ハロゲンにプロジェクターがあったとは驚きです。プロジェクター=HIDのイメージがあったからです。 あと、ヘッドライトの操舵角で向きを変えるのはAFS(Adaptive Front Lighting)ですね。