- ベストアンサー
楕円体の表面積
siegmundの回答
一般の楕円体はちょっとかんべんしてもらって, 回転楕円体 (1) (x^2+y^2)/a^2 + z^2/c^2 = 1 の表面積に焦点を絞って回答します. 残念ながら No.1 と No.2 の回答は不正解のようです. No.1 は楕円の面積の π×(長半径)×(短半径) から類推されているような 気がします. 一つの軸をスケール変換したときに, 平面図形の面積あるいは立体図形の体積,などはスケール変換と簡単に関連づけられて, 円の面積から楕円の面積,球の体積から楕円体の体積, など求めることが可能です. しかし,楕円の周長や,楕円体の表面積はそうはいきません. 参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=27302 No.2 は方針は合っていますが,傾きのことを忘れています. 曲線の長さを求めるときに √{1+(dy/dx)^2} の因子に相当するものを 考慮しないといけません. z 一定の面での切り口は円で,その半径 R は(1)で x^2+y^2 = R^2 とおいたものですから (1) R = (a/c)√(c^2 - a^2) です. 円周はもちろん 2πR. z~z+dz の範囲からの表面積への寄与 dS は (2) dS = 2πR √{dR^2+dz^2} = 2πR √{1+(dR/dz)^2} dz 下図の斜線部が √{dR^2+dz^2} です. / ↑ /│ │ / │ dR / │ │ / │ ↓ │ │ │ │ R│ │ │ │ z z+dz あとはこれを積分すればよく (3) S = ∫{-c~c} 2πR √{1+(dR/dz)^2} dz を(1)を考慮して計算すればOKです. ちょっと計算してみるとわかりますが,積分の本質的部分は (4) ∫{-c~c} √{c^4 + (a^2-c^2)z^2} dz で,a>c か a<c かの分類が必要です. 結果は a>c のとき (5) S = 2πa^2 + [πac^2/√(a^2-c^2)] log {[a+√(a^2-c^2)]/[a-√(a^2-c^2)]} a<c のとき (6) S = 2πa^2 + [2πac^2/√(c^2-a^2)] arccos(a/c) です. a=c ならもちろん S = 4πa^2. 回転楕円体でなくて,一般の楕円体 (7) x^2/a^2 + + y^2/b^2 + z^2/c^2 = 1 なら,z 一定の切り口が楕円ですし,傾きも方向によって異なります. 表面積の公式 (8) ∬ √{1+(∂z/∂x)^2+(∂z/∂y)^2} dx dy を使う方がわかりやすいかも知れません.
関連するQ&A
- 楕円体の表面積
楕円面(x/a)^2+(y/b)^2+(z/c)^2=1で囲まれる立体について体積,表面積を求めよ.という問題を解いています. 体積は極座標に変数変換して,容易に4πabc/3と求まります.表面積についてですが模範解答では, 「楕円体の主軸のうちでaを基準にすると,b,cは b=βa,c=γa (β,γは定数) と表せる.よって体積をVとすると V=4πβγa^3/3 となる.これをaについて微分すると表面積Sは S=4πβγa^2 β,γを上式に当てはめると S=4πa^4/bc 」 となっています.ここで分からないのは,体積を微分して表面積を出すところです.たしかに,球の場合(a=b=c)は厚みdaの薄皮を重ねていけば体積になります.しかし楕円体の場合,薄皮の厚みは一定ではないのでこの方法で正しいのでしょうか? また,楕円体の表面積について調べてみると一般には複雑な式で計算されるようです. さらに,解答最後の方の,Sにβ,γを当てはめるところで,β=b/a,γ=c/aなので S=4πbc になるのでは?と思います.しかしこれではSはaに影響されないことになるのでおかしいとは思うのですが. 質問が多くすみませんが,どなたか教えていただけませんか?
- 締切済み
- 数学・算数
- 楕円体の表面積について
すみません、自分の計算結果に自信が持てないので、確認したいのですが、 http://www.asahi-net.or.jp/~jb2y-bk/NaturalSci/math/daenmen.htm を参考にして、a=3、c=1の楕円体の表面積を求めたところ、42.7になったのですが、合っているか確かめられる方はいませんか?
- 締切済み
- 数学・算数
- 楕円内の三角形の面積
楕円2x^2+y^2=4上の点A(1,√2)をとる。直線l:y=ax+bは点Aにおける楕円の接線と平行で,楕円と相異なる2点で交わるものとする。次の問いに答えよ。 (1) 傾きaの値を求めよ。 (2) 直線lが楕円と相異なる2点で交わるようなbの範囲を求めよ。 (3) 楕円と直線lとの2交点をB、Cとする。bが(2)で求めた範囲を動くとき、△ABCの面積が最大となるbを求めよ。 (1)は-√2、と(2)は-2√2<b<2√2と問題なく解けました。(3)ですが、点B、Cの座標をbで表しB、C間の距離を求め、点Aと直線lの距離を出して面積をbで表せたのですが、その後の計算で√が出てきて困ってしまいました。そこの計算の仕方、あるいは別の面積の出し方などありましたら教えてください。
- 締切済み
- 数学・算数
お礼
ありがとうございました。大変参考になりました。