• ベストアンサー

ピリジンがどのように作用しているのか・・

R-O-C6H4-CH2OHと三臭化リンPBr3をベンゼン溶媒中で反応させ、R-O-C6H4-CH2Brを合成しました。 この際にピリジンを加えたのですが、どのように反応に関わっているのかがわかりません。 ちなみに、約一日反応させ、反応液をジエチルエーテルで抽出させ、Brの層とエーテルの層に分けました。知人はこのBr層を少なくするためにピリジンを使うのでは・・と言っていました(自信はあまりないようです)。とすると、ピリジンはBrと反応してBr層を減らしているか、それともしっかり合成するための手助けをして結果的にBr層を減らしているのか、のどちらかだと思うのですが・・・。 この仮説とはぜんぜん違う回答でも結構です。 どなたか教えてください!!

  • dai44
  • お礼率45% (18/40)
  • 化学
  • 回答数4
  • ありがとう数3

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.1

予想ですが、反応の形式は R-O-C6H4-CH2OH + PBr3 → R-O-C6H4-CH2O-PBr2 + HBr (→→ (R-O-C6H4-CH2O)3-P) (R-O-C6H4-CH2O)-P< + HBr → R-O-C6H4-CH2Br + HO-P< (Pの後の < は2つ置換基があるけど省略してるという意味) これでいくと最初の反応でアルコールの酸素がリンを攻撃しやすくするためにピリジンを入れていると思われます。(アルコキシド様にして求核性を上げる)

dai44
質問者

補足

回答ありがとうございます。 もう少し詳しく聞きたいのですが、ピリジンのどのような性質、あるいは反応により、酸素の攻撃性を高めているのでしょうか?

その他の回答 (3)

回答No.4

ちょっと思い出したことがあるので追記します。 アルコールと遷移金属塩化物の反応をいろいろやったことがありますが、塩素とアルコキシの1~2個の置換はすぐに起こっても、3個以上はなかなか進まないようです。 アルコールをナトリウムなどであらかじめアルコキシドにしておくか、アンモニア、アミンなどの塩基を加えることで全て置換するようになります。 (まあ遷移金属とリンでは状況が違うかもしれませんが) ピリジンの働きとしては、アルコールからH+を引き抜くというよりも、No.3で書かれているように生成したHBrをトラップする方が強いでしょうね。 それから第一段階の反応後に、臭化ピリジニウムができますが、ピリジニウムイオンがそれなりに安定なために臭化物イオンが遊離しやすくなり、亜リン酸エステルのCH2炭素を攻撃しやすくしているという効果もあるかもしれません。

noname#62864
noname#62864
回答No.3

普通のアルコールなら、ピリジンなしでOHがBrで置換されます。 ご質問の例はベンジルアルコールであるために反応性が高く、ピリジンなしでは副反応を起こす恐れがあるためにピリジンを添加しているのではないでしょうか。 細かい条件が書かれていませんが、ベンジルアルコールをエーテル中、過剰のピリジンとともに低温でPBr3と反応させると、中間体としてホスファイトエステルを生成し、それがゆっくりと開裂することによって臭素で置き換わります。 ピリジンを加えなければ、反応の際に発生するHBrのため、強酸性になり、アルコールがプロトン化されるために、カルボカチオンの生成が起こりやすくなり、それに伴う副反応の可能性が生じます。 ちなみに、アルコールとPBr3の反応において、はじめにHBrが発生することは、No.1のご回答のとおりであり、多くの教科書に書かれていますので、ご確認ください。ただし、この反応はピリジンがなくても速やかに進みます。 非常に単純化すれば発生するHBrを中和するためといえます。 ところで、ご質問のなかの「Br層」という表現が気になります。これは、その化学成分を明確に表しているとは言えません。厳しいい方をすれば、仮説そのものが化学的に意味をなしていないように思います。 反応に加えられたもののうちで、エーテル層に行かなかったものは何であるか、またそれをどのように表現するのが適当かということを考える必要があります。 たとえば、「リンの化合物を含んでいる層」とでも書いてあれば、印象がずっとよくなると思います。

回答No.2

(#1さんの回答と同等だと思いますが) H+ を引き抜いて反応を進める働きをしているのではないでしょうか。

dai44
質問者

補足

回答ありがとうございます。 ようするに、ピリジニウムイオンとして存在する、ということでしょうか?

関連するQ&A

  • ベンゼン

    すいません、お力を貸してください ベンゼン環を持つABCは、C8H8Oで表される。 Aに水酸化ナトリウムを加え、加熱したところ、けん化が起こった。その反応液に二酸化炭素を十分通じた後、ジエチルエーテルを加えてよく振り混ぜた。ジエチルエーテル層を分離して、ジエチルエーテルを蒸発させたところ、特有のにおいを持つDを生じた。 ここで質問なんですが、まず、何で二酸化炭素を通じるのかということと、ジエチルエーテルを用いたのは、けん化された片方の物質(酢酸ナトリウム)が水に溶け、もう片方の物質(フェノール)は、ジエチルエーテルに溶けるから、使ったということでしょうか? もう1つあります、すいません。 ベンゼン環に、C3H6OHがくっついていて、 このアルコールのCが、直鎖だと、この化合物を同一平面に置くことができるらしいのですが、枝分かれしていると、それはできないらしいのですが、答えには、直鎖はC-C単結合の自由回転により、可能というようなことが書いてありました。それだったら、枝分かれのほうでも、自由回転は可能だと思ったのですが・・・ お願いします

  • センター過去問題の有機分離で・・・。

    ベンゼン、アニリン、安息香酸の混合物を含むジエチルエーテル溶液がある。次の(1)~(3)の操作によって分離した時、A,B,Cから取り出せる化合物はそれぞれ何か? (1) ジエチルエーテル溶液に希塩酸を加えて振り、分離した水層をAとした。 (2) 水層Aを除いた後ジエチルエーテル層に薄い水酸化ナトリウム水溶液を加えて振り、分離したジエチルエーテル層をBとした。 (3) (2)の水層をCとした。 答えは、Aアニリン、Bベンゼン、C安息香酸 (1997・追試) で、(1)は、分かります。 しかし(2)で、ベンゼンと安息香酸は酸で、そこに塩基を加えたらどちらも塩となって、BとCは判断できないのではないのですか?どうしてベンゼンは、塩にならないのですか? ながったらしくてすいませんが、教えてください。

  • 濃硫酸を使った脱水反応について

    濃硫酸を使った脱水反応のシステムがわかりません どこの水素がなくなるのかわかりません。 たとえば エタノールに濃硫酸を混ぜて加熱すると 脱水反応によって ジエチルエーテルがえられるそうですが、 どうして こうなるのかが わかりません 2CH3-CH2-OH + H2SO4 ---------> C2H5-O-C2H5 脱水反応を起こすらしいのですが。。。。 濃硫酸に含まれる残さらた 水素、酸素、硫黄 はどうなるんですか??

  • 有機合成において、マロン酸ジエチルCH2(COOC2H5)2をNaOE

    有機合成において、マロン酸ジエチルCH2(COOC2H5)2をNaOEt,EtOH、 さらに<エチレンオシキシド-C2H4Br>を加えのちにハロゲン化物を加えずNaOEt,EtOH だけと反応するとどういう経路になるのでしょうか? カルボン酸にはならないと思うのですが、いかがでしょうか?

  • 有機化学

    1-Metylcyclohepteneをオゾン酸化させた物質(C8H14O2)にマロン酸とピリジンを反応させると(C10H16O3)が合成されるという問題で、 (C8H14O2)までは構造がわかるのですが、後半の部分、(C8H14O2)にマロン酸とピリジンが反応させるところがよく分かりません。後半の部分の反応名を教えていただけないでしょうか?

  • 画像のものをベンゼンから合成しようと考えました。最初にフリーデルクラフ

    画像のものをベンゼンから合成しようと考えました。最初にフリーデルクラフトでメチル基をつけてそのあとCl-C(=O)-O-CH3で反応いかせようと思っています??この反応は上手くいくでしょうか??何か間違いがあればご指摘お願いします。

  • スチレンからの合成

    スチレンC6H5CHCH2からC6H5CH2CH2Iを合成する問題で、解答ではC6H5CH2CH2Brを合成したあとアセトン・水の存在下でNaIを反応させることでC6H5CH2CH2Iを合成しています。 C6H5CHCH2に過酸化物の存在下中でHIを反応させることでC6H5CH2CH2Iを得ることはできないのでしょうか?

  • ニトロベンゼンとアニリンの合成

    ベンゼンと濃硝酸・濃硫酸を用いて試験管でニトロベンゼンを合成するときに、温めた後試験管の内容物を水にあける時に未反応のベンゼンが残っているとどうなりますか?? それから、アニリンの合成で合成したアニリンを取り出すのに操作(以下の(1)~(3))に工夫があるらしいのですが、これはアニリンのどのような性質に基づくものなのでしょう?? (1)ニトロベンゼンをスポイトで約1ml取って試験管に入れ、スズ2g、濃硝酸4~5mlを加えてよく振りながら約70℃に温める。 (2)試験管中にニトロベンゼンの油滴がなくなったら、液体だけをビーカーにあけ、6mol/lの水酸化ナトリウム水溶液を加えてよくかき混ぜる。1度白い沈殿ができるが、さらに水酸化ナトリウム水溶液を加えて白い沈殿を溶かす。 (3)分液ろうとに溶液を移し、更にジエチルエーテル5mlを加え、よく振り混ぜる。下層部を捨て、上層部だけを蒸発皿に入れてジエチルエーテルを蒸発させる。

  • SN2反応 反応速度について

    SN2反応の反応速度式を書こうと思うのですが、正しくできているかわかりません。 添削お願いします。 (反応式) CH3-C6H6-ONa + CH3I → CH3-C6H6-O-CH3 + NaI ※C6H6はベンゼン (自分で考えたもの) 反応速度 -d[CH3I]/dt = d[CH3-C6H6-O-CH3] = k[CH3-C6H6-ONa][CH3I] 答えが無いので合っているかわかりません。よろしくお願いします。

  • 分離の系統図の暗記。でもどうしてそうなるのか不明。

    高校の化学でなのですが、有機化合物の分離の系統図というものがあります。 フェノール(C6H5-OH)、安息香酸(C6H5-COOH)、アニリン(C6H5-NH2)、グルコース(C6C12O6)、ニトロベンゼン(C6H5-NH2)の混合物を分離させていく操作です。 ジエチルエーテル(C2H5-O-C2H5)を加えるとグルコース(C6C12O6)は解けないので沈殿する、と覚えるわけですが、なんでグルコースだけエーテルに溶けないのだろう・・・と気になってしまいます。 次に希塩酸(HCl)を加えるとニトロベンゼン(C6H5-NH2)が溶液中の下層に行くらしいです。これはアニリン塩酸塩(C6H5-NH3)ができたかららしいのです。どうして、他のものとは反応しないのだろうと思いますし、なんでアニリン塩酸塩は他のものより重いわけ???と疑問になります。 このような調子で分離していって、すべてばらばらに取り出していけることになっていますが、なんで取り出せるのだろう・・・と頭がクエスチョンでいっぱいになっています。 暗記をすると点数は取れるけど、理解していないので応用がきかないですよね。 みなさんは理解して覚えているのでしょうか。あるいは暗記だけですか。もし、理解している方がいらっしゃいましたら、どうしてそうやって分離しているか教えていただけたらうれしいです。 おねがいします!!!