真珠湾攻撃

質問

真珠湾攻撃の数時間前、米駆逐艦ウォード号が日本の特殊潜航艇を撃沈したという話を聞きました。
これは、ルーズベルト大統領の
「すでに日米交渉は終わった。これからは諸君の手で解決されなければならない」
との通告に基づいた攻撃だったそうですが、だとすると、先に攻撃を仕掛けてきたのはアメリカと云えるのではありませんか？
先に手を上げたほうが悪だなどと申すつもりはもちろんありませんが。

回答No.5

10pph

領海内に侵入してきた不審船について攻撃するのは、戦争うんぬんの前に沿岸警備としては当然の行為です。
戦争とは発砲したかどうかではなく、敵対行為をしたかどうかが問題となるのではないでしょうか？。
特殊潜航艇は、標的間の後ろを潜望鏡をのぞかせた潜水状態で真珠湾に侵入しようとしていました。攻撃していなくても、明らかな戦闘行為と思います。

真珠湾の海軍は、質問者が書かれているような命令は受けていないはずです。

ワードは国籍不明の潜水艦を撃沈したと司令部に報告しましたが、司令部は間違った報告として取り合いませんでした。
ワードが特殊潜航艇を撃沈した事が証明されたのは２１世紀に入ってから、２００２年に特殊潜航艇が真珠湾の沖４．８キロメートルの海底で発見され、ワードの報告と同じく司令塔の部分に砲弾の貫通孔とみられる損傷があったためです。

先に発砲したというのは、それほど問題ではないでしょう。
２００１年に発生した北朝鮮の不審船事件で先に発砲したのは日本です。

銃を持った不審者がいて、警官がこれを発見して不審者が発砲するより先に不審者を撃ち倒しました。
「警官が先に発砲した」という事を言ったところで事実は何も変わりません。

お礼

この話が話題になるようになったのは、たしかに２１世紀に入ってからだと思います。
ところが、元ネタとなる話は、極東裁判もまっただなか、昭和２１年頃、すでに米海軍内部や、アメリカのマスコミから噴出していたのだそうです。
もちろんこれは、日本の奇襲攻撃を正当化するものではなく、アメリカ側からの内部批判であります。
曰く、「ルーズベルトこそアメリカを戦争に駆り立てた張本人であり、国民を欺瞞し、故意に真珠湾の悲劇をまねいた責任者である」（シカゴトリビューン論説記者ジョージ・ゲンスターン「真珠湾の秘密」）。
また、回答者様がご指摘くださった
「そのような命令は受けていないはず」の点ですが、
私の申した証言をしたのは、真珠湾の責任者キンメル大将、太平洋艦隊駆逐艦部隊司令官シーボルト少将だそうです。「真珠湾の審判」
一説によると、東京裁判でアメリカ人の弁護人の多くが、途中立ち去っていったのは、このことがキッカケだったそうです。
「ボクは六等弁護士ではない！だからショーウィンドーのドレスにはなれないよ」

　ただご指摘のように湾内に潜行してきた潜水艦なら、攻撃するのも当然の行為だったのかもしれませんね。当時の日米間は、まさに緊張状態だったことでしょう。
とても参考になりました。ありがとうございます。