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胴長短足の体組成率
私は「胴長短足」ですが、身長の数値から算出するBMI、体脂肪率、骨格筋率は、「胴短足長」の人と比べ不利ではないかと思っています。ネットで調べると、外国人向けの体組成計は、数値に差異をつけているとのこと。 個人的には、身長ではなく「座高」入力でこれら体組成率を算出すべきだと思っていますが、皆さんはどうお考えになるでしょうか?
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こんばんわ。 失礼ながらご質問の「不利」という表現が面白いなと思ってしまいました(ごめんなさい)。 結論から言うと、国内メーカーが国内で売っている家庭用の体組成計であれば、現在のとおり身長からの算出で問題無いと思います(というか、そうせざるを得ないのです)。理由は体組成計で表示されるデータのうち、正しいのは体重とBMIだけで、その他のデータは厳密には『あなたのデータではない』からです。 体脂肪率を例に説明します。 人間の正確な体脂肪率は水中体重計といった専用設備を使わないと計測できません。家庭用の体組成計では、代わりに「BIA法(生体インピーダンス測定法)」という擬似的な方法を使っています。人間の身体のうち、脂肪はほとんど電気を通しませんが、水分の多い筋肉などは電気を通しやすい性質を持っています。 その性質を利用して、身体に微弱な電流を通して電気抵抗(インピーダンス)を測ることで体脂肪率を算出するのがこの「BIA法」です。 しかしそこで疑問が出てきます。なぜ体組成計に性別や身長、年齢などを入力しなければならないのか? 理由は簡単、体組成計には数千~数万人という被験者の性別・身長・体重・年齢と正確な体組成のサンプルデータが入っていて、それらを基にあなたと似たような人のデータを表示しているだけだからです。要は実測した体重を基に「あなたの性別・身長・性別だと多くの人はこれくらいの体脂肪率ですよ」と統計的に言われているだけなのです。 元々がそういった仕組みの製品なので、「胴長短足」でも「胴短足長」でも差は出ないものだと思ってください。基礎代謝などの数値も、この体脂肪率をベースとしているので同じです。逆に言うと、正確な体組成を知りたければ専用設備のある病院や研究所などで計測するしかないということです。 外国人向けの体組成計では数値に差異をつけているとは知りませんでしたが、言われてみれば当然ですね。使用する人種によってはサンプルデータが役に立たない場合もあるでしょうから、体組成計に入れておくサンプルデータをその人種に応じて入れ替えるか、基のデータに何らかの方法で補正を加える必要があるでしょう。 なお、BMIに関してはそもそもが身長と体重で算出される数値なので体組成計に表示されるデータは正確です。 BMIは「大勢の健康な人とそうでない人の身長と体重の関連を調べてみたら一定の傾向があることが解った」という実験が基になっています。 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) で算出されますが、これが『22』に近い人ほど健康であったということで、これもあくまでも統計上のお話です。 ただ、体組成計の件もBMIの件も統計上の話とはいえ、あなどるべきものではありません。サンプル数が多ければ多いほど、統計上の数値というものは正確になっていきますから。 以上、この回答が少しでもお役に立てれば幸いです。
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございます。 「統計値から体組成率を算出」と言葉では分かるのですが、私の頭が悪いせいか、胴と脚の脂肪率の差異に囚われて、いまひとつ釈然としません。もう少し自分で勉強してみたいと思います。