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ユーロ現金の使い道と換金方法は?
- ユーロ現金を預金する日本の銀行はある?手数料はどうなる?
- ユーロを換金してから預けるよりも、ユーロのまま預けて為替を見て換金するのが得策?
- 日本円に換金する際の手数料の少ない銀行はどこ?
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。私は年に10回くらい海外に出かけています。外貨預金の経験も7年ほどあります。 両替には結構こだわる方なので、おっしゃるように「外貨現金で預けられて外貨現金で引き出せ、かつ無手数料」という銀行があれば有り難いのですが、残念ながらユーロ現金に関しては知る範囲でそのような銀行はありません。米ドル現金であれば2つほど例がありますが本題から外れるので割愛します。ご興味があれば[1]などでご覧下さい。 外貨の現金についてはNo. 3で「在庫」という表現がありますがまさにその通りで、外貨の現金は持っていると値下がりするリスク(為替リスク)や、運用に回せないことによる機会損失(死蔵コスト)が生じます。銀行の側にしてみればその分を何らかの形で回収する必要があるわけで、「外貨現金でも無手数料で出し入れ自由」という預金は本質的に提供できないわけです。 よって質問の(1)に対しては「そのような銀行は(少なくとも知る範囲で)存在しない」とお答え申し上げることになります。 シティバンク銀行は「外貨に強い」と思われていますが、こと外貨現金の扱いに関しては他の邦銀よりよほど弱いです。シティバンク銀行在日支店で扱っている外貨現金は米ドルだけです。それ以外の外貨は預入・払出とも扱っていません。 ただし口座を持っていれば米ドル/ユーロ/英ポンド/豪ドルのトラベラーズチェックを手数料無料で発行してくれます。トラベラーズチェックでの預け入れも無手数料で可能です。500ユーロのトラベラーズチェックを店頭に持って行けばそっくり500ユーロが外貨預金の残高になり、好きなときにまたトラベラーズチェックで引き出せるということです。あえて言うならこれが「無手数料で外貨で預けられ、無手数料で引き出せる」に最も近いでしょう。 手数料(外貨現金取扱手数料)を払ってもよいのならユーロの現金をユーロの外貨預金として預けることは可能です。外貨現金取扱手数料は銀行によって異なりますが、既にお調べになっておいでの通り三井住友銀行の1ユーロ当たり2円60銭が私も最安だと思います。また三井住友銀行の対顧客電信買いレート(TTB)は銀行間取引レートマイナス1円40銭ですから、三井住友銀行でのユーロ現金の円転における目減りは、1ユーロ当たり4円(3%弱)ということになります。 両替で目減りするのは確かに癪ですが、これでも「まだ高い」となるとちょっと困ってしまいます。流通性の高い米ドルですら日本国内で現金から円転すると手数料で1.6%~2.5%程度目減りします(*1)。それから考えると例えば「1%以内の目減りでユーロ現金を円転したい」というのは、そもそも難しいお話であるとご理解頂けると思います。 No. 4でご提案の外国為替証拠金取引を使う方法について少し補足申し上げたいと思います。 外国為替証拠金取引会社の(自分の)口座上でユーロを円転するだけなら手数料(為替手数料)は確かに安いです。帳簿上の数字の書き換えだけで、外貨現物の受け渡しを伴わないからです。 では一番最初は、どうやってその帳簿に入金するのでしょうか。これは適当な銀行に出かけて外貨現金を渡して、それを外国為替証拠金取引会社の外貨預金口座に振り込むことによります。その際に銀行で「外貨現金取扱手数料」がかかることには変わりがありません[2]。外国為替証拠金取引会社は「手数料は銀行の1/10」などと盛んに宣伝していますが、それは外貨の現物の受け渡しを伴わない場合の計算です。手許にある資金が円貨でなく外貨現金の場合は、上記のように最初の資金を振り込む段階で「外貨現金取扱手数料」がやはり不可避なのです。 ただし外貨の残高を(外国為替証拠金取引会社の)自分の口座に加えてもらえば、そこから先の円転にかかる手数料は銀行より安いですから多少得になります。利用する外国為替証拠金取引会社や送金法にもよりますが、三井住友銀行から振り込んだとして1ユーロあたり合計3円程度(2%強)の目減りで円転できるでしょう。 外国為替証拠金取引は仕組みやリスクをよく理解した上でご利用ください。 外国為替証拠金取引会社に代えてソニー銀行[3]を使う方法もあります。ソニー銀行はインターネット専業の無店舗銀行ですから外貨現金を直接持ち込むことはできません。上記の外国為替証拠金取引会社利用の場合と同様に、三井住友銀行などに外貨現金を持ち込んだ上で自分の口座に外貨送金することになります。外貨現金取扱手数料がかかるのも同じです。 ソニー銀行の口座に振り込んでしまえば、そのまま外貨として預金することも頃を見て円転することも自由に行えます。ソニー銀行のTTBは銀行間取引レートマイナス25銭(キャンペーン時は10銭)です。円にした後は提携先銀行や郵便局のATMで出金できます。 三井住友銀行からの振込みなら、外貨送金手数料を含めて1ユーロあたり合計で3円ちょっとの目減りで円転できるでしょう。なおソニー銀行への外貨送金では、受取り時にも手数料がかかります[4]。(ソニー銀行に限らず、外貨送金において受取り側銀行でも手数料を徴収することはしばしばあります) 厄介なのはヨーロッパの銀行にお持ちのユーロです。具体的な国名や銀行名、預金額が分かりませんので一般論での回答に留まりますが、日本に送金した場合は1回当たり数千円程度の送金手数料がかかります。送金の際はユーロのまま外貨預金口座で受け取ることも、円転して円口座で受け取ることも可能です。どちらの場合でも帳簿上の数字だけのやり取りで、現金の受け渡しは伴いませんので「現金扱い手数料」はかかりません。 今後現地に行く機会があり、かつ預金額が小さい(状況にもよるがだいたい3~5千ユーロ以下)なら、現地でトラベラーズチェックに換えて日本に持ち込むのが安上がりでしょう。それ以外なら送金することになります。なお外貨送金では送金側銀行だけでなく、中継銀行や受取り側銀行でも手数料がかかることがあります。詳細は個別にご確認ください。 次に質問事項の(2)について検討します。当然ながら、今後ユーロ高に進むと予測するのなら「ユーロのまま預けて機を見て円に換える」、円が値を戻すと読むのなら「今のうちに円に換えてしまう」が有利です。ただ為替動向を完全に読みきるのは専門家でも困難です。ですから「どちらが得」かは何とも申し上げられません。 事実として申し上げるならユーロは12月2日現在で、対円ではユーロ導入以来の最高値圏(141円台後半)にあります。今の時点で円に換えてしまっても納得はできるでしょう。一方でさらなる値上がりを期待してユーロで持ち続けることという選択もありです。 また金利の影響もあります。ユーロの1年定期の年利は現在0.5~1.3%くらいです(銀行により異なる)。日本円の定期預金の年利はもう1桁下です。ユーロの状態で持ち続ければ円で持つより利息は多く入ってきますが、一方でその利息分以上にユーロが値下がりしたら意味はなくなってしまいます。 いずれにしても相場の話になってきますので、円転の時期や金額配分、預金の種別と期間の選択などについてはご自身の判断でお願いします。 最後の(3)については述べ尽くした感がありますが、やはり三井住友銀行という選択になってくるでしょう。そのまま円転しても手数料は納得できる範囲(3%弱)ですが、外国為替証拠金取引を組み合わせて使えばもう少し安くできます。 そのほかこまごましたことですが、参考になりそうな事項をいくつか記します。 ・海外に出かけるご予定があれば、現地通貨をユーロからの両替で調達する方法もあります。両替の手数料はかかりますが円から両替してもどうせかかるものです。使う予定だった円が手付かずで残りますから「無料で円転できた」のと同じ効果があります。 ・香港やシンガポールなど、手数料が極めて安い両替商が存在する地域/国で一気に円転する方法もあります。ユーロ→現地通貨→円といったん現地通貨を経由した計算になり2回分の目減りがありますが、円やユーロなどの主要国際通貨なら片道あたりの目減りは0.5~1%と小さいので、合計でも1~2%の目減りで済みます。 ・今となっては遅いのですが、日本には現金でなくユーロ建てトラベラーズチェックで持ち帰るほうが何かと有利です。トラベラーズチェック発行の手数料が1%程度かかりますが(*2)、日本での円転時に現金取扱い手数料が不要なので銀行間取引レートマイナス1~1.5円程度で円転できます。発行手数料も含めた全体での目減りは1.7%程度という計算になります。トラベラーズチェックなら、シティバンクに外貨のまま預けることも簡単です。 ・外国為替管理法が改正され、外貨両替は現在は誰でも行えるようになっています。ヨーロッパに出かけるご友人相手に両替しても法には触れません。 ・同様の背景から最近は金券ショップなどでも外貨両替を扱っています。[5]はその一例です。米ドルは銀行間取引レートから2円差(売りは2円上乗せ・買いは2円差し引き)で、銀行で両替するより有利です。ただしユーロは5円差なので三井住友を使ったほうが有利です。 【結論】 私だったら・・・ですが。 同じ状況であったならユーロ建てトラベラーズチェックにして持ち帰るのを第一に考えていたところです。やむなくユーロ現金で持ち帰ることになったなら、三井住友銀行に持ち込んでソニー銀行に送金、相場を見ながら適宜円転します。送金手数料などを含めて1ユーロあたり3円程度目減りしますが、外貨現金からの円転となるとこの程度のコストはやむを得ないかな、と自分を納得させます。 [1] http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1252045 [2] http://www.smbc.co.jp/kojin/direct/setsumei/aibgsjswSSGaikaTesuryo.html [3] http://moneykit.net/ [4] http://moneykit.net/visitor/fx/fx07.html [5] http://www.ekai.jp/cgi-bin/new/exchangetop.htm *1 手数料をもう少し減らす方法はあることはあります。例えば[1]のページの方法で外貨定期預金にし満期後に円転すると、外貨現金取扱い手数料は不要 で、1ドルあたり1円の為替手数料(銀行間取引レートとTTBの差)のみで済みます。この方法なら0.8%程度の手数料で円転できます。 最近多くの銀行が導入している「特約付き外貨預金」(例えばシティバンク銀行の「プレミアムデ ポジット」)を利用した場合、為替が見込みどおりに動けば「手数料ゼロ」での円転も可能です。ただしリスクも大きいので初心者向けではありません *2 ヨーロッパでも1%というのが標準のようですが、国や銀行によって多少異なることでしょう。
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#4です。 引用されていますが、他のレスに対してコメントすると規約違反になりますので、4に関して補足だけいたします。 外貨での入金ですが、米ドル以外の通貨に関して日本での扱いは悲しいくらいつめたいものがあり、わたしもユーロで入金できるかは疑問がありました。 ただ該当の会社がドルと限定せず外貨での入金に関して記載をしているため、てっとり早いのは扱っている該当の会社に電話で問い合わせたほうがよい、と考え記載のフリーダイアルへ問い合わせをご案内しました。 証券会社等で外貨口座から振り込めればよいと思うのですが、日本ではなかなかないのも事実です。
#3です。 これをご紹介しようか悩んだのですが、わたしだったらこの口座を使うと思うのでリンクだけはっておきます。 これはFXと呼ばれる外貨の取引で、リンクの会社は昔から銀行等との為替取引が長い会社で、個人に対しても外貨の口座をもてる、数少ない会社です。 外貨で入金し、売るという行為、そしてその後買い戻すという形態をとり、この会社で最後に円転してもらうのですが、手数料は市中の銀行よりかなり安いです。 ただ単位が10,000単位と決められている(固定で端数は扱わない)かもしれません(ユーロだと140万円分単位くらいでしょうか) もし、この取引が理解でき、ご自身の責任でできるなら、記載のフリーダイアルへ問い合わせてみてください。 あくまでもご自身の責任で。 (会社自体はあやしい会社ではありません。銀行間の通貨取引で、金融機関相互の貸借取引の仲介を行う会社です。) http://www.findai.com/yogo/0023.htm
補足
ありがとうございます。 確かに手数料は、都市銀行に比べて安いみたいですね。 よく読んで検討してみたいと思います。
日本は昔から複数の外貨が生活の中にはいってこなかたためか、地理的に隣国の影響を受けやすい、香港やシンガポールを中心とするアジアの銀行、ヨーロッパの銀行のように、外貨口座をあたりまえにもっているところはないようです(私の知る限りではですが)。 銀行員の知り合いは、外貨は在庫と同じだといいきるくらいですし。 日本ではどうしても外貨預金という形になり、円から外貨にして金利を得たら、また円にもどすものがほとんどです。 シティバンクが外貨で持てる口座があるようです。 ただ、これも預け入れ時から外貨で持ち込めるかは、試したことがないのでわかりません。 よろしければ、電話でお問い合わせをされてはいかがでしょうか。
補足
ありがとうございます。 シティバンクは電話をしてみた銀行の一つですが、外貨現金での預金は扱っていないとの事でした。どの銀行も、あくまでも日本円で外貨を買ってそれをその銀行口座に預金しておくということのようで、外貨現金が全くないままでの取引が日本の銀行では一般的なようです。
- okame7237
- ベストアンサー率25% (156/608)
ヨーロッパに口座のある銀行では東京支店はないのでしょうか?あればそこで確認して、そこにユーロ預金で入れればよろしいのではと思います(手数料はわかりません)。後は引き出し時に手数料がかかります。 いずれにせよ、銀行は現金は嫌がります(レートが落ちます)。何回かヨーロッパに行くか友人などに声をかけ両替をしてもらい(法に触れることもありますが)海外で使ったほうがいいのではと思います。 多少の期間が許されるのであれば、円に戻すための手数料(5%くらい)とその後の円での預金利息はユーロを現金のまま放置しても十分に相殺できるのではと思います。
補足
ありがとうございます。 ヨーロッパの口座は日本に支店の無い銀行です。 多数の銀行に電話で問い合わせしてみましたが、やはりユーロの現金というとどこも難色を示します。買取額に制限があったり、買取レートも実質的には1ユーロにつき6円前後の手数料が含まれるような数値だと言われました。ユーロのままでの預金は扱う銀行も限られる上、手数料が同じく1ユーロ6円前後かかってしまうようです。唯一三井住友が1ユーロ2.6円でその点では良心的でした。 いずれにせよ、私が調べたものは手数料があまりにも高すぎて、途方に暮れております.....。どなたか良い案をご存知の方いらっしゃいませんか?
- masuling21
- ベストアンサー率34% (2491/7233)
日本の銀行は、ほとんど横並びだと思います。外貨現金は扱いを避けるようです。 手数料の考え方ですが、TTSとTTBの差、あるいは、現金の買いと売りのレートの差が手数料と言われています。 東京三菱銀行が、外貨に強いのではないでしょうか。
補足
ありがとうございます。 東京三菱銀行へは今日電話で問い合わせしたのですが、ユーロで入金すると1ユーロにつき6円の手数料がかかると言われました。ユーロで預金するだけで10万円の手数料がかかる計算になってしまいます...。
お礼
大変詳しい説明を、どうもありがとうございます。 仰るとおり、トラベラーズチェックでユーロを持って来るべきだったと今更ですが後悔しております。EUに残っている口座の分はいずれ渡欧した時にでもトラベラーズチェックか日本口座へ送金かのどちらかで必ず対処したいと思います。教えて頂いたシティバンクの外貨預金は、もしかしたら今後も渡欧する可能性のある者には大変魅力的ですね。ただ残高次第で手数料が変わるというような条件等はないでしょうか、きちんと調べてユーロで預金するならシティバンクにしようと思いました。 もう一つ、興味深い別の方法を見つけましたので今後のどなたかの参考にお知らせしておきます。 みずほ銀行の外貨預金; ユーロ現金を預金したい場合、みずほの外貨預金は定期預金・普通預金共に額にかかわらず入金一回つき500円で出来るそうです。普通預金からの引き出しはそのままユーロあるいは日本円でも共に一回につき1000円で可能。 外貨を日本円に換えるつもりがあるなら、まず外貨預金口座に現金を預金した後に日本円の口座に”振り替え”すると、手数料が1ユーロ1.5円で換金できるそうで、このシステムを利用すれば最終的には三井住友の1ユーロ2.6円よりも手数料を安く日本円に両替できることになります。 郵便局の場合; 郵便局でもユーロ現金→日本円に換金可能です。三井住友は一回の両替が3000ドル相当までという制限がありますが、郵便局は300万円相当まで一度に出来、レートも銀行より多少ベターでした。 みずほの方は、額が少ない場合はメリットがあまり無いかもしれません。ある程度まとまった額で私のように使う目的が当分無い外貨現金なら、まず外貨を定期で預金し、その後で相場を見ながら適宜円転していくと最終的には手数料をかなり抑えて日本円に換金できることになるので、これも大きな選択の一つかなと思います。
補足
↑教えて頂いた「シティバンク」の外貨預金についての補足です。 シティバンクの外貨預金は、トラベラーズチェックでの預金は可能ですがユーロ現金から預金はできません。米ドルのみ現金で預金できるそうです。 預金後に日本円に換金する場合は、1ユーロにつき1円の手数料がかかりますが、三井住友(2.6円)みずほ(1.5円)よりは手数料が安くなります。但し口座維持の条件があり、「外貨残高20万円相当以上」か「日本円および外貨残高合算が50万円以上」でないと、口座維持費が毎月2100円かかってしまいます。 口座開設は郵送でも可能。最初の2ヶ月間は口座維持費はチャージされない、自動的に外貨預金口座と日本円口座両方の開設になるそうです。