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ラジエータの厚さについて
車の2層ラジエータの厚さはどのくらいかわかりますか? メーカーによってピンキリでしょうか? 2層にして小さくしようかな、と思ったんですが厚くて風抜けが悪くなるのが少し怖くもありまして・・(汗)
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車種やメーカーなどにもよりますが、純正が16~25mm厚コアが多いです。 2層になると28~32mm厚コアが多くなります(純正比約30%アップ)。 3層になると41~48~52mm厚コアなどになるようです。また2層でもワイドコアを使って53mmというものもあります(純正比約50%アップ)。 そもそもラジエーターというものは、エンジンの熱を吸収した冷却水から熱を吸い取るための熱交換器。上手く放熱するには走行風が気持ち良く通り抜けと速やかに熱を奪ってくれるのが望ましいわけです。 常に高回転をキープして走るレーシングマシンのラジエーターは貫通力を追及しているため薄く面積のあるタイプに交換されているものが多いです。 しかし、純正タイプは高速域で空気の貫通力が弱まってしまう反面、停止中でも自己放熱できる目の細かさが渋滞中でのオーバーヒートを防いでくれます。 2層が2倍とか3層が3倍の冷却効率とはいかず、厚みが増すほど走行風の貫通力が落ちることと、奥のコアには熱風しか当たらないため、純正に比べて30%くらいの冷却性能しかありません。 理想的なラジエーターは冷却水量と同時に放熱容量を増やす必要があります。 また材質の違いを考えると、真鍮とアルミの2種類くらいです。銅100%、若しくは銀を多く含む合金で作るのが一番冷えると言われていますが、コストが非常に高くなります。 そこで多量の亜鉛を入れた真鍮という合金にして使うことになります(但し、3層では真鍮とアルミの重量差は約2倍に!)。銅はそのままでは使えないので、銅製と銘打っているものは含有率が何%なのか分かりません。 自己放熱を考えれば、銅が一番良く、真鍮、アルミの順に悪くなります。またコアのフィンの目を粗くすることで走行風の貫通力が増す、冷却水の流れをコアの全てのチューブに均等に流す(一般的にはアッパーホースに近いほど冷却水の流れが多い)、チューブの太さもより細い方がより素早く熱交換が出来るなど、設計する側は大変な苦労を重ねます。
お礼
返信が遅れて誠に申し訳ないです。 大変詳しい意見、ありがとうございました。 とてもよい参考になります。 重ね重ね、ありがとうございました。