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売残、買残の有効な見方について
よろしくお願いします。 買残、売残の数値の有効な見方について教えて下さい。 当方は信用取引で短期トレードをしている、初級者です。 短期トレードをする上で、買残、売残の数値がどれくらいあれば どう判断をすればいいのかが、わかりません。 皆さんの判断されている基準やコツがあれば、 ご教授いただければ幸いです。
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すいません、長文です。よかったらお付き合い下さい。 ここ2・3日、cap182さんのご質問を自分自身の質問として考えてみました。 ご質問の回答は、最初から簡単なものでした、信用残高の推移は、 個別性、ケース・バイ・ケース度合いが強く、一概に買残・売残の数値が○○ならば、 また、倍率が○○ならば××、または△△である、といった絶対水準的なものがない。 もちろん、極端な超高額逆日歩発生・空売り禁止状態ならば、売り残の急速な減少は、 その高騰相場の終焉を暗示する可能性がある、などど言えますが、 信用残高の推移を"一般論"として、特に短期売買と結びつけて論じるには、 不可能であり、また無謀に思えるのです。 そこで、ご参考になればと思い、昔から言われている『売残の先行性・買残の遅行性』を 中心に簡単ですが、一般論として、相場と信用残高の動きを書いてみました。 古来より、株価に先行するものとして出来高・売残の推移が言われていました。 株価が、長期低迷・底値圏で推移している時、少し株価が動意づき、上昇し始めると、 売残が増加します。これは、その企業の業績低迷など、まだ悪いイメージが市場に 残っており、言わば、『こんなクソ株が騰がるはずがない』と空売りに来るからです。 また、買い方は、好材料が出たわけでもなく、その上昇は無視されます。 やがて、上昇が継続すると、売り方はややむきになった売残を増加させてきます。 買い方は疑心暗鬼の中、なにか好材料が出るかもしれないとの期待から、 買残が増加してきます。さて、そうこうしている内に、株価は第二の局面を 向えます、すなわち、その銘柄について好材料のうわさが流れ、買い方の態度が 積極的になります。そしてついに、好材料が顕現化します。その銘柄は人気化し、 買残の増加に拍車がかかります、危険を感じた一部の売り方から買戻しも入ります。 信用倍率1.0はこの局面で起こることが多いのではと考えております。 そして、最後に、株価爆騰、買残増加、踏み上げも入り第三局面の天井相場へと 突入していきます。 さて、株価が天井を打ち、下落し始めると、恐怖感から開放された売り方は、 またぞろ好材料が出て再度爆騰してはかなわん、と思い、すぐ買い戻しをして 売残は急減します、しかし、買い方は、絶好の押し目買いと思い、買残は、 下落後も増加・横ばいとなります。やかで、悪材料が出て、下落が本格化すると、 巧妙な売り方は戻り高値で売残を増加させたりしますが、買い方は高値に取り残され、 下落スピードに遅れてゆっくりと買残が減少していきます。 そして、場合によっては、セりング・クライマックスを向えます、買残はこれを通過して やや大目の減少をします。その後、この銘柄は、出来高の減少とともに、 買残・売残ともに減少し、投資・投機マネーは、次なる銘柄に移動していきます。 整理しますと、 株価底離れ→売残先行増→株価継続上昇→売残増・買残遅行増 →好材料顕現化・株価一段高→売残横ばい・買残増加ピッピ早まる→株価天井圏 →売残踏み上げ減・買残増加→株価下落→売残先行減・買残横ばい叉は押し目買い増加 →悪材料顕現化・本格調整期入り→売残は時に増加・買残横ばいまたは減→株価一段安 →売残横ばいまたは減少・買残徐々に減少→株価セリング・クライマックス →売残減・買残減少→出来高減少・買残・売残ともに減少、底固め期に移行 このように、売残は相場に先行し、買残は相場に遅行します。しかし、最近は、 株価の調整期後半、底入り前に買残が極端に増加し、調整離脱期、 すなわち上昇に転じた初期に、そのしこった買残が減少するパターンの銘柄が目立ちます。 以上、たいへん長文となりましたが、ご参考になれば幸いです。
お礼
ありがとうございます。 大変、親身になっていただき参考になります。