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「腹が痛い」は主述の関係ですか?
熟語の構成を調べているのですが、 「腹が痛い」の「腹は」は、 「痛い」の主語になっているのでしょうか?」 「私は腹が痛い」といった言い方もできますよね。 修飾語(英語で言うところの、目的語)なのでしょうか? 関連して、 「私は心が広い」 「彼女は胸がいっぱいになった」などの場合はいかがでしょうか? ご指導をお願いいたします。
- niconicomama
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大きく分けて、「学校文法系解釈」と「三上文法系解釈」の2種類の解釈方法があります。 「学校文法系解釈」では、「私は腹が痛い」型の文について、「単一主語文」、「総主・主語文」、「上位主語・下位主語文」の3通りの解釈があります。「三上文法系解釈」では、「~~は」の部分を主題提供機能(「~~について話すと」の意味)とみなし、その後続部分を「(主題についての)説明文」と見なします。また、「説明文」は、名詞文、形容詞文、動詞文の3つだけと考えますので、基本的に主語は存在しません。「学校文法系解釈」は、学校で一般に認められていますが、欧米文法をかなり強引に日本語に当てはめて構築されたので、合理性に欠け、矛盾が生じます。「三上文法系解釈」は、欧米文法に捕らわれず、日本語の実体を基づいて構築されたので、シンプルで合理的ですが、必ずしも広く公認されていません。以下は、この「学校文法系解釈」と「三上文法系解釈」の2種類で解釈した例です。 <学校文法による解釈> おのおの3つの解釈が可能です。 1.「腹が痛い」 (1)「主語」省略で、「腹が」が連用修飾で、述語「痛い」に係る。 (2)「総主」省略で、「腹が」が「主語」。「痛い」が述語。 (3)「上位主語」省略で、「腹が」が「下位主語」。「痛い」が述語。 2.「私は腹が痛い」 (1)「主語」が「私は」で、「腹が」が連用修飾で、述語「痛い」に係る。 (2)「総主」が「私は」で、「腹が」が「主語」。「痛い」が述語。 (3)「上位主語」が「私は」で、「腹が」が「下位主語」。「痛い」が述語。 3.「私は心が広い」 (1)「主語」が「私は」で、「心が」が連用修飾で、述語「広い」に係る。 (2)「総主」が「私は」で、「心が」が「主語」。「広い」が述語。 (3)「上位主語」が「私は」で、「心が」が「下位主語」。「広い」が述語。 4.「彼女は胸がいっぱいになった」 (1)「主語」が「彼女は」で、「胸が」が連用修飾で、述語「いっぱいになった」に係る。 (2)「総主」が「彼女は」で、「胸が」が「主語」。「いっぱいになった」が述語。 (3)「上位主語」が「彼女は」で、「胸が」が「下位主語」。「いっぱいになった」が述語。 <三上文法系による解釈> 1.「腹が痛い」 全体が形容詞文。「腹が」が「痛い」を連用修飾する。 2.「私は腹が痛い」 全体が主題提供の「私は」と「腹が痛いが」の説明文(形容詞文)に分かれる。「腹が」が「痛い」を連用修飾する。 3.「私は心が広い」 全体が主題提供の「私は」と「心が広い」の説明文(形容詞文)に分かれる。「心が」が「広い」を連用修飾する。 4.「彼女は胸がいっぱいになった」 全体が主題提供の「彼女は」と「胸がいっぱいになった」の説明文(形容詞文)に分かれる。「胸が」が「いっぱいになった」を連用修飾する。
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- twk
- ベストアンサー率29% (18/62)
追加ですが、日本語では注文を聞かれたときに 「ぼくは うなぎだ」 と答えることができる、と言う話があります。 そのキーワードで検索すると、このことに関するいろいろなページが見つかるので、見てみると面白いかと思います。たとえば下記のページなどです。
お礼
早々のご回答、ありがとうございます。 教えていただいたサイトも興味深かったです。
- twk
- ベストアンサー率29% (18/62)
学校でならった部分の主語述語で言えば 「(私は)腹が痛い」で、主語は省略されている「私」になると思います。 関連については、「心」が「広い」 三つ目は自信ないですが「彼女」は「なった」 となるでしょう。 しかし、日本語は実際には英語と同じような主語述語文法ではなく、「は」は話題をあらわす言葉である、などの説があり、そちらが正しい日本語の文法を表しているように思います。詳しくは調べてみてくださいませ。
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