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ニュートリノ実験について
K2Kでニュートリノ振動の実験をしてるらしいのですがその結果はもう出たんですか? また現在太陽ニュートリノ問題の解決はどこまで進んでいるんでしょうか? 最後に少し話題がずれますが電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノがありますがそれらが同じニュートリノの一種だと言われる所以は何なんでしょうか? 勿論、全部お答えいただかなくとも結構ですのでお願いします。
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ニュートリノといわれると黙っていられないまたまた登場u13です。 jimihennさん、ニュートリノの物理にたくさん勉強しておられるようですね。ニュートリノ屋の端くれとしてとってもありがたいです。 K2Kに関しては http://neutrino.kek.jp/index-j.html で「K2K実験 の最新結果」をクリック, 太陽ニュートリノに関してはちょっと古いですが http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/doc/sk/general/sol/solarNu.html に書き物があります。どちらも正確さを期すために一般向けとしてはわかりにくくなっていますがよろしければご覧ください。 ちなみに、もっと専門的には論文が出ていまして,それぞれ http://arXiv.org/abs/hep-ex/0103001 http://arXiv.org/abs/hep-ex/0103033 からとってきて読むことができます。 K2K実験は実験がようやく半分くらいまでこぎつけたところですが、ニュートリノ振動がある、つまりつくばから撃ったニュートリノが神岡では約半分になってしまっている,ということはまず間違いないという結果が出つつあります。最終結果が出るまではあと3年ほどお待ちください。でももう大勢は変わらないでしょう。 太陽ニュートリノに関しては古くからの塩素,ガリウム実験,スーパーカミオカンデ実験に加え,カナダのSNO実験というのも今年に入って結果を出し始め,彼らもやはり太陽ニュートリノ振動は電子ニュートリノ→ミュー・タウニュートリノ振動だという結果を支持する結果になっています。来年になると柏崎他の原発からのニュートリノを神岡で観測するカムランド実験も始まり,彼らはすぐに結果が出ると思うので来年中には太陽ニュートリノ問題は(答えが大混合角解だった場合には)決着がつくと思います。 >最後に少し話題がずれますが電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノがありますがそれらが同じニュートリノの一種だと言われる所以は何なんでしょうか? ご質問の真意をちょっと理解しきれていないのですが, 電子ニュートリノ,ミューニュートリノ,タウニュートリノすべて電荷をもたないこと、(ほとんど)質量をもたないこと、また物質との衝突断面積も衝突時に生成される荷電レプトン(電子,ミュー粒子,タウ粒子)の質量を差っ引くとほとんど同じであること,など3種とも同様に取り扱うことができています。ので、同種の粒子として扱うのがまっとうだと思います。 (的を射ていない回答だったらごめんなさい) ちなみに、電子ニュートリノ、ミューニュートリノに関しては何十年も前にそれぞれ実験的に検出されていたのですがタウニュートリノに関しては実際に検出されたのはつい最近のことです。が、タウ粒子が在る以上タウニュートリノが存在することは誰も疑っていませんでした。このことからも3種のニュートリノは同種の粒子だということが言えると思います。
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- chukanshi
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K2Kでのニュートリノ振動の実験ですが、新しい結果はどんどん出ています。 丸善の物理雑誌「パリティ」2001年11月号(最新号)の ニュートリノ振動は見つかったか 西川公一郎 という記事に、詳しいことが出ていますので、読んでみてください。
お礼
どうもありがとうございました。 URLのほう参考になりました。
お礼
毎度お世話になります。ありがとうございました。 実験結果の方はあと一歩というとこまで来てるんですね。 ということは今から2,3年の間にいろんな分野の物理学がかなり進歩する予感がしますね。 詳しいご回答ありがとうございました。