• ベストアンサー

統計力学と熱力学のちがいは?

統計力学と熱力学って どんな本を開いても(多少の違いはあれど)同じようなことが書かれていますが 何がちがうんでしょう? 中には「統計熱力学」としてまとめているものも多いです ついでに、お勧めの統計熱力学の本などございましたら 紹介してください 購入の際の参考にさせていただきます

  • frank
  • お礼率42% (249/587)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#4486
noname#4486
回答No.3

前の御二方が仰るように、 ・熱力学…マクロスコピックな系に対する現象論的な経験則 ・統計力学…力学から出発して定式化 統計力学は、様々な観測量同士の関係式である熱力学を、力学法則から基礎付けようと云う発想から生まれました。 ・熱力学は、 10^23 個程度の多粒子系を全体として捉え、そのマクロ量を対象にした関係式を展開しますが、 ・統計力学は、系を構成している 10^23 個の個々の粒子の運動から熱力学を再現することが目的であると言っても良いでしょう。 従って、 熱力学で扱う物理量は、 統計力学では、系の Hamiltonian (エネルギー演算子)から出発して、系の熱平衡状態における様々な物理量の期待値として計算します。 但し、統計力学は熱力学を完全には再現できず、逆に統計力学の正当性が熱力学に矛盾しないこととされています。 物理学の本ですが、私が好きな本を挙げます; 熱力学; 「新物理学シリーズ32. 熱力学 -現代的な視点から」 田崎晴明 培風館 「熱力学入門」 佐々真一 共立出版 統計力学; 「統計力学入門 -愚問からのアプローチ」 高橋康 講談社

frank
質問者

お礼

多くの本をご紹介くださいましてありがとうございました さらに演習書まで紹介していたいただけるとはうれしい限りです さっそく図書館で読みあさってきます

その他の回答 (3)

noname#4486
noname#4486
回答No.4

下の「回答」の補足です; だからと言って、統計力学の価値はいささかも下がりませんし、 物理学の現場では熱力学関係式は統計力学のコンテキストで使っています。 夏力学関係式だけで済む場合も有りますが。 熱力学を前提として統計力学を使っていると云うことで、 「熱統計力学」、「統計熱力学」などの名前も使われるんですね。 人によっては、統計力学は熱力学を完全に再現すると云う人もいますが、 その基礎方程式が一般の場合に量子力学から厳密に証明されていないので、非平衡系の統計力学の分野が活発に研究されています。 物理学の演習書を挙げておきます。ご参考にして頂ければ幸いです; 演習書; ・持っていると箔がつくバイブル的本; 「大学演習 熱学・統計力学」 久保亮五編 裳華房 ・解説が丁寧で標準的な演習書; 「基礎物理学選書18 熱学演習 -熱力学」 原島鮮 裳華房 「基礎物理学選書19 熱学演習 -統計力学」 市村浩 裳華房

noname#11476
noname#11476
回答No.2

懐かしい響きです。 さんざん統計力学を勉強していた頃を思い出します。 簡単に言うと、統計力学(統計熱力学も含む)は原子分子のミクロな性質から、マクロな原子分子が集団でいるときの特性を導き出す学問です。 それに対して熱力学ではあくまで全体としての性質しか扱いません。 たとえば、熱力学上の定積比熱Cvは熱力学ではそのまま与えられる量として使いますが、統計力学ではその数値がこの物質の場合幾つになるのかと言うことを原子、分子の性質から導き出します。 違いはそんなところです。統計力学は数多くの分野に応用されています。ので、どの分野について知りたい化によって望ましい本も変わると思います。 私が使っていたのは、「基礎と応用 統計力学」(森北出版 小暮陽三著)でした。 では。

frank
質問者

お礼

なるほど、確かに「統計力学」と「熱力学」の本を読み比べると、確かに話の進め方がそのようになっていました

  • ryumu
  • ベストアンサー率44% (65/145)
回答No.1

熱力学とは、経験的に得られた状態方程式を使って、物質の巨視的な性質を現象論的に記述する理論であり、統計力学は原子論的・微視的な物質の理論と巨視的な熱力学とを結びつける理論です。統計力学では、熱力学では扱えなかった熱平衡状態の性質を扱うことができます。 以上のことは、グライナー物理テキストシリーズ「熱力学・統計力学」W.グライナー他著(シュプリンガー・フェアラーク東京)に書いてあったのをまとめただけですが・・・

frank
質問者

お礼

ありがとうございました

関連するQ&A

  • 「熱力学」「統計力学」と「情報工学」

    大学の物理学担当の教授から 「熱力学、統計力学と情報工学」 というテーマのレポートの提出を求められました。 様々な資料を調べたのですが、熱力学や統計力学の考え方、理論が身近なコンピュータにどのように利用されているのかまったく分かりませんでした。 「情報工学」というキーワードも非常に漠然としていますが・・・。 熱力学、統計力学とコンピュータに接点はあるのでしょうか? 教えてください。お願いいたします。

  • 熱力学と統計学の違いについて

    熱力学と統計学の決定的な違いは、何なのでしょうか?

  • 流体力学と熱力学

    4大力学のうち、流体力学、熱力学を勉強したいのですが、素人でも理解しやすい本はありませんか?

  • 量子力学、熱力学の参考書について・・・

     量子力学または、熱力学の参考書でお勧めの物ありますか?大学院の受験の参考書として探しています。特に量子力学の参考書のお勧めを教えて頂ければ本当にありがたいです。それぞれ1冊程持っているのですが、以下に関する記述が少ない(特に量子力学)ので困ってます。  キーワードの羅列で申し訳ないのですが、    量子力学では、ハミルトン演算子、フェルミ準位、フェルミ分布関数、フェルミ気体、ハミルトニアン、ヘルムホルツ自由エネルギ、ボルツマン定数、1次元調和振動子、1次元井戸方ポテンシャルに関して...  熱力学では、サイクル系、ファンデルワールス状態式に関して... 問題集でも参考章でもいいのでよろしくお願いいたします。

  • 統計力学について

    いつもお世話になっております。 私、独学で統計力学を勉強しているのですが、初心者です。 突然ですが、統計力学の定式化には3つありますよね? 1、ミクロカノニカルアンサンブル 2、カノニカルアンサンブル 3、グランドカノニカルアンサンブル この3つの違いがいまいちわかりません。 どなたか簡単におしえてくれませんか?

  • キッテルの熱統計力学の簡単な本を探しています

    こんにちは(^^) 物理学科で熱統計力学の講義を受けている者です。 教科書はキッテルを使っているのですが、量子力学も習い始めたばかりで電子のスピンなどいきなり理解しにくい内容で困っています。 なるべく講義に沿った学習をしたいので、キッテルの路線からは外れたくないのですが、キッテルは特殊な構成らしく助けになる本が見当たりません。 キッテルの簡単な入門書やキッテルに即した参考書などをもしご存知でしたら紹介していただけないでしょうか。 よろしくお願いします。

  • 経済学における統計力学的手法の有無

    統計力学では、分子の運動を統計的に処理することで、熱力学の法則を導出していますが、経済学においても個人のレベルの挙動を統計的に処理することで、集団の挙動を説明しているような事例はあるでしょうか。 私は機械系のエンジニアで、経済学については素人なので、お手柔らかに教えていただれば幸いです。 m(_ _)m

  • やさしい統計力学の本

    理工系大学4年生程度向けの、わかりやすい統計力学の本を2-3冊教えて頂けませんでしょうか。数学ばかりが書いてある本でなくて、物理的な説明がしっかり書いてあって、各集合についての例題も書かれていて、あまり分厚くない本をお願いします。できればその本の特徴もお願いします。

  • 解析力学について教えて下さい。

    sanoriさんから回答を頂いたのですが、もう少し詳しく教えて下さい。まず今日、図書館で解析力学の本を借りてきました。(なっとくする解析力学、ゼロから学ぶ解析力学)ですが、中がヤバイほど難しくどこを覚えたら良いか全く分かりません。なので、解析力学の何を覚えたら良いか教えて下さい。 ついでに微分方程式・オイラーの公式・偏微分方程式・量子力学・素粒子論・特殊相対性理論および一般相対性理論・統計力学の覚えたら良い所や本を教えて下さい。(全て天文学に必要な事でお願いします。)

  • 熱力学の勉強について

    大学3年農学部生です。必要性を感じ始めて熱力学の分野の勉強を始めようと思ってるんですが、独学にするにあたって物理初心者でも理解しやすく良い参考書を教えてください。 ちなみにまったく高校と大学1,2年時には物理をやったことがありません。 そして熱力学と力学とは違うんですか。熱力学を勉強するにあたって力学の勉強は必要なんでしょうか。