前半の回答に「日本は侵略した派」の回答が多いのでちょっと反論させてください。
まず、「清」という国について。
清は中国東北地方(満州)を地盤とする民族で現在の中国でいうところの漢民族ではありません。元々、万里の長城は北からの遊牧民の侵略を防ぐための国境だったことはご存じだと思います。清はこの「北の蛮族」であった満州族が漢民族の国「明」を征服して作った国です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E5%9B%BD#.E6.B8.85.E3.81.AE.E6.AD.B4.E5.8F.B2
次に、「なぜ日本の軍隊や移民が満州(中国ではありませんよ、念のため)にいるのか」を説明します。この地は元々の持ち主である清が北京条約によりロシアに対し、その権益を正式に認めた土地であり、日本は日露戦争に勝利し、ポーツマス条約(日露講話条約)に基づきロシアから譲渡(鉄道含む)され、清国政府も了承しました。そしてこの条約で鉄道保護のため1キロ当たり15名を超えない範囲で守備隊を置く権利が認められていました。ちなみにこれで計算すると最大規模は 14,419名です(もちろん日清条約でも承認)。これが関東軍の前身です。この後、日本の資本と移民が入植します(当時の朝鮮人含む)。
その後、満州の治安は極めて改善され、産業も活発になり、この土地を求めて中国から人が殺到します。いつの時代でも、人は治安が悪く、税金が高い土地には命令されても住みません。満州の人口は辛亥革命当時1,800万であったのが、満州事変の頃には3,000万に達したとの記録があります。
しかし、清が国としてぼろぼろになり、辛亥革命など経てから当時条約で認められていた日本人に対する商工業、農業に必要な土地の商祖権も中国国民党政府により「日本人に土地を商祖した者は売国奴として死刑に処する」との法律まで制定されました。さらにこうした法令が過去に遡ってまで適用されたため日本人の南満州における商祖権はまったく不可能になってしまいました。
また、中国は清朝の後継なのに「清朝がこれまで外国と結んでいた条約は無効である」と一方的に宣言し、外国に貸している土地や利権を回収する運動を始めました。これらは外交交渉ではなく一方的なものです。まさに現代中国に通ずる行動ですね。日本が不平等条約を幕府の後を継いだ明治政府が50年以上もの外交交渉や自国の成長により解消したやりかたと対象的です。
それら中国の身勝手な行動と、「満州鉄道に平行に走る鉄道は作らない」との日中間の条約に違反する平行線を敷設したこと、日本人に対する殺害事件など問題が多数発生するに及んだ結果、条例、法令を蹂躙し、日本人の生命財産を迫害し、満州住民を搾取してやまない中国側のやりたい放題に、そして現地の状況をわきまえない本国外務省の対支不干渉主義に自重を重ねてきた関東軍が在満日本人を守り抜くために起こしたのが満州事変です。つまり、中国こそ「宣戦布告のない戦争を日本に仕掛けた」国なんです。
なので、日本人が「居たこと」=「侵略したんだろう」というのは大いなる誤解です。
ちなみにこの時点でも、もうアメリカは中国に大量に援助を行い、実質的に「参戦」していました。もちろん「真珠湾」よりも前です。なんとアメリカの正規軍のパイロットを一度退職したことにし、戦闘機もセットで中国に貸し出し、中国大陸でアメリカ空軍と日本軍との戦闘が起こっています。何がリメンバーパールハーバーでしょうか。アメリカも「宣戦布告のない戦争を日本に仕掛けた」国です。
中国以外のアジアの国は植民地になっていましたから日本が戦争したのはその宗主国とです(植民地として搾取されている国に侵略する意味がありません)。その原因の多くも、インドシナ経由でアメリカや宗主国からの援助物資がどんどん中国に届くため、そのルートを遮断するためのものでした。(参戦国でないのに援助を行うのは国際法違反)
宗主国との戦争で各国の領土が戦場になりましたが、それを「侵略」と表現しているのは中国と朝鮮だけでしょう。
つまり、この二国の声が日本のマスコミの拡声器により通常より大きく聞こえているだけなのです。
一方的に「侵略」と言われる筋合いはありません。
また、「侵略」とは現在でもきちんと定義されている言葉ではありません。
例えば当時の宗主国で「植民地に他国の軍隊が入ったら侵略として反撃する」としましたが、そもそも植民地の獲得はその国にとって侵略であり、宗主国だけ許されるものではありませんので、結局、自国が「これから侵略する」と言わなければ(普通、あり得ないですね。)侵略ではないことになってしまったのです。
日本だけです。自国の行動に対し「侵略だ」と言ってるのは。
特に細川前首相が「先の大戦は侵略戦争だったと考えている」と発言したことから各国が勢いづいたのです。侵略だと認めると、当然その後に賠償が控えているからです。
歴史と国際政治の重さを考えて発言していただきたいものです。
お礼
有難うございました。大変 勉強になりました。 立場によって 解釈が違うのですね。やはり、皆さん自国の都合のいい様に解釈するのですね。でも、中国と韓国の解釈には納得できないですね。