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画家としてやっていくための経歴(公募展・コンクール・学歴)について

noname#107878の回答

noname#107878
noname#107878
回答No.2

 たしかに一応の美大に学び、高名な画家の指導を受け、日展や二科展で入賞し.....、あるいは、過去にはフランスあたりの高名な画家に師事......なんて経歴を持つ方の場合は、その経歴ゆえに作品の売れ行きも知名度も上がりやすい(やすかった)とは言えるかもしれません。  ひょっとしたら、「白い巨塔」じゃないけれど、師事した高名で有力な師匠の推薦やお墨付きといったことも、その活動と実績の背後に存在するのかもしれませんしね。  その一方で、山下 清画伯のように、十分な基礎教育を受けたとは言えないけれど、式場隆三郎先生という精神科医でありまた画家でもある方に見出された天才的な画家もいますし、さんまさんの付き人だったジミー大西君、彼の絵などはなんともいえない迫力があるし、わが国でよりむしろアメリカで高く評価されている、こんな天才画家たちもいるわけです。  また、実際に知っていることとして、祖父がパトロンというか多少の援助をしてさし上げていた高校教師の方などは教鞭を取るかたわら熱心に制作に勤しまれ、日展などに応募しては落選の繰り返し、しかし今日ではこの界の重鎮と評されるまでにおなりになっています。  また、チャーチル会などといった団体に所属して評価と知名度を高めたという方もいらっしゃいます。  つまり、今では高名な画家の先生方もその経歴の面ではいろいろといったところのようです。  さて、わたしも絵を描き小説も書きますので、余計な意見を。  小説って、とにかく少なくとも一冊の三分のニぐらいは読者をフラストレーション(欲求不満)の境地に追い込んでおく......というのがコツのように思います。そうすることで、読者は、このまま読み進んでいれば、いつかは主人公とともに成功の美酒に酔い、喜びと安堵を覚えられると予測し期待するもの。  逆に最初から万事順調、順風万帆といった書き進め方をしますと、読者としてはその先に必ず破綻と悲劇が待ち受けている......と、どうしても予測してしまいがちなものです。  読み進めた結果、そのどちらでもなかった場合の読者の落胆と失望は如何ばかばかりか.......ということになりやすいものですから、よほどの奇想天外な結末が待っていなくてはブーイングの嵐ということにもなりかねません。  それと、本来虚構である小説に現実性と厚みを沿えて「もっともらしさ」を演出することもかなり大切な要素ですが、これが大変。。。  主人公が活躍する舞台の写実的な描写、また、実際にあった事件や流行などの描写を織り交ぜることでその時代を描写すること、あるいは主人公やバイプレイヤーたちの成長過程、学歴、経歴、生活環境、家族関係、交友関係、性癖、言葉使い等々、これらをつぶさに取材して文章に上手くちりばめて行く......。  これがとても面白い作業なんですが、その取材に要する手間と経費はもう。。。わたしなどはただ一行ほどの描写のためにわざわざ取材先のドイツからひと晩だけロンドンに移動したことすらありました。  さらに、絵がテーマとあれば、名画をはじめ、いろいろな作品とその特徴、あるいは画家の苦労や隠れたエピソードなども知っていて、たとえば主人公にセリフとして語らせることも必要ではないでしょうか。  外国の作家が書いたミステリーなどには絵をテーマにしたものが多いものです。これらもまた、ぜひ一度お読みになっては......と思います。がんばって見事な描写の作品をお書き上げになりますよう、陰ながら応援いたしております。

a2000
質問者

お礼

沢山お書きいただき、ありがとうございました。 しかし、やはり「日展」は権威(ヘンな意味ではないです)なのですね? すみません、それすらもよくわかっていないのです。 ネットで調べてみても、個々の~会というのはヒットするものの、それが全体としてどこに位置づけられ世間的にはどのように評価されているのかがよくわからず、画家さんの経歴を見てもズラリと出展記録のようなものが沢山並んでいて、それがどれくらいすごいことなのか今ひとつ理解できないのです。 おそらく、ランク付けということではなくて、その人の創作の方向性を示す手がかりという意味なのかな、とは感じていますが。 他の分野でなら「ハーバード卒=おっ秀才?」くらいのノリでいけるところが、そうはならないのがアートの世界だとはわかってはいるのですが。 あくまで基本的な知識としていろんな経歴のバリエーションの具体例を教えていただけたらと思いまして・・・。 >三分のニぐらいは読者をフラストレーション(欲求不満)の境地に追い込んでおく そうですよね!! 最近やっとそれに気づきました!(^^;) 書いているうちははやく物語を先に進めたくてつい手の内を全部出してしまいがちなのですが・・・せっかちはいけないですよね、気をつけます。 ちなみに、言い訳するわけではないのですが、この登場人物の場合、仕事は順風万帆なれど精神的には非常に不安定で心の内には深い闇を・・・という設定で、私の稚拙な表現力に少しでもリアリティを出したくて経歴設定にアドバイスをいただけたらとここに質問してみた次第です。(しかしこうして文章にしてみるとなんと陳腐な・・・ハズカシイ。語彙力の欠如が。) それにしても、janvierさんの文章は本当に説得力がありますね!読んでいてぐんぐん引き込まれてしまいました。流石。 私も自分のつくった世界にもっともっと「らしさ」が出せるように研鑽を積んでゆきたいと思います。 外国のミステリーはちょっと苦手で、近代純文系ばかり読んでいたのですが、今度トライしてみますね。 とても参考になりました、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

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