- ベストアンサー
発振回路の『正弦波』出力について
Umadaの回答
高調波とフーリエ級数について学習されると、nobuchomさんの疑問はおのずと解けるものと思います。 まず高調波ですが、周波数fの振動(正弦波)に対し、周波数2f、3f、4f・・・の振動(これまた正弦波)を高調波と呼びます。周波数が整数倍でないものは高調波と呼びません。 正弦波以外でも、周期が1/fである振動は全て基本波(周波数fの正弦波)と高調波の重ね合わせで表現できます。 例えばパルス波は sin(2πft)+1/3・sin(6πft)+1/5・sin(10πft)+・・・+1/(2n+1)・sin((2n+1)πft)・・・ なる無限級数で表されます(フーリエ級数)。 第1項のみ取れば正弦波になります。第2項目以降はすべて高調波です。 世の中の振動・発振には完璧な正弦波というものはなく、パルス波に限らず必ず僅かの高調波を含んでいます。 ymmasayanさんの回答にもありますように移相器あるいは同調回路を通して帰還すると、基本波の成分のみが高調波の成分よりはるかに強く出てきます。仮に発振回路に最初にパルス波を放り込んだところで、高調波成分はすぐに減衰してしまい基本波だけが生き残るのです。 なお基本波しか帰還しなくても増幅回路の非線形性により高調波は自然と出力に現れます。増幅器の非線形性を強めにして故意に高調波を発生させ、それを同調回路でよりわけて取り出す「オーバートーン」という方法もよく使われています。(この場合も、帰還させるのは基本波のみです)
関連するQ&A
- 発振回路の振る舞い
発振回路についてその振る舞いの質問です。 文献によると、CRを使用した位相型発振回路では特に入力信号は必要とせず、電源をONにしたときのノイズが元になり、どんどん増幅し、トランジスタが飽和した段階で増幅が頭打ちとなり、発振の状態が続くとあります。また、そのときの出力波形は綺麗な正弦波となってます。 そこでハテナ?ですが、発振の元になるノイズは振幅もまちまち、周波数もまちまちのぐちゃぐちゃで汚い信号と思います。正弦波のノイズは想像できません。しかし、この汚いと思っているノイズがもとに増幅・発振して綺麗な正弦波が出力されます。通常、増幅は入力の比例した相似形の出力信号が現れるものと思っているので、ハテナ?となります。考え方をご教示ください。 また、文献によると、オペアンプを使用した無安定マルチバイブレータによる発振は、方形波が出力されています。先のCRを使用した位相型発振回路では正弦波出力なので、なぜ違いが出てくるのでしょうか。考察するに、無安定マルチバイブレータで使用するオペアンプは内部に2つのトランジスタがあり、お互いにON/OFFを交互に繰り返し、そのたびにトランジスタのスイッチング作用が現れるため、出力は方形波ということなのでしょうか?たしか、スイッチング作用はトランジスタのベース電流をゼロにしたり、飽和させたりしてON/OFFさせ、そのため出力が方形波になると解釈しています。 あっているでしょうか。 以上2点に関し、ご教示願います。
- ベストアンサー
- 電子部品・基板部品
- 正弦波発振回路
超音波振動する物を作ろうと思っています。 振動子は安いランジュバン振動子(http://www.rakuten.co.jp/us-dolphin/447365/447367/#402208等)を購入し、発振回路は自作する予定です。 そこで問題となるのは発振回路なのですが、ウィーンブリッジ正弦波発振回路(http://www.interq.or.jp/japan/se-inoue/ckt18.htm)でよろしいのでしょうか? もしこの発振回路で良い場合、ランジュバン振動子の仕様が例えば 周波数 40kHz 入力電圧 1.0Vrms インピーダンス 35オーム以下 静電容 3300pF 最大許容入力電力 50W だったとした場合、どのような点に注意して回路を組む必要がありますでしょうか?(なんとなく思うのは回路の周波数と振動子の周波数を合わせるのかなぁということぐらいです・・・) 電子工作に詳しい方、どうかよろしくお願いします。 また、回路についてよりよいものがありましたらお教えください。
- ベストアンサー
- 科学
- RC位相シフト型発振回路
RC位相シフト型発振回路の段数と発振周波数、発振に必要な増幅度について、3段から16段まで(積分型、微分型とも)計算しました。この様なことを論じた論文、あるいは書籍をご存知であれば情報提供を願います。
- 締切済み
- 電気・電子工学
- 発振回路について
コルピッツ発振回路(トランジスタのところに演算増幅器を使用)においていくつか実験をしました。 (1)この回路を発振状態にしたとき、発振周波数は10[kHz]になり、理論値とほぼ一致しました。また、この回路の正帰還を切り離し、周波数特性を調べたところ、7.4[kHz]で共振しました。教授の話によると、発振周波数と共振周波数はほぼ一致するはずとのことですが、2.6[kHz]もずれてしまっているので、測定誤差や、また浮遊容量などの影響よりも大きな要因があると思うのですが、それがどのようなものか分かりませんでした。 (2)コルピッツ発振回路において、発振していない状態のとき、演算増幅器の利得を変ていくと、演算増幅器の増幅度が5.4[kHz]のとき発振しました。また、発振しているとき、演算増幅器の利得を変ていくと、演算増幅器の増幅度が1.5[kHz]になったとき発振をしなくなりました。見事にヒステリシスになりました。ここで書籍などを調べた結果、ループ利得がこのヒステリシスに影響を与えているようなことを書いていましたが、具体的なことは分かりませんでした。 この二点が分からなくて困っています。どなたかご教授ください。お願いします。
- ベストアンサー
- 物理学
- 三角波発振回路及び正弦波発振回路について
三角波発振回路及びウィーンブリッジを用いた正弦波発振回路の周波数の算出式の導出方法がわからなくて困っています。こちらのサイト(http://www.hobby-elec.org/menu.htm)で算出式はわかったんですが、あいにく図書館もしまっており、手元に資料がないため、導出方法がさっぱりわかりません。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 物理学
- 発振回路の出力波形について
発振回路の出力波形と言うのは正弦波やら三角波、方形波などいろいろありますが、これは回路形式によって決まるという認識でよいのでしょうか。例えば、共振器がLCならばどんな回路でも正弦波が出力されるとかハートレー型では正弦波になるなどです。 そして、各発振回路の説明を見ても出力波形についてはあまり論じられていないように思います。これはなぜでしょうか。あまり出力の波形そのものには興味がないのか、それとも回路形式は同じでも使い方が違うと出力波形が異なる(?)ということでしょうか。
- 締切済み
- 科学
- 3MHzの発振器を探しています/矩形波を正弦波に
FM変調で信号伝送を行おうと思ってます。切実に悩んでます! 直流電圧(入力信号)1~4Vの入力で周波数を変化させて正弦波を出力できるVCO回路を探しています。 発振周波数は3MHz付近で入力信号に応じて変わってほしいです。 当初、VCOのICを利用しようと考えたのですが、どのICも矩形波出力でしたのであきらめていました。 そこでバリキャップダイオードを使ってクラップ(コルピッツ)発振回路を組もうと思っていたのですが、LC発振は外部の影響ですぐに発振が止まったり不安定になるということを聞きました・・。 ですので、やはりICで出ているVCOを利用した方がよいのではないかと思い始めています。 外部に接続したコンデンサによって矩形パルスの周波数を調節できるパルスICが存在するようなので、その矩形波をなんとか正弦波に変換したいのです。(コンデンサはバリキャップダイオードに置換して電圧制御させる) そこで以下の方法のいずれかで実現できないでしょうか?? ・矩形波入力に同期して正弦波を出力してくれるICは存在しますでしょうか? ・矩形波から基本波を出すとして、フィルタ回路が考えられますが、今回はFM変調に用いますから、矩形波は3MHz付近で上下に変動するわけです。変動幅のある矩形波をすべてきれいな正弦波にフィルタすることは可能なんでしょうか? あるいは・・ もしかしたらそんな苦労せずとも、3MHz付近で電圧制御できる正弦発振ICは存在するのでしょうか? 長くなって申し訳ないですが、どうか知恵ください。よろしくお願いします!m(__)m
- 締切済み
- 科学
補足
えっと、皆さんの意見から自分なりに考えた事をまとめてみました ・雑音が発生して、色んなの周波数の波が出る。 ・位相器を通る際に「位相器の周波数条件を満たした」「基本波」のみが無事位相器を通り抜ける事ができて増幅される。「周波数条件を満たしてない」波は殺され、「高調波」は思い切り振幅を減らされる(弱められてしまう) ・結果「周波数条件を満たした基本波のみ」が出力されているように「見える」が、実際には高調波も微量に含んでいる。 ・高調波には基本波を打ち消すほどの振幅を持たないのでオシロで観測すると、あたかも基本波のみが取り出せているように「見える」 こんな感じでしょうか……。 フーリエやラプラスは知識があったんですが、こういう所でフーリエが出てくるんですか……。あのオーディオのグニャグニャしたレベルバーくらいの知識しかありませんでした……(笑)。もっと色々学ばないと!