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相互会社って…?
生保に見られる『相互会社』という組織が良く判りません。 簡単に言えば、どういう組織なのですか? また株式会社との違いは? よろしくお願いします。
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- greenhouse
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【最大の違い:運営が容易(^^;;】 株式会社と相互会社の組織上の大きな違いは、既にご回答にあるとおり、株式・株主が存在せず保険契約者一人一人が社員として会社を支えていることです。相互会社のしくみの具体例については各社のサイトに掲載されていますのでご紹介します。 「日本生命」 http://www.nissay.co.jp/info/guide/9g_sikum.htm 「第一生命」 http://www.dai-ichi-life.co.jp/gyseki98/07keiei/kei5.htm ところが、近年の不況により相次いで生保が倒産するなど相互会社の脆弱さが露呈しています。大きな問題点は、 ・増資による財務強化ができない ・統合などが容易ではない ですが、その他にも、 ・有価証券報告書や株主総会向けの計算書類は作成されないし公開されない(そもそもないので) ・さらに、社員(被保険者)向けの営業報告書は出されるけれど請求しないと送ってこない などが指摘されています。 「それならさっさと株式会社に転換すれば」という感じですが、すべての保険契約者に株式が割り当てられる仕組みのため、大手生命保険会社では一千万人を超える株主が誕生し、株主総会の運営などを考えると障害が多いのです。政府の法改正などの後押しにも関わらず、転換は遅々として進んでいません。 http://www.yomiuri.co.jp/money/genre/d3_990601-8.html したがって、株式会社と相互会社の大きな違いについては、こういう言い方もできるのではないでしょうか。 「株式会社より相互会社の方が運営がラク」と。(^^;; 保険が相互扶助の制度であり公共性の強い事業であるため、政府が保護しすぎちゃった。相互会社のまま大きくなってしまった日本の生保は、だから、近年の不況には耐えられなかったんですね。 ま、生き残りのために、従来は借り入れでしか調達が難しかった、株式会社の資本金にあたる基金を債権を証券化することで増やす、という裏技なんかも今年になって試みられているようです。やっぱり、人間、一度楽な体制に慣れてしまうと、なかなか厳しい方へは行かないようで... http://www.yomiuri.co.jp/money/genre/20000620os31.htm ご理解の一助となれば幸いです。--a_a
- yosikun
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相互会社は、保険が相互扶助の制度であることから、保険業法で保険会社に限って認められたものです。 相互会社の場合、株主は存在しません。保険契約者(保険料を支払い、保険契約の権利を持っている人)の一人ひとりが社員となります。この点が、株式会社と大きく違います。 株式会社の場合には、株主総会が最高議決機関となりますが、相互会社の場合には、社員総代会が株主総会に相当するものになります。 社員総代会は、社員(保険契約の契約者)の代表で構成されます。具体的には、決算報告や剰余金の処分、役員選任などが決議されます。 とここまでが、教科書的な説明です。何だかわかったようなわからないような・・・というところだと思います。 でも、それが本当のところでしょう。相互会社制度は、一般には理解しにくいものと思います。また、最近では、株式がないため、増資による財務強化ができない、株式会社のように、統合などが容易ではない、社員総代の選出方法に対する批判など、様々な問題が指摘されているのも事実です。