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ペイオフ解禁について

FM-8の回答

  • FM-8
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回答No.3

みなさんご回答のとおりなんですが,蛇足です. 銀行には「自己資本比率」というのがあって, これは,貸しているお金の総額(分母)に対する,銀行独自の資産(分子)の比率です. 銀行は,預金者からお金を集めて,それを他人に融資 して,もうけているわけです. よく考えれば,うまい商売ですよね. つまり,元手が全然なくても,預金者からお金を集めれば,他人のお金でもうけられるのです. でも,1929年に世界恐慌というのがあって,金融不安がありました.このとき,預金者が「この銀行は危ない」というので,一斉に預金をおろしました. こういうのを「とりつけ騒ぎ」と言います. 銀行は,自己資本比率が小さいと,たとえ経営が健全だったとしても,預金者がお金を一斉に引き出すと つぶれてしまうのです. だから,大きな商売をする銀行は,つぶれにくくするために,「自己資本比率」という預金以外の資産の割合を多くしなければなりません.国際的な基準は,8%です. 銀行は,自己資本を除けば,「預金」がほとんどの原資です.どんな銀行でも,預金者にそっぽを向かれたら, 一発でつぶれます. そんなに,弱い存在のくせに,中小企業に貸すときは 態度がデカイからしゃくにさわります. 今の低金利で,そうならないのは,外国から見ると 奇異な現象でしょうね.こんなに利率がひくいのに, なんで預けてるの?という. ところで. 「とりつけ騒ぎ」を防ぐには,どうすれば良いのでしょうか.簡単です. 「銀行がつぶれても,預金は保護されますよ」と言えば良いのです.これが「預金保護」です. そうすれば,預金者は一斉に預金を引き出すことはしません.世界恐慌の経験から作られた制度なのです. つまりは,「預金保護」というのは,預金者を保護する制度はなく,元々は,危ない銀行を保護する仕組みなのですよ. 結局ですね. 「ペイオフ解禁」というのは,「なにか危ないぞ」と なったときには,預金者が預金を一斉におろしにかかる 時代が再び訪れるというこです. だから,預金者だけでなく,銀行にとっても大変厳しい時代に入ってきたと言うことです. 銀行員の給料は高すぎます. でも,「ペイオフ解禁」後は,そうは行かなくなるでしょう.

contigomivida
質問者

お礼

今回、ペイオフ解禁って何なのかをわかろうとして いろいろ調べながら、実は銀行って何をしているのか 自分がよく知らないことに気づきました。 そんな私なので、とっても参考になる蛇足で感謝しております。(^-^) 預金保護が預金者のためではなく、銀行のためとは 目からウロコという感じです。 いろいろな意味で特別視・特別扱いされてきた業種なのですね。 「とりつけ騒ぎ」といえば映画メリー・ポピンズを思い出します。 ペイオフ解禁後は、危機感が広まれば あのような事態になりうるわけなんですね。 具体的に想像しやすかったです。 ご回答どうもありがとうございました。

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