今日の愛の流刊地について疑問が・・・

質問

日経新聞で連載されている渡辺涼一作「愛の流刊地」の今日(3/17(水))の分について、一ヶ所疑問があります。

作家である主人公は夫と子を持つ女性と不倫しています。しばらくその女性と会っていないところに、女性の親しい友人と会いました。そこでの会話の一部とそれに対する主人公の感慨の引用です。
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友人「でも、ときどき彼女と二人で先生の話をするけど、そんなときの冬香さんの目がきらきら輝いて、間もなく最新刊がでるはずなんだけど、なんて教えてくれるわ」

これから書くつもりだ、といっただけなのに、冬香はそんなことまでいって、自分をカバーしてくれているのか。
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最後の「そんなことまでいって、自分をカバーしてくれているのか」という部分が理解できません。
恐らくこの部分は、自分が以前漏らした何気ない一言でさえ、愛人の女性がきちんと記憶してくれていることをうれしく思ったという意味だと思うのですが、そうだとしたら「カバー」という表現に違和感があります。うまく文字にできないのですが、「そんなことまでいって、自分をカバーしてくれているのか」というのは、流れが悪いというか、とにかくすんなりとのどをとおらないのです。
自分でも違和感の正体が分からず気になって仕方ありません。どなたか助けて下さい。お願いします。

回答No.1

jaizo · ベストアンサー

それは私もなんだかひっかかった部分ですが、こういうことではないでしょうか？
菊治は、苦し紛れのように冬香に「これから書くつもり」とだけ言い、冬香はそれを信じて祥子に、おそらく無意識的に、[それならばきっと「間もなく最新刊が出る」だろう]と思ったため言ってしまったのではないでしょうか？菊治がその発言を、カバーしてくれていると思うには、冬香が菊治がスランプに陥っていることを知っていなければならないわけであって、それはおそらく有り得ないと思われ、これは菊治の冬香への過大評価、もしくは愛する者が自分に対して、なんでもいいから気を使ってくれている、と思うための無理やりなこじつけなんだと、菊治の性格の上から、私は解釈しました。

お礼

よくそこまで行間を読めますね。すごいです。
そういうことなら理解できます。
ありがとうございました。