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恐竜と哺乳類の違い

大隕石が地球に激突して恐竜は滅びたそうですが,どうして哺乳類は生延びられたのですか。それほど環境条件が違ったわけではないと思うのですが・・・

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  • ruehas
  • ベストアンサー率68% (816/1194)
回答No.4

こんにちは。 6500万年前の環境の変化は地球規模の大変急激なものでした。ですから、これによって絶滅したのは恐竜だけではありません。恐竜絶滅は確かにセンセーショナルな事件ですが、たまたまその時代に繁栄していたのが恐竜だったというだけの話で、これも一種の「生物大量絶滅」と考えなければなりません。そして、この環境の変化に耐え、尚且つ、生物全体の衰退を逆手に取って適応放散したのが哺乳動物でした。 6500万年前の大量絶滅は巨大隕石による惑星衝突であったという証拠が幾つも確かめられていますよね。この絶滅の原因は「一次被害」と「二次被害」分けられます。 隕石の衝突は全面核戦争なみの大爆発によって大規模な地殻変動と巨大津波を引き起こしました。この直接の災害を免れる生物はいません。 次ぎに、大気中に巻き上げられた粉塵や水蒸気によって地球規模の日照不足と寒冷化が起きます。寒冷化と共に、蒸発した水蒸気が酸化粉塵をたっぷりと含んだ酸性雨となって世界中に降り注ぎ、植物層に大打撃を与えます。つまり二次被害とは、食物連鎖に於ける圧倒的な食料不足だったということになります。 寒冷化そのものは、衝突の1ヶ月から1年までの短い期間で終り、その後は強烈な温室効果によって温暖化に転じるのですが、その後日照不足が何年続くのか、植物復興が何10年先になるのかは分りません。このような温暖化は陸海と問わず、地球環境を激変させます。 哺乳動物がこのような危機を乗り越えることができたのは、やはり、体毛を持っていたために寒冷化に強かったことと、身体が小さかったために食料不足という致命的な要因を掻い潜ることが許されたということだと思います。 また、哺乳動物は恐竜と比べるならば体重との脳容量比が圧倒的に高く賢かった、胎生であるために、過酷な環境でも子供を育てることができたなどが原因として挙げられます。そして、当時、哺乳動物はほとんど夜行性でした。彼らは暗闇の中でも感覚を研ぎ澄ませ、餌を見付けたり、危険を回避したりすることが得意であったために、この暗黒の時代を生延びることができたのではないでしょうか。 恐竜は体毛を持っていませんでしたし、体温を維持するためには大量の食料が必要ですので、寒冷化には真っ先に弱かったはずです。では、小型の恐竜も全てそうかとなれば何とも言えませんが、これも生物大量絶滅に於ける主役交代というシナリオです。生き残った恐竜たちは、過酷な環境の中で異種間生存競争に敗れ、適応放散した哺乳動物や他の生物に生態的地位を奪われてしまい、恐竜としての子孫を残すことができなかったということになると思います。 つい今朝の新聞なんですが、6600~6800万年前、つまり、惑星衝突よりも前の地層から、現在のカモの仲間の化石が発見されたという記事が載っていました。 鳥類は二足歩行していた肉食恐竜の仲間から進化したと考えられていますが、これによりますと、その祖先は白亜紀には既に恐竜から分岐しており、惑星衝突を生延びた恐竜が、その後の環境に適応したために産まれたものではないということになります。つまり、恐竜の仲間でありながら、鳥類の祖先は羽毛を持っていたために淘汰を免れたのではないかという考え方もできるようになります。面白いですね。

kaitaradou
質問者

お礼

ご丁寧な解説をありがとうございました。恐竜が支配的であった時代に鳥類は少数派として生活していたのでしょうか。人類の中にも鳥(超?)人類が既にどこかに出現しているのかもしれないと思いました。

その他の回答 (3)

回答No.3

恐竜は滅びていません。旧来恐竜はは虫類で、鳥類は鳥類、分類学の言葉で言うと「綱」というレベルで分かれるものとされてきましたが、最近の研究は鳥類は恐竜のなかの1グループにすぎないと推定しています。 そもそも恐竜が変温動物であったという考えも今では多くの支持を集めていません。あるいは羽毛により、あるいは体を巨大化させることにより、彼らは恒温性を獲得していたと考えられています。肉食恐竜と草食恐竜の化石の発見される比も、恐竜が恒温動物であったことを指示しています。 隕石説には異論もあるようですが、いずれにせよ環境が激変する時代においては、巨大な体を長時間維持する戦略より、短期間でたくさんの子孫を残す戦略の方が有利になります。ですから、巨大生物は陸上からも海中からも姿を消したのです。

kaitaradou
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。鳥は手を永久に失ってしっまったから人間のようにはなれないと思いますが、小さい恐竜というのは生延びられなかったのでしょうか?が,

  • ropez
  • ベストアンサー率17% (19/109)
回答No.2

 一般的によく言われているのは、 隕石が落ちた時に舞い上がった塵で太陽がかくれたことで気温が急激に低下し、 ・恐竜は爬虫類(変温動物)なので、気温の極端な低下に耐えられなかった。 ・哺乳類は、恒温動物なので、気温の極端な低下にある程度耐えられた。なおかつ、当時は小さい種類がほとんどだったので、巨大な恐竜に比べ、エサに困らなかった。 という説です。  でも、最近では恐竜は鳥類だったっていう説もあって、つい最近では、恐竜のいた時代に、結構デカい(熊ぐらい)哺乳類がいたこともわかり、ニュースになりました。  本当のところはどうなんでしょうね

kaitaradou
質問者

お礼

どうもありがとうございました。小型の恐竜というのは鳥だったのでしょうか。

  • kuma56
  • ベストアンサー率31% (1423/4528)
回答No.1

考えられるとすれば、変温動物と恒温動物の違い。 外気が下がっても、機敏に動けるほうがより生き残りやすい。 さらに当時の哺乳類は体が小さかった。 大きな体の恐竜は、それを維持するエネルギーも大きいので、多くの食物が必要になるが、体が小さければ少ない食物で生き延びられる。

kaitaradou
質問者

お礼

さっそくご回答ありがとうございました。

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