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恐竜と哺乳類の大きさが逆転したのはなぜでしょうか?

古生代では爬虫類より哺乳類の方が体が大きく、優勢だったと言われていますが、中生代では爬虫類特に恐竜が大きくなり、哺乳類はネズミ程度の大きさで、その影に怯えて生きていたと言われています。なぜこの様な逆転が起こったのでしょうか? 一面的に見れば、中生代は炭酸ガス濃度が今より高く暖かかったので植物の成長には適しており、植物食恐竜は栄養価の点を含め大量に食べる必要があり、大きな体になった。それで肉食恐竜も体を大きくした。と言われています。さて、その時哺乳類はどうして大きくなれなかったのでしょうか? よろしくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • kagakusuki
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回答No.3

 哺乳類が誕生したのは中生代三畳紀で、2億2,500万年前に生息していた最古の哺乳類と言われるアデロバシレウスが体長10~15cm、2億1000万年前のエオゾストロドンが頭胴長8~9cmと、トガリネズミ程の大きさだったのに対して、 恐竜が誕生したのも大差のない時期で、約2億2,800万年前に生息していた最古の恐竜と言われているエオラプトルが体長約1m、2億3100万年~2億2500万年前のスタウリコサウルスが体長約2.1m、2億3000万年前~2億2000万年前のヘレラサウルスが体長約3m、中には2億2000万年前~2億900万年前のゴジラサウルス(ゴジラ「ザ」ウルスではない)の様に、体長が5.5m以上になるものもいました。 【参考URL】  哺乳類 - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%BA%E4%B9%B3%E9%A1%9E  アデロバシレウス - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%87%E3%83%AD%E3%83%90%E3%82%B7%E3%83%AC%E3%82%A6%E3%82%B9  エオゾストロドン - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AA%E3%82%BE%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%89%E3%83%B3  エオラプトル - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%AB  スタウリコサウルス - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B9  ヘレラサウルス - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B9  ゴジラサウルス - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B9  従って、哺乳類は最初から恐竜よりも身体が小さい生物であり、追い抜かれた事はありません。  古生代に生息していたのは哺乳類ではなく、昔は哺乳類型爬虫類とも呼ばれていた単弓類 です。  単弓類には、約2億4,750万年前の古生代ペルム紀後期に生息していたイノストランケビアの様に、全長約4.5mにもなる種もいましたが、ペルム紀末の大量絶滅により、キノドン類を残して絶滅しました。  ペルム紀末の大量絶滅が起きた際には、それまで約30%もあった空気中の酸素濃度が低下したため、恐竜の様に、後の鳥類と同様の、優れた呼吸器官を備えたものが、生き残りの際に有利だったとする仮説もある様です。  そのキノドン類も中生代の三畳紀末の大量絶滅により、キノドン類から進化した哺乳類を含む少数の系統を残して絶滅しました。 【参考URL】  単弓類 - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%BA%E4%B9%B3%E9%A1%9E%E5%9E%8B%E7%88%AC%E8%99%AB%E9%A1%9E  イノストランケビア - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%93%E3%82%A2  大量絶滅 - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%87%8F%E7%B5%B6%E6%BB%85  キノドン類 - Wikipedia   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%83%89%E3%83%B3%E9%A1%9E  QNo.6468633 鳥、昆虫、かにの呼吸について   http://okwave.jp/qa/q6468633.html  従って、単弓類が体の大きさで、後発の恐竜に追い抜かれたのは、2度に亘る大量絶滅で大型の種が絶滅し、生き残ったものが小型の種だけだったからだと思います。

kingfisher1
質問者

お礼

確かに古生代では"単弓類"とすべきでした。それにも拘わらず多くのデータを添えてのご説明有難うございました。さて、横隔膜より3倍も効率が良いと言われる「気嚢システム」を有する恐竜(100%ではないでしょう)が、低酸素(約10%)下では生存競争上有利だったことは容易に判るし、まして、その様な環境下では植物が繁茂していたろうから植物食恐竜、そしてそれを追う肉食恐竜の大型化なら納得できます。それでも主たる要素は「豊富な食料」ではなく「気嚢システム」と言うことなのか迷っていたのです。因みにアデロバシレウスは昆虫食ですから。ともかく大変参考になりました。深謝します。

その他の回答 (3)

  • manno1966
  • ベストアンサー率37% (1085/2875)
回答No.4

> その時哺乳類はどうして大きくなれなかったのでしょうか? これの理由として、テレビ等から得られた知識として、恐竜が「気嚢」と言う器官を持っていたからと説明されています。 > 中生代は炭酸ガス濃度が今より高く の為、肺しかもっていなかった哺乳類に比べ、肺と気嚢を持っていた恐竜の方が呼吸が有利で、その分活発な運動が可能で、直ぐに息切れをする哺乳類は捕食される方に回らざるを得なかったというものです。 現在は、恐竜の子孫である鳥類に気嚢は受け継がれ、その結果酸素濃度の薄いヒマラヤ山脈を越えていくような高高度の飛行も行う事が出来る、呼吸に有利な器官です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E5%9A%A2

kingfisher1
質問者

お礼

ご説明内容はよく分ります。大変有難うございました。ただ、why,why・・・と繰り返していくと判らなくなってしまったのです。今後ともよろしくお願いします。

回答No.2

No.1の回答に同感します それともう1つ大きな要因は、気候の変化です 気温が下がることで植物が小さくなります それにより、体の小さな生き物以外は生きていけなくなります。 これは、多量の食物を必要とする大型の肉食獣も生きていけなくなります。 爬虫類は、哺乳類とはことなり、気温の低下で体温調整ができないため、はじめに絶滅します このような食物連鎖も絡み現在の動物体型が出来上がりました

kingfisher1
質問者

お礼

早速のご回答有難うございました。でも一寸ポイントが違うように思いますが。

回答No.1

大きな個体は自然淘汰されたのではないでしょうか。 恐竜など巨大な肉食爬虫類が多く生息していた時代、 ネズミの様なご先祖様の中に、たまたま普通より大きい個体が現れた際に、 大きい個体は天敵に見つかりやすい&動きが鈍いデメリットとなり、子孫を残しにくかった。 →結果的に小さい個体だけが子孫を残し、大きい個体はあまり子孫を残せなかった。 恐竜など巨大な肉食爬虫類がなりを潜めると、 やっと大きく生まれた哺乳類の個体も生き残れるようになった。 →同種族間で大きい個体が優位に立ち、子孫を多く残す。 →このサイクルを繰り返し、サイズの大きい哺乳類が現れる。 といった具合ではないかと思います。

kingfisher1
質問者

お礼

早速のご回答有難うございました。でも一寸ポイントが違うように思いますが。

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