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武士の心得?
ずっと以前に武士が走ることができるのはお国の一大事か、親が危篤のときだけで、それ以外の理由で走ると切腹になったということを聞いたのを思い出したので、本当なのか確かめたくて検索してみたのですが、それらしい事が書いてあるのはいくつかあるのですが詳しく説明がなされてるものは見つかりませんでした。 そこでそのお決まり?は実際あったということを知っている方、そういう文献や詳しく説明しているサイトをご存じの方がおられたら教えていただきたく質問させていただきました。どなたかご存じの方がいらっしゃればご教授よろしく願います。
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武士は礼節をわきまえ落ち着き、悠々堂々としているのが良しとされていましたので「走る」といった「慌てている(あわただしい)」行為がミットモナイとされました。城内では「お上の元(おかみのもと=お殿様の城の中)でそのような姿を見せるとは何事か。品位が世間から問われる。つまりはお上の管理が問われるのだ。そうなれば切腹物(其処までいかなくても厳罰)だぞ。」と言われたそうです。城外でも一般の人たちに見られたりすると「何ぞお殿様に一大事が起きたのか?」と不安にさせて噂になっては市政にかかわるので厳罰物でした。また、当時日本人は同手同足(どうしゅどうそく)といって右足を出すとき右手を出して歩いていました。(刀を振り回すのに交互に出していては自分の足を切ってしまいます。古来の武術はこの歩法です)なのでのまま走るとバタバタとうるさく見苦しく「恥=死」の武士の世界ではあまり走ることは避けられていました。
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- bernadette
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武士の末裔です。十分な根拠とはいえませんが、ご参考までに思い当たることをいくつか。 刀をつけますと重いのでかなりアクセスが制限されます。何かの稽古ならともかく、正装の武士は、そもそも走るには適さないのではないかという気がします。 中堅以上の武士の家には付き人がいたので、付き人を使えばいい場面で本人が急ぐ必要はありませんね。遠方ならば馬を使いますから、こちらも走る必要はありません。 あとは威厳の問題ですね。詳細は知りませんが、礼節にうるさかったのは間違いありませんので、走ることはともかく、せわしない、おちつきのない態度がタブーだったのは十分にありえます。 切腹ということを聞いたことはありませんが、思い当たるだけでも、あまり武士本人が走る必要はないように思いますがいかがでしょう。
お礼
厳罰以前に、武士は走らないというのが普通の生活スタイルだったのですね。お教えいただきありがとうございます。
- aoarashi
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江戸時代は、急ぐことは、みっともないことで、急用の時だけ、馬を早く走らせたそうです。 (当時の日本人は、着物でしたので、走ることができなかったそうです。) 当時、日本にスポーツがなかったのも、急ぐことを争うという概念がなかったためだそうです。 「イギリス紳士の幕末」という本に、上記のことが少し書かれていました。
お礼
確かに現代でもあわてん坊な人ってあまり良く見られない傾向ですよね。 ご紹介くださった本も大変おもしろそうで興味があります。ありがとうございました。
ちょっと資料が足りないので思いつくままに。 老中が登城するときは行列はかなりの早足だったそうです。 これは早足で登城するとお城に何か一大事があったと、庶民が動揺するといけないので、普段も早足で登城し、早足が常の事で特別ではないと思わせる配慮とか。 普段から早足で登城すれば、緊急の時に駆けつけても 「いつもの事」で、悟られませんから。 武士もそれと同様に、悠然と歩けば周囲も安心しますが、走れば何事かと周囲が心配するので拙いということでしょうか。 因みに大名行列は経費節減のためかなりの速度で移動しますから、トイレ等で遅れれば走る武士もいたのではないかと想像します。 尚、昔の人間は現代の我々のような「走る」という動作は出来なかったようです。 巨人の桑田投手がトレーニングに取り入れたことで有名になりましたが、「ナンバ歩き」という歩き方をしており、武士の場合特に刀を差してますから、現代人のような腕を振ってかける事は出来ないと考えます。 また歩き方も武士や行商、女性など服装や刀などの装備で異なり、こうした歩き方は習慣ですから、変装しても見る人が見れば分かるとか。 http://www.eonet.ne.jp/~otagiri/new_page_61.htm
お礼
ご回答ありがとうございます。なるほど着物では確かに動きが制限されてしまいますよね、しかしノーマル登城で早足とは凄い気の使いようですよね。逆に本当に急を要するときはもっと早足になってはしなかったかと思ってしまいます。
お礼
なるほど、人心掌握の狙いもあっての理由だったのですね。やはり本当に厳しく取り決められていたのを知ってすっきりしました。 しかし悠々と左右の手足を同時に歩く姿を想像するとスターウォーズのロボットとダブってしまい、先人達の気を遣った行為も失礼ながら滑稽に思えてしまいます。 ご教授ありがとうございました。