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理学部化学科と薬学部総合薬学科両視点からの将来的なヴィジョン
現在、理系の高2生です。 薬学部と化学科との両方に進路の志望があるのですが、将来研究者としてどちらの学科が良いのでしょうか? 現在のところ、 化学(大阪大理学部化学科) 薬学(広島大医学部総合薬学科) の二つの進路を考えています。 先生達の話では、難関大の化学科から製薬の方に行くやつも多いという話も聞きましたが、現状況下では、資格を生かした薬学部卒からという方が就職については無難であるとも思いました。 世界企業武田薬品工業のリクルート情報を参考にすると、生物・化学系(除 薬系)大学院生・薬系大学院生と、どちらからも可能であるようです。 しかし、 一流大学の化学科への研究者の求人のほうが、そこら辺の薬学部と比べ、多いのではないかということです。 http://www.takeda.co.jp/jinji/03voice/index.html 資格は持っておけばとても役に立つかもしれないが、未だに企業の中には大学のランクというのが染みついるようです。 本当の意味で、研究者として世界に貢献して行くためにはどちらの進路へ舵を取ればよいでしょうか。 長文読んでくださってありがとうございます。
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質問者が選んだベストアンサー
本当に研究をしていきたいなら、理学部の方がいいですが、「世界に貢献」=「役に立つ研究」と考えておられるなら、薬学部の方がいいです。理学部の研究=すぐには役に立たない研究です(最近は変わってきていますが)。 一般的には、理学部の方が薬学部より求人が多いということはありません。ただ、旧帝大と他の大学を比べると、旧帝大の方が有利であることも否めません。 回答になってませんが、ご自分で決めるしかないので。
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- mogula
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大学の場合、学部学科で選ぶのではなく、自分のやりたいことをやっている先生がその学科にいるのか?が大事になってきます。 同じ理学部化学科でも大学によって、やれること学べることは微妙に変わってきます。 阪大化学・広大薬学と絞ってみても、化学・薬学の範囲は広く、どちらからでも進める分野と一方からしか進めない分野(進むのが難しい分野)があります。 また、化学・薬学分野の場合どうしても多くの場合実験系になるので(勿論理論系もありますが)、分析機器の有無がやれることに大きく左右します。 その意味では、阪大のほうがいいような気もします。 仮に、阪大としても化学を勉強するところは、理学部化学科のほかにも工学部応用化学科や基礎工学部化学応用科学科などあります。それぞれ異なるスタンスで化学に取り組み専門も若干異なってきます。昔は、化学研究者=理学博士でしたが、近年は必ずしもそうとは限りません。 純粋な真理・法則の追究をやりたいのなら理学部がお勧めですが、機能性の材料の合成や分子ナノテクノロジーなどに興味があるのなら工学部の化学も面白いですよ。
- clearbook
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高校生でここまで考えているのは立派です。 私は阪大の大学院前期博士課程(修士課程)を卒業しましたが、 やはり就職しやすい気がしました。 毎年、武田薬品工業に就職している人がいる研究室もあります。 ただそれは中にいないとわからない情報です。 悲しいことですが、 大学のHPには大学にとって、研究室にとって、 都合のいい情報しか掲載しないのです。 あなたがもし武田薬品工業やその他の一流企業に入りたいと思えば阪大の化学科に行けば確率は大きくなるでしょう。 ただ就職するまでには今から、最低でも5年、長くて10年先にもなります。 その間に考えが変わることが必ずあると思います。 事実、理系をやめて就職する人をかなり知っていますから。 広島大学の薬学部を卒業し、阪大の化学研究科大学院に進学することも可能ですし、その逆も可能だと思います。 研究者として世界に貢献するには、大学で研究を続けていくことです。 ただ給料がもらえるポストにつけるとは限りません。 まずは博士をとらなくてはいけません。 それにはたいてい9年かかります。 その後、運がよければ大学の研究者職員になれますが、 たいていは一年や数年契約の研究員となり その後、ようやく研究者として職員になれるというのが 多いようです。 その時も、あなたの言う一流大学に勤めることができるかどうかはわかりません。 大学で研究者として働きたい人は意外に多く、 企業に就職するよりも、狭き門となっています。 一流大学ならなおさらですよね。 腕が一流であっても希望の大学に職員として行けません。 超一流の人たちは別ですが。 希望の大学に行けるのは、大学入学、大学院修士課程入学、大学院博士入学の3回のみです。 今のうちに単純に行きたいところに行ってはどうでしょうか? 広島が好き、大阪が好き、校舎がきれい、設備が多い、 面白そうな授業があるなど、なんでもかまいません。 あとで軌道修正はできますから。 いやになれば大学を変わればいい、気に入ったらそのままいればいい。 薬学から化学、化学から薬学はそれほど苦もなく変われると思いますよ。 大学に入ってから決めた決断のほうが断然正しいです。
- stone_wash
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私の場合は、薬学、工学の化学、理学の化学とで悩みました。 最終的には工学の化学を選びました。 理由は、薬学は他に道がない上、現状はドラッグストアの店員が関の山。 理学の化学は、ちまちまと実験して、なんでもかんでも理詰めなので性格に合わない。 工学は結果が全て的な感があったので、決定。 ちなみに、志望校選びの時に、やりたかったこととは違う道に進んでいます。 今になって思えば薬学なんぞ受けなくて正解でした。 薬学は向かなかった時に、選択肢に退学がはいる可能性があります。 化学科など中にたくさんの道を抱えている学部は万が一安泰です。 自分の性格を吟味するなどした方がいいです。 少しの失敗でヘコムとか、ちまちまとやるのが苦手とか、逆に細かいのが得意とかね。 ちなみに、個人的な意見として、阪大の方がいいきがします。 理由は、阪大の方が装置がありそう。
- fumihisa
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広大医学研究科を卒業したのですが 武田への就職はかなり難しいです 平凡な人生を過ごすには薬剤師を採り普通に生活かな まあ色々な意見があると思いますよ
- takkochan
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No.2さんの回答は大部分もっともであり、このカテゴリーで多く見られる回答の種類です。このような回答を見て、もっともだと思える受験生は、かなり有能であり、ぜひともその線で考えて、間違いのない選択をして欲しいと思います。 私の回答は、そこまでは見定められないもっと一般的な受験生向けかと思います。例えば、大学のホームページを見て、教官の研究内容を見ても自分に合うかどうかわからないというレベルです。しかし、このような受験生が、実は大部分ではないかと思います。 例えば、色々なホームページを見て、自分が進むべきは、この先生の研究だと仮に思ったとします。その大学が、仮にあまり選択肢のない小さな大学の場合、入学後、もし自分の予想が外れたら、選択肢は少なくなります。 旧帝大の理学部化学科の場合、どの大学(北大から九大まで)にも優れた研究室はあり、高校生の選択眼でここしか駄目だとかここが一番などという見極めはできないのが普通と考えます(もちろん、自分なりに考えるのは良いのですよ)。 仮に外れても、選択肢がたくさんある大学は、失敗が少なく良い選択だと思います。 仮に阪大理学部化学科と広大総合薬学部からどちらかといわれれば、一般論としては、阪大をお勧めします。阪大に合格できるのであれば阪大の方が良いと思います。例えば、阪大出身者で広大の教官になった人を知っていますが、この逆になるのは容易ではありません(もちろん例外的にすごい業績をあげる人はおりますので不可能と言っているのではありません。現に阪大工学部出身で京大教授になった人もいます。あくまで確率の問題です)。 但し、広大に特に師事したい先生がおられるのであれば、この限りではありません。 なお、資格(ここでは、薬剤師のこと?)については、研究者になる場合にはほとんど関係ありません。薬剤師の資格が必要な業務につく人だけです。 私自身は、地方の理学部化学科の修士課程を出て、製薬会社に就職をしました。現在は、私大の教員をしています。
- TomStanton
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こんにちは。 まず最後の質問からお答えしましょう。 >本当の意味で、研究者として世界に貢献して行くためにはどちらの進路へ舵を取ればよいでしょうか。 教官を選んでください。 学科や研究科は関係ありません。もっとも評価されるのは本人の実力ですが、次に注目されるのは「誰の指導を受けたか」、すなわち指導教官です。 日本の企業は、人を採用する時にその人の実力を測るのがとても下手です。したがって指導教官が誰かと言うことが合否を大きく左右します。 >資格は持っておけばとても役に立つかもしれないが、未だに企業の中には大学のランクというのが染みついるようです。 はい、染み付いていますね。前述したように、日本の企業は人を評価するのが下手です。ですので大学名と言う安易な基準で人を選んでしまうのです。 ぶっちゃけた話、超一流大企業の社員を見てみると「何でこんな奴がこの会社にいるんだ?」と驚くほどの無能者がいます。親戚関係のコネもありません。よくよく話を聞いてみると、その無能者が卒業したのは某有名国立大学であり、研究室の指導教官は世界的に有名な教授なんです。教授の名声だけで超一流企業に入ってしまったのです。こうゆう話はとても沢山ありますよ。実にくだらない話ですが、これが実情です。 >薬学部と化学科との両方に進路の志望があるのですが、将来研究者としてどちらの学科が良いのでしょうか? 化学と一口に言っても様々な分野があります。あなたは具体的にどのような分野でプロになりたいのでしょうか? 例えば天然物合成のプロになりたいのであれば、天然物合成の研究室に入るべきです。希望している大学に、希望の研究室はありますか? まずはその点を大学のホームページなどで確認してください。たとえMITの無機化学系研究室でPDを取得したとしても、天然物合成のプロになるための知識と経験は得られないのです。 とはいっても、今の段階で自分が何をやりたいのか、それをやるためにはどんな勉強が必要なのかを今すぐに正確に把握することは現実には不可能です。知識と情報が足りません。でも漠然と大学のホームページを眺めているうちに、これは面白そうだという研究が見つかると思います。具体的にどのような分野でプロになりたいのかを今から考え始めるのはとても良いことです。 もちろん、大学院進学時や博士後期課程進学時に他の大学に移ることも可能です。一つの研究室にとどまることと、いくつかの研究室を渡り歩くことは一長一短があるので、どちらが良いかは断言できません。 >現状況下では、資格を生かした薬学部卒からという方が就職については無難であるとも思いました。 資格? その資格はプロの研究者になるうえで必須ではありませんよ。もちろん人生の保険と言う意味で資格を取得しておいて役に立つ場面もありますが、資格を取得するための勉強のために、研究者になるための勉強時間や研究時間が圧迫されます。資格がどうしても気になるのでしたら薬学部にいけば良いでしょうし、本当に超一流のプロの合成化学者になりたいのであれば、資格なんて些細なことの一つに過ぎません。 あなたがもしも仮に有機合成系に進学したいのであれば、理学部と薬学部のほか、工学部、農学部にも素晴らしい先生が沢山います。中には医学部や教育学部などに籍を置いている世界的に有名な先生もいます。 プロの合成化学者を目指すのであれば、大学名や学部や学科の違いなんて、単なる書類上の分類に過ぎません。重要なのはどの教官の指導を受けるか、ということです。
お礼
お礼が遅れましてすみませんでした。 >教官を選んでください。 >学部や学科は関係ありません。 とても驚きました。そういうことがありゆるのですか! すごく参考になりました。 質問したときは、僕の心底から聞きたかったことを言葉に出来ませんでした。 しかしそれを理解してご返事して頂いたような気がします。 ポイントを突いたお答え本当にありがとうございました
お礼
とても参考になりました。 ありがとうございます!!