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小松左京の新潮文庫
小松左京作品の収録された新潮文庫は全て廃刊になっているようですが、それは一体何故なのでしょうか。また、今これらの作品を読みたいと思ったら、どうすればいいのでしょうか?
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実際問題として、新潮文庫に限った話ではなかったりする んですけどね…。 ひとつには出版社の事情もあるでしょう。出版点数が増え てくると、よほど動きの良いもの以外の旧作は淘汰される 方向にあり、とくに近年は絶版サイクルが早まる傾向にあ ります。 …が、半分は小松氏側の意図でもあるようです。 15年ほど前から『小松左京全集』の計画がされていたよう なのですが、 「これからはかさばる紙ではなく、電子形態でなければ 無理だろう」 という考えもあったようです。 全何十巻以上の規模になる全集は、それまでの印刷物とし ての本の流通にとらわれる出版社が、採算に合う形で引き 受けてくれる可能性が皆無に等しかったからです。 来るべき日に備えて、権利関係をクリアにしておくという 意味もあったのかも知れません。 そんな折、小松氏の著作を管理している株式会社イオと 富士ゼロックス社が提携し、全著作をデジタル化しオンデ マンドでの出版ができる体制が整いました。これが昨年の ことです。 現在、下記のリンクから作品単位での注文が可能になって います(一部を除き、合本にする事も可能)。 オーダーメイドシステムゆえ、価格の高さは気になるとこ ろではありますが、絶版の心配をしなくて済むという安心 観はあるでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。なるほど、そういうわけですか。文学作品もいよいよその情報だけが取引される時代になったのですね。