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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:アゲハチョウの食性)

アゲハチョウの食性とは?産卵行動や好みについて解説

このQ&Aのポイント
  • アゲハチョウは様々な植物を食べますが、特にナツミカンとスダチに多く産卵します。
  • サンショウやユズにはあまり産卵しない傾向があります。
  • アゲハチョウの好みや優先順位には個体差がある可能性があります。

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回答No.2

余り一般には認識されていませんが、ほぼ全ての植物は葉っぱや実の中に何らかの有毒成分を持っており、昆虫類の様な小さな動物はそれを食べると毒で死にます。またこの有毒成分は植物の種類毎に異なっており、柑橘類にはアルカロイドという化学成分が含まれており、これがツツジ科植物だとグラヤノトキシンという哺乳動物にも効く毒物が含まれています。 これは何億年にも渡って植物と昆虫との間とで繰り広げられて来た終わる事の無い生存競争の結果、互いに進化して植物側は体内に有毒成分を持つ事で葉っぱを食べられない様に防衛し、一方の昆虫側が全部は無理でも1つの種類の植物に的を絞って解毒機能を持つ事で何とか食い繋いで行こうとした結果です。そしてこれらの有毒成分はツツジ科とかアブラナ科とか柑橘類(ミカン科)とかの種類毎に生成出来る有毒成分の種類が決まっています。昆虫は体が小さいので人間みたいに複数の有毒成分を無害化出来る様な高機能な肝臓を持つ事が出来ないし、また植物の一度に何種類もの有毒成分を体内で合成する事は難しいのです。 人間やタヌキ、クマみたいな動物がミカン等を食べても死なないのは体大きく体重比で体内に入る有毒成分の量が少ない事と、多くの哺乳類は肝臓や膵臓などである程度の有毒成分は分解無害化出来るからです。特にホモ.サピエンスの解毒機能はズバ抜けているため、多くの有毒植物を難無く食べる事が出来ます(そもそもアブラナや柑橘類を毒草とは分類すらしてないですよね)。また同じ科であっても種類が細分化して進化した結果、末端の植物種によって有毒成分の含有量やその他の化学物質が加わっており、微妙に有毒成分の配合比率が変化しています。 以上の事を踏まえた上で改めてアゲハチョウの「好み」を考えてみると… まず一口に「アゲハチョウ」と言っても日本国内だけで11種類のアゲハチョウ属が生息しており、種類が違えばそれぞれに好みの食草樹木が異なります。とは言いつつも一般的にアゲハチョウと目される「ナミアゲハ」、「キアゲハ」、「モンキアゲハ」はどれも柑橘類の樹木を食草に選ぶので間違ってはいないのですが…。 それでも通常、アゲハチョウは自身が生まれ食べて育った食草を記憶しており、成虫のチョウになった後も同じ種類の食草樹木に舞い戻って来て卵を産み付ける習性があります。これは前述の様に全ての植物には何らかの有毒成分が含まれているため、匂いや姿形が似ていても少しでも種類が違えば生まれて来た幼虫にとっては致命的となって死に即決するため、親チョウは慎重に絶対に間違えが無い様に食草を選んで卵を産み付ける必要があります。 また小さな昆虫であっても個体差はあり、そのためチョウも食べられる科の植物であってもその範囲の中でなら「好み」が生まれます。ただこれは人間の味覚などから来る嗜好とは違い、主に親から受け継いだ遺伝的な特性によって分解無害化出来る有毒成分の閾値に個体差が有り、それによって最も効率的に栄養摂取出来るタイプの食草を一番に選ぶのではないかと思われます。ナミアゲハの場合、ミカンの葉とグレープフルーツの葉を一緒に並べるとグレープフルーツの葉の方を非常に好むらしいです。またモンキアゲハとカラスアゲハは逆に山椒の葉を好むらしいです。 ところが卵から生まれたてのナミアゲハの赤ちゃん幼虫の時に「はじめての葉っぱ」として山椒の葉を与えて食べさせると、その後はその味を記憶してしまいずっと山椒の葉しか食べなくなります。何かで聞いた事はありませんか?鳥のヒナが生まれて初めて見た物を親だと思い込んでその後をずっと付いて回る話を。アレと同じでチョウの幼虫にも似た様な "食べ物の刷り込み" が起きるみたいなのです。 この習性は恐らく、幼虫には親チョウの様なある程度の高機能な植物種類を判別する能力が無く、ただひたすらに目の前にある葉っぱを食べ続けて一刻も早く成長して大人のチョウになる事のみにステータスを全振りしているためでは無いかと推測されます。つまりその植物が安全かどうかを卵を産み付けてくれた親を完全に信頼し切って突っ込んで行くスタイルですね。因みに親チョウは前足の先端部分に化学物質を判別する特殊な器官が有り、これで植物をチョンチョンと触る事で一種の "味" を感じる事が出来、それで植物の正確な種類を判別する事が出来ます。 これらの親からの遺伝的特性と現場で実際に生えている植物種の組み合わせで、最も最適な食草の種類をチョウは選択しているものと思われます。その優先順位が「ナツミカン>スダチ>ユズ>サンショウ」となるのでないでしょうか。

xedos
質問者

お礼

ありがとうございます。 なるほど納得の解説です。 地域差や個体差もあるのでしょうね。

その他の回答 (1)

  • skp026
  • ベストアンサー率45% (1010/2238)
回答No.1

木そのものの調子はいかがでしょうか。 私も庭木にアゲハの幼虫に来てもらったことあります。 大人気だったのは、若くて柔らかい葉の木でした。 庭といってもベランダ程度の広さなので、 大きな木は無く、苗木のような木ばかりの環境でした。 サンショウとミカンがありましたが、 種から育てたサンショウは柔らかい葉を沢山つけたので とても沢山アゲハがきました。クロアゲハ?もきていたはず。 ミカンは挿し木だったせいか、固めの葉でした。 人気はいまひとつでした。 葉にハダニや病気などがあっても人気は下がりがちです。 また、葉の茂り方や枝のはり方などで、鳥などに 見つかりやすい木だと、幼虫も少なくなると思います。 ※ 余裕があるようでしたら、養蚕のように幼虫を箱などに隔離し 柔らかい葉をつんで与えるという方法もあります。 鳥に捕食されることも寄生バチにやられる可能性も 低くなりますから、成虫になりやすいと思います。 以上、参考にならなかったらごめんなさい。

xedos
質問者

お礼

ありがとうございます。 クロアゲハ育ててみたいです。 幼少の頃は飼育していたのですが、今は「自然」任せにしています。天敵が幼虫を襲っていても、それが自然なこととして。

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