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糸状菌の胞子形成

培養した糸状菌から胞子を回収したいのですが、 何か効率的な方法はありませんか? 液体培養よりは、寒天培地で培養した時の方に より多くの胞子が出来ているような気がしました。 単に栄養分の移動がなくて、 枯渇した部分の菌が危機感から 胞子を形成したのだと思うのですが、 一般には、栄養分をある程度減らした培地で 培養することで胞子を作らせるのでしょうか。

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回答No.1

糸状菌における胞子形成は、バクテリアや酵母の胞子形成とは全く異なります。 バクテリアや酵母は、主として、栄養の枯渇等により、生存の危機に瀕した際に胞子を作ります。 一方、糸状菌は、子孫を飛び散らせるために胞子(特に無性胞子(子嚢胞子・担子胞子ではなく、分生子と呼ばれるもの)を作ります。 一般に、カビの場合、ある程度生育すると、栄養がいくらあっても胞子(分生子)を盛んに作ります。 ただし、目的が子孫を飛び散らかせることなわけで、地面の中で胞子を作る意味が無いからか、空気に接していないと胞子を作らないことが多いです。 また、光があたることが必要なものもいます。 ということで、栄養はある程度豊富な、寒天培地にコロニーを形成させ、胞子をつけさせるのがいいと思います。 回収は、0.01%程度のTween-80等の希薄な界面活性剤水溶液を胞子をつけた菌の生えたシャーレにまいて、スプレッダーでかきとるのが一般的でしょう。(滅菌水でも大丈夫ですが。)

miniRH
質問者

お礼

そうだったのですか! 栄養満点だと胞子を作らないものだと 思っていました・・・。 糸状菌類は違うのですね。 ありがとうございます。 ・・・一種類、寒天の中に潜って増える奴が居ますが そいつに胞子を作らせるには、 寒天を薄くして空気との接触面を増やせば 良いのでしょうか?

その他の回答 (1)

回答No.2

培地にもぐりこむ菌でも、そのまま長く培養すれば、培地表面に胞子を作りませんか? もし、作らないようなら ・光のあたるところに置いて見る(インキュベーターから出しておく) ・その菌が本来生育していたような環境に置いてやる(たとえば、おがくずや、ふすま(小麦の殻)、モミ殻などをオートクレーブしたものに生やしてみる 辺りがいいかもしれません。

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