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浸炭炉での熱処理治具の歪み方について
- 浸炭炉での熱処理治具は、使用回数が増えるごとに膨張・収縮して変形することがあります。
- 一度浸炭処理した治具でも、治具棒一本一本の膨張・収縮率があります。
- 長期間使用している治具は、全体の姿が歪むことがあります。
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こんにちは、 空焼きは治具が溶接構造であれば、応力がぬけるのでいい方法です。 できれば、治具の片面構造使用だけでなく、両面構造で使用する方が寿命がのびます。 後はSUS304の材質であればSUS309か310sの材質UPをお勧めします。鋳造品で寿命をのばすあればSCH-13(sus309相当)から当社みたい。ニッケル32(NI)UPを使用するか歪の無いセラミック(但し油焼き入れはでは使用できません)
新治具が、鉄鋼類で構成されているなら、相似形で変化(膨張と収縮)を繰り返します。 > 一度浸炭処理した治具なら浸炭されにくいのでは?というイメージなのですが 物事には、許容量があり、腹一杯で入らない状態と同じです。 > 治具棒一本一本自体の膨張、収縮率というのはどうなのでしょうか? > 回数を重ねるごとに(小さく?少なく?低く?)なるのでしょうか? (殆ど)変わりません。変わるのは焼き入れ硬度です。 > 形するというのは、長期間使用している治具を現場で見て、全体の姿が歪んできている > のを見ているので分かるのですが、… 熱クリープ等による変形ではないでしょうか? 一般的に、鉄鋼は熱膨張率と熱収縮率は変わりません。 因って、線膨張係数で規定の温度寸法の推測が可能です。 但し、焼き入れをしますと組織が変わるので、焼き膨れが発生し焼き入れ前の同じ温度より 多少膨張します。 また、炭素量が少ない鋼板を赤く熱して、急速冷却しますと組織が微細化して縮みます。 これを“ヤイト”とよんで、縞鋼板等を溶接した時に、板が反って少し上向きにアーチ状 になり、その上に乗ると下向きアーチ状になり、降りると元に戻り『ベコベコ』と音が なる問題が生じた時に、“ヤイト”をすえると平になり収束します。 以上のような特別な状況以外は、ありません。
お礼
早速の回答ありがとうございます。治具棒の膨張、収縮率が変わらないということは、膨張率の方が収縮率より大きい場合は、熱処理すればするほど棒は肥大化するということでしょうか? 大変参考になりました。ありがとうございました。
お礼
お礼が遅くなりまして申し訳ありません。回答ありがとうございました。これからの仕事の参考にさせていただきます。