クロムモリブデン鋼のヤング率について知りたい

このQ&Aのポイント
  • クロムモリブデン鋼をSUS420J2の代わりに使用する際のメリットや問題点を比較しました。その結果、引張強度や硬さには問題ないが、たわみと腐食については気になる点があります。
  • たわみに関する情報は社内資料に明記されていないため、インターネットでの検索を試みましたが、具体的な値が見つかりませんでした。S-C材の値に近いと推測されますが、一般的な代表値について教えていただけないでしょうか。
  • クロムモリブデン鋼のヤング率に関する情報をまとめています。引張強度や硬さには問題ないが、たわみと腐食については不明な点があります。具体的な値はインターネット上でも見つかりづらく、S-C材の値に近いと推測されます。
回答を見る
  • ベストアンサー

クロムモリブデン鋼のヤング率

水の掛かる設備なんですが、これまで主軸として使用していた SUS420J2の代わりに、クロムモリブデン鋼を検討しています。 SCM435を想定して、機械的性質を比較したのですが、引張強度や 硬さについては問題なく、あとはたわみと腐食が気になるところです。 特に、たわみについては、SCMの縦弾性係数やポアソン比が明記された 資料が社内でもなかなか見当たらず、試しにインターネットで検索 してみると、これらの値がやはり出てきません。 S-C材のそれと近い値と推測するのですが、一般的な代表値等ご存知 でしたらご教示下さい。

noname#230358
noname#230358
  • 金属
  • 回答数2
  • ありがとう数2

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#230359
noname#230359
回答No.2

1.縦弾性係数は、何故変化しないか  マイスターさんの回答でも解るように、低合金鋼での、ヤング率の 変化は極、わずかなものです。  その理由ですが、縦弾性係数は、鉄の結晶の原子間の結合の強さで、 決まるもので、微量に添加された合金元素には影響を受けません。  これは、金属学の専門書では、明確に書いていないくらいない基本 的なことで、入門書や教科書などで、やっと記述があるようなことで あります。 2.強度あるいは剛性は、微量な合金添加で変化する  強度(耐力等)は、設計的には、塑性変形が始まる荷重あるいは応力 が問題になります。少々乱暴に言えば、結晶中の転位が動く荷重であり これは、微量な合金添加により格子の動きに影響を及ぼし大きく変化し ます。  熱処理が行える合金鋼では、さらに大きく変化し耐力は倍以上に容易 に上がり構造設計的には、軽く強度のある部品あるいは構造体が作れま す。  しかし、この2つともヤング率が変化したのではなく、弾性領域が 伸びただけであり、見かけの曲げ剛性が増したにすぎません。 3、高合金ではどうか。  ステンレスなどの高合金のほとんどは、ヤング率は下がる方向です。  下がってもせいぜい4~5%どまり、SUS304でも2.0~1.98×10~4  程度です。  理由は、前述のように原子間の結合力がベースだからです。   但し、この数%の違いを問題にするような、高度な設計であればクロモリ  のヤング率が必要なのかもしれませんが。

noname#230358
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 縦弾性係数や降伏点の意味がわかれば、教科書に でていない金属の物性値もある程度推測できるの ですね。 今後の心がけにしていきたいと思います。

その他の回答 (1)

noname#230359
noname#230359
回答No.1

お使い下さい (材力の参考書より)    材料  E:Kg/m?  G:Kg/m?   ν  軟鋼  2.1×10~4 8.1×10~3 0.28~0.33  硬鋼  2.1×10~4 8.1×10~3 0.28~0.33 バネ鋼 2.1~2.15×10~4 0.28~0.33  焼入れ  8.5~8.8×10~3

noname#230358
質問者

お礼

早速のご回答、ありがとうございます。 SCM435の炭素量では、軟鋼と硬鋼の中間くらいかと 思いますが、いずれにしてもヤング率210GPa、ポアソン比0.3 程度ということでしょうか。 そうしてみると、S45C等の炭素鋼とほぼ同じとして考えて差し支え ないんですね。

関連するQ&A

  • 縦弾性係数(ヤング率)を求めたい

    金属の縦弾性係数を求めたいのですが、JIS規格の機械的性質には引張強さ・耐力・伸びしか載っていませんでした。(引張強さ÷伸び)で求まるのかなと思いましたが、それらしい値になりませんでした。この3つから縦弾性係数は求まりますか?

  • クロムモリブデン鋼(SCM440)、窒化鋼(SA…

    クロムモリブデン鋼(SCM440)、窒化鋼(SACM645) 熱伝導率&線膨張係数 クロムモリブデン鋼(SCM440)、窒化鋼(SACM645) 熱伝導率&線膨張係数について自分で調べられる限り調べたのですが数値を突き止められませんでした…。 分からなくて困ってます ご存知の方教えていただけますでしょうか? 宜しくお願いします。 のっているホームページなどあれば教えて下さい

  • SUS630

    SUS630の物理的性質を知りたいんですが、弾性係数、ポアソン比、引張応力、降伏応力、比熱など。お願いします。

  • アルミのたわみ量(縦弾性係数と引張強さ)

    確認の意味で質問させてください。 A7000系とA5000系の引張強さを比べると、3倍ほどA7000系の方が大きい値となりますが、縦弾性係数に関してはほぼ同等の値となっています。 たわみの計算に縦弾性係数を使用しますが、A7000系もA5000系も梁としてたわみ量を計算した場合には同等の値になってしまうのでしょうか?

  • 高張力鋼板

    最近 自動車部品等に使用されるプレス品の > 材料に 高張力鋼板(引張強度600N/mm2)が > あります > 製品形状は千差万別で なかには鍛造を > 加えなければならないものもあり > なんとか 塑性加工シュミレーションできない > ものかと検討中です > しかし 性質がなかなか解らず困っています > できましたら教えて頂けないでしょうか > > 1:グラフの横/縦軸に数値の入った > 応力ひずみ線図 > 2:弾性係数(Kgf/cm2) > 3:XY方向のポアソン比(NA) > 4:XY方向のせん断弾性係数(kgf/cm2) > 5:質量密度(kg/cm3) > 6:引張強度(kgf/cm2) > 7:圧縮強度(kgf/cm2) > 8:降伏応力(kgf/cm2) > 9:第1方向の温度膨張係数(/Centigrade) > 10:熱伝導率(Cal/(cm.s.C) > 11:比熱(Cal/(kg.C) > > どうか宜しくお願い致します

  • ハイテンション鋼の機械的性質

    鉄鋼メーカー各社から出ている「ハイテンション鋼」ですが、どこを調べても機械的性質が明確に表示されているところを探し出せません。 基本的なところで耐力、引張強さ、ヤング率あたりを知りたいのですが、各社微妙に性質も違うのではないでしょうか?一般的に・・・という数値でも結構です。ご存知の方、ご教授ください。 それからハイテン鋼の性質ですが、たとえばSS400と比較して同じ荷重に対してたわみが少なく、且つ弾性限度が高いのか、たわみは大きいが弾性限度は高いのか、どちらなのでしょうか? チグハグな質問ですみません。よろしくお願いします。

  • ひずみゲージが傾いた場合の計測されるひずみの誤差

    金属材料の引っ張りによる縦弾性係数・ポアソン比の測定において、ひずみゲージが軸線に対してα傾いた時、計測されるひずみの誤差はどの程度になるか、どなたか教えて下さい。

  • AC2Bについて

    実習の設計で送風機の羽根車を鋳造で作ろうと思い強度計算をしようと思うのですが、AC2Bの縦弾性係数E、ポアソン比ν、密度ρの値がわからないので教えてください。また、鋳造の場合コストを下げるにはどのような方法がありますか。

  • 氷の膨張圧について(弾性係数と引張強度)

    氷の弾性係数や引張強度はどのくらいなのでしょうか。 宜しくお願いします。 (質問の背景) 筒状の陶器の内側・外側が凍る場合, 内側には膨張圧,外側には氷の拘束力が発生する。 この時,「膨張圧が陶器+外部氷の引張強度を超えると割れてしまう」と考えています。 で,氷の膨張圧は体積変化率と弾性係数から求まるのではないかと。 あるいは,まったく違う考え方なのでしょうか。

  • 真鍮(C3604)の物性

    解析用に真鍮(C3604)の物性データを探してます。 ?縦弾性係数(ヤング率) ?ポアソン比 ?せん断弾性係数 ?質量密度 ?引張応力 ?降伏応力(耐力) ?熱伝導膨張係数 ?熱伝導率 ?比熱 ご存知の方、教えて頂けないでしょうか。 よろしくお願い致します。