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避雷設備の新JIS規格における接地抵抗測定について
- 「JIS A 4201:2003版」と「JIS A 4201:1992版」の接地抵抗測定の違いについて建物設備業者が質問します。
- 「JIS A 4201:2003版」では接地極の形状と寸法を優先し、接地抵抗値の測定が不要とは言われていません。
- 試験用端子箱の設置は「JIS A 4201:2003版」では任意ですが、未設置の場合は接地抵抗値の測定ができません。
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接地抵抗の測定をするかしないかということについて、規格で定められることはまずないと思います。 測定方法や、そのための施設(端子箱、試験端子の設置など)について定めがあることは考えられますが、すべてを定めて全設備一律にそうしなければならないというのは、現実的ではありません。 通常、接地抵抗の測定を行うのは、 ・設備の健全性・効果の確認のため(定期点検等) ・設備改修のための事前調査 ・事故、故障等の状況把握 ・改修、修理等の完了後の正常性確認 などのためであって、「JIS規格に定められていないから測らなくていい」なんてことは通常言わんのですよ。 だって、客は何らかの必要があって測らせたいわけですから。 自家用の保安規程が接地抵抗の測定を定期点検の項目にしていれば、JISがなんと言おうが設置者は保安規程に基づいて測定しないと、自ら定めた保安規程を守っていないとして電気事業法に触れますよね。 試験用端子箱があるなら、接地抵抗計をつないで測るだけです。 接地抵抗計の何色をどの端子につなぐとか、機器側を外すとか測定方法の細かいところが質問内容というわけではないですよね。
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- terminator_5
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新JIS A 4201:2003版と旧JIS A 4201:1992版とでは避雷に関する考え方が異なり、それぞれ別の規格です。 新規建築する場合、どちらを採用しても良いことになっていますが、両方を混在させてはならないことになっています。 旧JISの方は避雷針の接地抵抗を規定することにより確実に避雷針に雷電流を誘導することに主眼を置いていますが、新JISは避雷針を外れて建物の側面外壁にも落ちることも想定して、建物全体を等電位とすることに主眼を置いています。 従って旧JISが接地抵抗を厳密に規定しているのに対し、新JISの方は保護レベルに応じ接地電極の形状、材質、長さや埋設深さなどを規定しています。
お礼
新JISと旧JISをわかりやすくご回答してくださりありがとうございました。
お礼
「新JISだから測定しなくとも良い」という訳で無いことがわかりました。 そもそも避雷針業者どうしでも違う見解が生じてしまう、捉え方で作業方法が異なってしまう規格の表現にも注意しなければならないと思いました。 それらの規格の曖昧な表現に関係なく、やらなければならない点検はやっておくことが私達の仕事だと認識し直します。 詳しいご回答ありがとうございました。